ウンシュウミカン(温州蜜柑)
 「みかんの花が咲いている/思い出の道丘の道/はるかに見える青い海/お船がとおくかすんでる」(作詞:加藤省吾)。この曲は、昭和21(1946)年にNHKラジオが静岡県伊東市伊東西小学校との中継番組を行った際に作られました。「みかんの花咲く丘」は、放送前日に、あわただしく作られたようです。作詞者は静岡県出身者です。

 当たり前のように食べられているミカンですが、外国ではクリスマスの時にしか食べられないような貴重品である場合が多いようです。アメリカから一時帰国した知人が、マンダリン(Mandarin Orange)だと言いながら頬張っていたのは印象的でした。

 ミカン科(Rutaceae Juss. (1789))は、150属をかかえる大きな科で、約900種が知られています。ミカン属(Citrus L. (1753))は159種があります。日本には明治時代に導入されました。中国名で檸檬。クエン酸は、別名のクエン(枸櫞)が由来。

 ウンシュウミカンの親品種は、キシュウミカン(紀州蜜柑)1)とクネンボ(九年母)2)であると推定されました。種子親(母種)がキシュウミカン、花粉親(父種)がクネンボ。農研機構果樹茶業研究部門が行ったDNA鑑定3)によるもので、2016年12月7日に発表されました。

参考文献:
Parental diagnosis of satsuma mandarin (Citrus unshiu Marc.) revealed by nuclear and cytoplasmic markers(核および細胞質マーカーによるウンシュウミカン(Citrus unshiu Marc.)の親子鑑定) Breeding Science (2016) doi:10.1270/jsbbs.16060. 農研機構果樹茶業研究部門 主席研究員 藤井浩、他8名。

1)キシュウミカン(紀州蜜柑)Citrus kinokuni Hort. ex Tanaka
2)クネンボ(九年母)Citrus nobilis Lour.
3)DNAマーカー(SNPマーカーによる親子関係の解析、CAPSマーカーによる種子親・花粉親の解析)による。

参考:ミカン科ミカン属 ブンタン(文旦) レモン(lemon/檸檬)

Japanese common name : Unsyuu-mikan
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Citrus unshiu (Swingle) Marcow.


ウンシュウミカン(温州蜜柑)
ミカン科ミカン属
学名:Citrus unshiu (Swingle) Marcow.
花期:5月~6月 常緑低木 樹高:3~4m 花径:30~35mm 果期:9~12月

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【学名解説】
Citrus : kitron(箱)、レモンの古名/ミカン属
unshiu : ウンシュウ(温州)
Swingle : Walter Tennyson Swingle (1871-1952)
Marcov. : Vasil Vasilevicz Marcowicz (1865-1942)

撮影地:静岡県静岡市
葵区福田ヶ谷(植栽) 2005.05.20
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

3 June 205, 23 May 2010
Last modified: 9 December 2016
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by pianix | 2005-06-03 00:00 | | Trackback | Comments(0)
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