ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)
 すでに実がたわわになって頭をもたげているのもあれば、これから実をつけようと花を咲かせるものもあります。6月上旬の時点で150cm以上の草丈を持ったヨウシュヤマゴボウを見ました。花期はかなり長いようです。撮影中に、綺麗な花だと言われ名前を聞かれた事がありました。しかし、毒々しい色に実が稔るとどうなのでしょう。最初は緑ですが、赤くなり、最終的には黒紫の実になります。実は子供の遊びでインク代わりに使われることがあります。種子にも毒があります。

 ヤマゴボウ(Phytolacca acinosa)の茎が緑なのに対し、これは赤っぽいので見分けは簡単。根は有毒なので食べる事がないように注意が必要です。(中毒事例報告のある有毒植物)。子供がわざわざ根を掘って調理するという事は考えにくいので、大人が勘違いを起こさないようにしなければなりませんね。毒成分は、硝酸カリ、サポニン。

 北アメリカ原産の帰化種です。花は花弁が無く、花被片(萼片)5、雄しべ10、雌しべ1からなります。果実は液果です。熟すと黒紫色となり萼片が残ります。乾燥すると径6~7mmになります。種子は長さ約3mmで光沢がある黒色の扁平種子10個を車輪状に取り巻くように付けます。染色体数は、2n=18,36。

《日本のヤマゴボウ属》
ヤマゴボウ(山牛蒡) Phytolacca acinosa Roxb.
synonym : Phytolacca esculenta Van Houtte
マルミノヤマゴボウ(丸実の山牛蒡) Phytolacca japonica Makino
《日本に帰化したヤマゴボウ属》
ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)Phytolacca americana L.

Japanese common name : Yousyu-yama-gobou
e0038990_2123553.jpg
Phytolacca americana L.

e0038990_2124890.jpge0038990_21241824.jpg
果実は液果で、乾燥すると黒褐色で車輪状に種子を付けた様子が分かるようになる


ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)
別名:アメリカヤマゴボウ(亜米利加山牛蒡)/インクベリー(ink berry)
ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属
学名:Phytolacca americana L.
花期:6月~11月 多年草 草丈:30~200cm 花径:5~6mm

e0038990_12135938.gife0038990_10353896.gif

【学名解説】
Phytolacca : phyton(植物)+lacca(紅色の顔料)/ヤマゴボウ属
americana : アメリカの
L. : Carl von Linne (1707-1778)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から12km 右岸土手 2005.08.24
安倍城跡(Alt. 453m) 2013.06.14
満観峰(Alt.470m) 2015.10.09
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

11 September 2005
Last modified: 17 October 2015
e0038990_1703595.gif

[PR]
by pianix | 2005-09-11 00:00 | | Trackback | Comments(2)
トラックバックURL : http://pianix.exblog.jp/tb/893304
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by mico at 2005-09-12 14:29 x
ヨウシュヤマゴボウとも言うんですね
家の近所にもあります。
花は涼やかで清楚な感じでした。
Commented by pianix at 2005-09-12 15:03
今日もmicoさん、コメントありがとうございます。
名前は地方によって呼び方が変わりますね。
おじいさん、おばあさんは、聞いた事もない名前を言っていました。
記録しておくと面白いかもしれないと思いました。

毎週日曜日は大忙しで、どの花を話題に持ち出そうかと悩んでしまいます。時間切れとなって、エイヤーと急いで書き上げてしまいますから、後悔先に立たずという事になります。この写真は変だなと思っても、決めている時間がないのです。
そろそろ花の名前を覚えるのやめたら?と自分に言い聞かせています。

micoさんの「アメリカゴボウ」も、先日、拝見していました。
どの写真も綺麗で、micoさんの『顔の調子』と合っています。
別に私は、ゴマの花が好きなわけではないのですが……。
micoさんの所はコメントが多くて大忙しではないでしょうか。
私の所は山奥のように静かです。(ダハハ)
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

<< ウラナミシジミ(裏波小灰蝶) ハナシュクシャ(花縮砂) >>