クサギ(臭木)
 このクサギ(臭木)は、河川敷のネムノキに寄り添うように咲いていました。赤紫色の萼と白花のコントラストが美しいのですが、やや萼のほうが目立つ感じがします。5裂した白色の花冠に、長い雌しべ1本と4本の雄しべが突き出ています。

 草を揉むと独特の臭気を漂わせるので「臭木」。確認のため臭いを嗅ぎに行きました。葉を採って嗅ぐと、やや青臭い。でも、揉んでみても言われているほど臭くはありませんでした。頭は悪いが顔と鼻は悪くないはず(本当なのか)。念のため葉を集めて持ち帰りました。花は良い香りがします。

 次なる楽しみは臭いではなく果実。花よりもインパクトがあるのではないかと期待しています。

 クサギ(臭木)は、シソ科クサギ属の落葉低木です。日本全国のほか、中国や台湾にも分布します。シソ科(Lamiaceae Martinov (1820))は、北半球の地中海沿岸や中央アジアを中心に約250属7000種が分布します。日本には約28属90種があります。オドリコソウ属Lamiumに由来する名です。保留名である新エングラー体系でのシソ科の学名Labiataeは、Labea(唇)に基づいた名称で、戦前は唇形科とされていました。英名ではMint familyと言われるように、香気を持つものが多くあります。旧科名のクマツヅラ科(Verbenaceae Jaume Saint-Hilaire, 1805)は、南半球に約100属3000種が分布します。クサギ属(Clerodendrum L. (1753))は約100種が知られています。

臭いを嗅いだ日:2005.08.24
参考:クサギ(臭木)/実 ボタンクサギ(牡丹臭木)

Japanese common name : Kusagi
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Clerodendrum trichotomum Thunb.


クサギ(臭木)
別名:ヤマウツギ(山空木)/クサギリ(臭桐)/クサギナ(臭木菜)
漢名:シュウゴリュウ(臭梧桐)
シソ科クサギ属
学名:Clerodendrum trichotomum Thunb.
花期:8月~9月 落葉低木 樹高:3~5m 花径:20~25mm 果期:10~11月 果実:6~7mm

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【学名解説】
Clerodendrum : cleros(運命)+dendron(樹木)=Clerodendron/クサギ属
trichotomum : tri(三)+chotomus(分岐)/三分岐の
Thunb. : Carl Peter Thunberg (1743-1828)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から11.75km 右岸河川敷 2005.08.15
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

24 August 2005
Last modified: August 12, 2008
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by pianix | 2005-08-24 00:00 | | Trackback | Comments(0)
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