ハマゴウ(浜栲)/花
 浜辺に到着して真っ先に出迎えてくれたのは、ハマゴウでした。砂地を這い、途中から直立して葉を輪状に出しています。青紫色の唇形の花を咲かせていました。花冠は5裂し、雄しべ4本と雌しべ1本があります。葉の縁取りが白く見えますが、葉裏に毛が密生しているからです。草本のようですが、実は木本。

 浜辺の砂は年々減少しているようすです。私が子供の頃、砂浜が続いていたのを記憶しています。その範囲が狭まり、テトラポットが雰囲気を壊すまでになりました。河口付近ではサーフィンを楽しむ若者と釣り人がいました。波のとどろきは以前と変わりません。

 波によって実が運ばれて、各国の浜辺に広がり、そこで花を開かせているハマゴウです。異国の地でこのハマゴウを眺めている人がいるかもしれないと想像を馳せると、地図上の国境は消えて無くなります。実は生薬ではマンケイシ(蔓荊子)と呼ばれて滋養強壮、解熱、消炎に使われるそうです。茎と葉は乾燥させて入浴剤としても使えるそうで、神経痛、腰痛、筋肉痛、肩こり、冷え性に効果があるとされています。

 ハマハヒ(浜未浜比)からハマホウへ、そしてハマゴウと名前が変遷したであろうと言われています。線香として使われた事から「浜香」の説もあります。「荊」は棘のある低木の総称ですが、ハマゴウには棘がありません。「栲」は布類の総称です。

参考:ハマゴウ(浜栲)/実

Japanese common name : Hamagou
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Vitex rotundifolia L.f.

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葉は対生する。花冠は漏斗状で上部が5裂する。雄しべは4個。


ハマゴウ(浜栲)
別名:ハマハヒ(浜未浜比)
シソ科ハマゴウ属
学名:Vitex rotundifolia L.f.
花期:7月~9月 落葉小低木 樹高:30~60cm 花径:10~15mm
果期:9月~10月 実径:約8mm

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【学名解説】
Vitex : vieo(結ぶ)/ハマゴウ属
rotundifolia : rotundifolius(円形葉の)
L.f. : Carl filius Linnaeus (1741-1783)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から0km 左岸浜辺 2005.07.30, 2006.7.11
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Scientific name confirmed: 9 September 2015
Last modified: 2 September 2005
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by pianix | 2005-09-02 00:00 | 海辺の植物 | Trackback | Comments(0)
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