アブラゼミ(油蝉)
 無線を楽しんでいるところに耳を引き裂くようなセミの声がしたことがありました。窓の網戸にへばりついて耳元で鳴かれてはたまりません。しかし毎年、夏が近づくにつれセミの声がいつ聞こえてくるかと気になります。セミの声がしない夏はあり得ないからです。

 木にとまっているセミを見つけました。鳴き声をメモしてから撮影しました。カナカナと聞こえます。しかしセミはアブラゼミ。違うセミの声をメモしたようで、これが不思議で、帰ってから首をひねりました。アブラゼミは卵で越冬し、幼虫は6年間土中にいて7年目に羽化して成虫になるそうで、昆虫としては結構長生きですね。

 ファーブル(Jean Henri Fabre 1823~1915)の実験で、大砲の音にセミが驚かなかった話があります。「別にびっくりした様子もなく、相変わらず鳴き続けている」。しかしセミにも耳(鏡膜)があり、聞き取る高さが異なっているのだと後に分かりました。セミの可聴範囲の周波数は1KHz~10KHzにあり、可聴周波数が人間(20Hz~20KHz)に比べて低い事が分かります。

 人間の可聴周波数が20KHzだと言っても、コンディションや年齢によって異なってきます。私が若かった時は20KHzが聞き取れたのですが、すぐに18KHzまでになり、今ではもっと狭まっている事は確かです。もしかしたらセミ並になっているかもしれません。

 ちなみに代表的なセミの鳴き声を簡略化して表すと……

ニイニイゼミ……チィー・チィー
クマゼミ…………シャア・シャア
コエゾゼミ………ギィー・ギィー
エゾゼミ…………ギィー・ギィー
ミンミンゼミ……ミーンミンミンミンミー
ヒグラシ…………カナカナ
エゾハルゼミ……ゲーキョーゲー・ケッケッ
ハルゼミ…………ムゼー・ムゼー
ヒメハルゼミ……ウィーン・ウィーン
ツクツクボウシ…オーシイツクツク
チッチゼミ………チッ・チッ・チッ
アブラゼミ………ジリ・ジリ

参考:クマゼミ(熊蝉) ツクツクボウシ(寒蜩) セミの仲間

Japanese common name : Abura-zemi
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Graptopsaltria nigrofuscata (Motschulsky, 1866)


アブラゼミ(油蝉)
カメムシ目(半翅目)セミ科アブラゼミ属
学名:Graptopsaltria nigrofuscata (Motschulsky, 1866)

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体長:50~60mm(翅端全長)/32~40mm
出現期:7月~9月
分布:北海道・本州・四国・九州

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から11.25km右岸土手 2005.08.16
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 23 Augustl 2005
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by pianix | 2005-08-23 00:00 | | Trackback | Comments(0)
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