サルスベリ(猿滑)
 サルスベリ(猿滑/百日紅)は、ミソハギ科サルスベリ属の落葉小高木です。中国が原産です。300年以上前に日本に移入されたと考えられています。名の由来は、樹皮がなめらかで猿も滑ってしまうほどとの連想から。別名のヒャクジツコウ(百日紅)は、百日程の長期にわたり紅色の花が咲き続ける事から。中国名は紫薇(zǐwēi)で、天文学の天帝が住む場所の意味が転じた宮廷の紫微宮に多くあった事によります。英名は、Crape myrtle。

 ミソハギ科(Lythraceae J.St.-Hil. (1805))は、29属約600種が分布し、日本には5属があります。サルスベリ属(Lagerstroemia L. (1759))は、約30種があります。

 幹から枝を放射状に伸ばし華やかな花を咲かせます。夏に咲く庭木として、ノウゼンカズラと共に多く見られます。花色は紅・桃・白・紫紅色などがありますが、私が見た範囲では桃色が圧倒的に多いようです。花弁6枚、長い雄しべ6本。果実は蒴果です。楕円形で開裂して種子を出します。種子は翼があり5~8mm。染色体数は、2n=48,50。

 サルスベリは樹高から、普通に見られる高性、フロリパンダ系と呼ばれる低性、矮性種の3グループに分けられます。通常は樹高300cm程ですが、矮性種(一歳物)は20cm程でも花を咲かせます。鉢物の品種では、イッサイサルスベリ(一才猿滑)、飛鳥などがあります。美しく花を咲かせるサルスベリは、日当たりが良く風通しが良いところに多いようです。枝は大きく剪定する事ができ、繁殖は挿し木が一般的です。

 属名のLagerstroemiaは、スウェーデンの生物学者ラジェルストレーム(Magnus von Lagerström, 1691-1759)の名から来ています。ちなみに学名の種名は、二名法と言って、属名と種小名からなり、性の一致が行われます。属名に人名が使われる時は女性形にすると決められているので、語尾に<~a><~ea><~ia><~ella>が付く事になります。あなたの姓を属名に使うとしたら、どのようになるでしょう。

Japanese common name : Saru-suberi
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Lagerstroemia indica L.

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濃紅色 (撮影地:葵区牧ケ谷)

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シロバナサルスベリ(白花猿滑)
Lagerstroemia indica L. 'Alba'


サルスベリ(猿滑)
別名:ヒャクジツコウ(百日紅)
ミソハギ科サルスベリ属
学名:Lagerstroemia indica L.
花期:7月~9月 落葉小高木 樹高:2~10m 花径:3~5cm

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【学名解説】
Lagerstroemia : Magnus von Lagerstroem(1696-1759)に因む
indica : インドの
L. : Carl von Linne (1707-1778)
---
Alba : albus(白)

撮影地:静岡県静岡市
葵区福田ヶ谷 2005.08.02
葵区牧ケ谷 2016.08.26
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

11 August 2005
Last modified: 28 August 2016
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by pianix | 2005-08-11 00:00 | | Trackback | Comments(0)
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