ザクロソウ(柘榴草)
 ザクロソウ(柘榴草)は、ザクロソウ科ザクロソウ属の1年草です。日本、朝鮮、中国、インドの東アジや南アジアの熱帯・温帯に分布します。国内では、本州・四国・九州・沖縄に分布する在来種(稲栽培に伴う史前帰化植物)です。名の由来は、葉や果実がザクロ(柘榴)に似ている事から。中国名は、粟米草(sumicao)。

 ザクロソウ科(Molluginaceae Bartl. (1825))は、ツルナ科の子房上位のものを独立させた科で、日本には1属1種が自生し、1種が帰化しています。ザクロソウ属(Mollugo L. (1753))は、日本には本種の他、帰化植物のクルマバザクロソウが分布します。

 茎は毛が無く、多数に分枝して、高さ10~25cmになります。茎の下部に付く葉は3~5個ずつ偽輪生します。偽輪生とは、葉の付き方が互生でありながら、節の間が詰まる事により、対生や輪生のように見える葉序の事です。上部では対生します。葉の形状は披針形から線状披針形で、長さ1~3cm、幅3~7mm。肉厚で光沢があり、全縁で葉柄はほとんどありません。

 花期は7月から10月頃。茎頂に、まばらな集散花序をつけます。花柄は2~6mm。花は径約3mmで、花弁が無く白緑色の萼片5個があります。萼片は楕円形で先端が丸まります。雄しべは3~5本あり、中央の子房から花柱3個を出します。子房上位。花後は項垂(うなだ)れます。果実は蒴果で、径約2mmの楕円形から円形で暗紅色、種子は約0.5mmの球形で点状突起があります。中国では腹痛や下痢治療の民間薬としてとして用います。

 近似種に、熱帯アメリカ原産の帰化植物で、葉が4~7個ずつ偽輪生し、花が葉腋に束生するクルマバザクロソウ(車葉柘榴草)Mollugo verticillata L.があります。

Japanese common name : Zakuro-sou
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Mollugo stricta L.

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左:草丈は10~25cm 右:偽輪生する葉
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花径は約3mm。花被片5、雄しべ3~5、花柱3


ザクロソウ(柘榴草)
ザクロソウ科ザクロソウ属
学名:Mollugo stricta L.
synonym : Mollugo pentaphylla L.
花期:7月~10月 1年草 草丈:10~25cm 花冠径:約3mm

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【学名解説】
Mollugo : Galium Mollugoの古名を転用/ザクロソウ属
stricta : strictus(硬い、剛直の、直立の)
L. : Carl von Linne (1707-1778)
---
synonym : (シノニム) 同意語、異名
pentaphylla : pentaphyllus(五葉の)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から8.5km 左岸河川敷 2006.10.09
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

24 November 2006
Last modified: 22 July 2015 (Scientific name update)
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by pianix | 2006-11-24 00:00 | | Trackback | Comments(0)
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