メキシカン・セージ(Mexican sage)
 メキシカン・セージ(Mexican sage)は、シソ科アキギリ属の多年草(亜低木)です。メキシコから中米が原産です。名の由来は、メキシコ原産のsageから。sageは薬用として使われた種があることから、salvare(治療)が語源と言われています。日本ではアメジストセージ(Amethyst sage)の名で知られています。アメジストセージは、Amethyst(紫水晶)色である事から。英名は、Mexican Bush Sage。

 シソ科(Lamiaceae Martinov (1820))は、北半球の地中海沿岸や中央アジアを中心に約250属7000種が分布します。日本には約28属90種があります。保留名である新エングラー体系でのシソ科の学名Labiataeは、Labea(唇)に基づいた名称で、戦前は唇形科とされていました。英名ではMint familyと言われるように、香気を持つものが多くあります。アキギリ属(Salvia L.)は熱帯から温帯にかけて分布し500~900種以上があると言われています。日本には10種程が自生します。学名で日本産のサルビアとされるものに、アキノタムラソウ(秋の田村草)Salvia japonica Thunb.があります。

 茎は4稜(断面が4角形)があり、2年目から基部が木質化して、高さ60~150cmになります。葉は十字対生します。長披針形で長さ10~12cm、軟毛があり、先端は鋭頭。短日植物で、日中の日差しが短くなると花芽を形成します。枝先に10~30cmの花穂を傾斜させて出し、6~8の唇形花を付けます。萼は赤紫色でビロード状の軟毛に覆われています。花色は白。雄しべは5本で、内3本が退化して完全雄ずいは2本。柱頭は2裂します。

 果実は4分果です。芽は銀白色。耐寒性はあまりありませんが大株の場合は約-5℃まで耐えます。暖地では露地で越冬可能です。繁殖は、一般的には春先に挿し芽で行います。葉を乾燥させたものを生薬のセージ葉と言い、下痢・芳香性健胃として用います。

Japanese common name : Mekisikan-sēgi
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Salvia leucantha Cav.
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唇形花で、萼は赤紫色ビロード状の軟毛に覆われる


メキシカン・セージ(Mexican sage)
別名:アメジストセージ(Amethyst sage)/メキシカンブッシュセージ(Mexican bush sage)/ベルベットセージ(velvet sage)/サルビア・レウカンサ(Salvia leucantha)
シソ科アキギリ属
学名:Salvia leucantha Cav.
花期:9月~12月 多年草(亜低木) 草丈:60~150cm 花穂長:10~30cm

【学名解説】
Salvia : sage(セージ)の古名|salvare(治療)・salveo(健康)/アキギリ属
leucantha : leucanthus(白い花の)
Cav. : Antonio Jose Cavanilles (1745-1804)

撮影地:静岡県静岡市
静岡県立大学薬用植物園 2006.10.19
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 7 November 2006
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by pianix | 2006-11-07 00:00 | 静岡県立大学薬用植物園 | Trackback | Comments(0)
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