スズメウリ(雀瓜)
 スズメウリ(雀瓜)は、ウリ科スズメウリ属の1年草です。日本の本州・四国・九州と韓国の済州島(Cheju Isl.)に分布する在来種です。名の由来は、ウリ科カラスウリ属のカラスウリ(烏瓜)に対して小さい事から。カラスやスズメは個体の大きさを示す事に使われます。雀の卵に似ているからという異説もあります。

 ウリ科(Cucurbitaceae Juss. (1789))は、15連、熱帯から亜熱帯にかけて約95属942種1)以上が分布します。日本には、5属10種が自生分布し、栽培種及び帰化種は10属11種があります。トウガン、スイカ、キュウリ、カボチャ、メロン、ヘチマ、ニガウリ等があります。科名は「カボチャ」の意味。スズメウリ属(Melothria L. (1753))のMeloはリンゴの語源が転じてメロンやウリの意味。最近、Zehneria (Endlicher, 1833)が使われ始めた。


 山野の、やや湿った所に自生します。茎は細く、蔓性で長く伸び、巻き鬚で他のものに絡みつきます。葉は互生します。柄があり、長さ3~6cm、幅4~8cmの卵円形から三角状卵心形で、基部は心臓形。浅く3裂する場合があります。葉質は薄く、縁は鋸歯状に浅く裂け、鋭頭。雌雄同株です。

 花期は8月から9月。雌花・雄花共に、葉腋から径5~7mmの淡黄色で深く5裂した花を単生します。枝先の雄花は総状花序に付く事があります。雄花の雄しべは3本で花托筒に合着します。雌花は蕾の時から楕円形の子房が目立ちます。子房下位。萼片は短い線形で5枚。

 果実は液果です。2~5cmの非常に細い柄があり、下垂します。球形か卵形で長さ1~2cm。初め緑色で、熟すと灰白色になります。種子は扁平で胚乳を欠き、長さ5~6mmで左右2列に並び、16個あります。蔓の先端が地中に潜り肥大した塊根を作って越冬することもあります。染色体数は、2n=22。

Japanese common name : Suzume-uri
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Zehneria japonica (Thunb.) H.Y.Liu

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果実は液果。若い実は緑で、熟すと灰白色になる


スズメウリ(雀瓜)
ウリ科スズメウリ属
学名:Zehneria japonica (Thunb.) H.Y.Liu
synonym : Melothria japonica (Thunb.) Maxim. ex Cogn.
花期:8月~9月 1年草 草丈:100~500cm(蔓性) 花径:5~10mm 実径:1~2cm

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【学名解説】
Zehneria : 植物画家 Joseph Zehner 氏の/スズメウリ属
japonica : 日本の[japonicus(男性形)/japonica(女性形)/japonicum(中性形)]
Thunb. : Carl Peter Thunberg (1743-1828)
H.Y.Liu : 劉和義 Ho-Yih Liu (1956- )
---
Melothria : 白いブドウを指した古名/スズメウリ属
Maxim. : Carl Johann Maximowicz (1827-1891)
ex : ~より (代わりに発表)
Cogn. : Celestin Alfred Cogniaux (1841-1916)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川支流/内牧川上流 2006.10.30
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

8 November 2006
Last modified: 1 June 2015
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by pianix | 2006-11-08 00:00 | | Trackback | Comments(2)
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Commented at 2006-11-09 21:24
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Commented at 2006-11-11 16:26
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