カテゴリ:虫( 103 )
テングチョウ(天狗蝶)
 テングチョウ(天狗蝶)は、テングチョウ科テングチョウ亜科テングチョウ属の昆虫で、化石で発掘されるほどの古い生物です。ヨーロッパ・北アフリカ・ユーラシア大陸・日本や台湾にまで分布します。

 テングチョウ科(Libytheidae Boisduval, 1833)は、約10種類ほどの小さな科で、主に熱帯に分布します。日本では1科1属1種のみが生息します。つまりテングチョウしかいません。名の由来は、発達した鼻状突起を持ち、それを天狗の鼻に例えたものです。これは、下唇髭(かしんしゅ)あるいは、パルピ(Pulpi)と呼ばれ、匂いを感じ取る器官で、複眼や口吻を掃除する機能も併せ持っています。

 成虫のまま越冬するので、春早くから飛び回り始めます。エノキなどに産卵します。卵 ・幼虫・蛹・成虫という段階を経る完全変態をします。成虫の羽化は6月頃です。夏に休眠します。秋に覚めて活動し、その後で冬眠して越冬します。翅の表に白色と橙色の斑紋があり、比較すると雌の方が橙色が発達しています。翅の裏面は枯れ葉状の模様になっています。

 漢語の「蝶(てふ)」は、「翅が薄い虫、木の葉のようにひらひら舞う蟲」を意味します。鱗翅目(りんしもく)とは、チョウ目(Lepidoptera)と同じ意味です。2対の翅を持ち、鱗状の鱗粉による模様を持つ分類群を指し、蝶や蛾がそれに当たります。

Japanese common name : Tengu-tyou
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Libythea celtis celtoides Fruhstorfer, [1909]


テングチョウ(天狗蝶)
チョウ目(鱗翅目)テングチョウ科テングチョウ亜科テングチョウ属
学名:Libythea celtis celtoides Fruhstorfer, [1909]

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体長:(前翅長)19~29mm/(開張)40~50mm
分布:本州・四国・九州・沖縄
出現期:3月~6月/9月~11月
食草:エノキ・エゾエノキ・クワノハエノキ

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から9.0km 左岸土手 2006.03.15
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 16 March 2006
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by pianix | 2006-03-16 00:00 | | Trackback | Comments(0)
モンキチョウ(紋黄蝶)
 今年初めて出会ったモンキチョウです。元気良く飛び回っていました。日陰方向に逃げても、陽が当たる明るい土手斜面に戻ってくるのは分かっていました。近寄ろうとして逃げられる連続の中で、気が付いた事がありました。私の影の中に入れてしまうと危険を察知して逃げるようです。影で覆わないように注意して、10cm程まで近づいて撮影しました。種小名のerateの通りに、「愛らしい」蝶です。

 モンキチョウ(紋黄蝶)は、日本全国に分布するシロチョウ科の普通種です。シロチョウ科(Pieridae Swainson, 1820)は、北半球に多く分布し約250種類が存在します。幼虫は緑色のアオムシです。モンキチョウ属(Colias Fabricius, 1807)は約80種で、日本では2種類(モンキチョウ・ミヤマモンキ)のみが生息します。水平分布・垂直分布共に広い範囲に生息します。モンキチョウは、翅に黒紋のある黄色の蝶との意味です。

 モンキチョウは、黄色型と白色型があります。雌は黄色型と白色型があり、雄は黄色型のみです。白色型の雌が発生する率は、3対1(AA+Aa+aA:aa)の割合になります。大文字は優性遺伝子、小文字は劣性遺伝子を表します。黄色型の雄と雌の区別は紋の形からも分かります。翅を閉じた状態で黒点と白点の二つが見え、この黒点の形が小さくて細長いのが雄で、ハート形をしたのが雌です。白色型の場合は大きい円形をしています。目は黄緑色の複眼です。春に発生する春型は小型で、翅の縁に赤みを帯びた縁毛があります。完全変態(卵・幼虫・蛹・成虫)します。

 分布の意味を要約して記しておきます。分布とは、種によって決まった生活範囲を言います。この分布には、生態分布と地理分布があります。生態分布は温度や光などの気候に左右されるもの、地理分布は地形などの地理的な違いによるものです。生態分布は平地や高地などの垂直分布を表す事があります。地理分布は水平分布とも言われます。世界的に見ると6区の動物区に分けられます。日本が属しアジア・ヨーロッパに係る旧北区、北アメリカの新北区、南アメリカの新熱帯区、オーストラリアのオーストラリア区、東洋区、エチオピア区です。日本では、旧北区を主として東洋区の昆虫が混在しています。

参考:モンキチョウ(紋黄蝶)7月

Japanese common name : Monki-tyou
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Colias erate poliographus (Motschulsky, 1860)


モンキチョウ(紋黄蝶)
別名:オツネンチョウ(越年蝶)
チョウ目(鱗翅目)シロチョウ科モンキチョウ属
学名:Colias erate poliographus (Motschulsky, 1860)

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前翅長:22~33mm/開張:45~50mm
出現期:3月~11月
分布:北海道・本州・四国・九州・沖縄
食草:マメ科植物(シロツメクサ・アカツメクサ・エンドウ・コマツナギ

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から12km 左岸河川敷 2006.03.02
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 7 March 2006
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by pianix | 2006-03-07 00:00 | | Trackback | Comments(0)
ナミハナアブ(並花虻) 2
 先へ進めません。野草観察で、安倍川の上流へ行きたいと思っているのに、毎回の如く同じ場所で時間切れになってしまうのです。そこで今年初めて会う野草や昆虫などと遊んでしまうからです。しかし、先へ進めなくても、それはそれで充分楽しい事です。昆虫の場合は、動き回るので、多くの時間が必要になります。

 ナミハナアブ(並花虻)と今年初めて出会いました。セイヨウカラシナ(西洋芥子菜)の花を忙しく渡り歩いていました。蜂と違って、刺す事がありませんから安心して近寄れます。そして近寄ると逃げられます。ピントを合わす暇がありません。まだ寒い頃から飛び回るので、その頃に咲く虫媒花の貴重なお客になります。

 双翅目、つまりハエ目であって、ハエの仲間です。擬蜂と言って、ハチに擬態しているので怖がる人もいます。双翅目は日本だけでも5300種いるといわれています。その中でもナミハナアブは比較的多く目にする事ができる身近な存在です。ハチの翅は、前翅・後翅の計4枚ありますが、ナミハナアブの翅は2枚しかありません。実際は後翅が変化して棒状の小さな突起(平均根)になっています。

 ナミハナアブの口は蜜を吸う為に、恐ろしく長い感じがします。しかもこれは収納可能となっています。ハナアブの触角はハエに近く、人を刺すアブ(虻)とは形態が異なっています。小さな黒色の米粒状のものから毛が生えたように見えます。全体が黒色で、腹部にオレンジ色の三角斑が目立ちます。太い帯模様が中央付近で切れています。静止した時に良く見ないと分からないのですが、翅に黒色化した部分があります。

 ナミハナアブ(並花虻)を参照してください。

参考:ナミハナアブ(並花虻) オオハナアブ(大花虻) ナミホシヒラタアブ ホソヒラタアブ(細扁虻)

Japanese common name : Nami-hanaabu
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Eristalis tenax (Linnaeus, 1758)
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ナミハナアブ(並花虻)
ハエ目(双翅目)ハナアブ科ナミハナアブ亜属
学名:Eristalis tenax (Linnaeus, 1758)
出現期:3月~11月
体長:14~16mm
分布:北海道・本州・四国・九州・沖縄

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から9km 左岸 2006.03.02
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 4 March 2006
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by pianix | 2006-03-04 00:00 | | Trackback | Comments(2)
ニホンミツバチ(日本蜜蜂)
 ニホンミツバチ(日本蜜蜂)は、ミツバチ科ミツバチ属の昆虫です。名前から分かるとおり日本の在来種で、日本全国に分布します。ミツバチは、ミツバチ科(Apidae Latreille, 1802)ミツバチ属(Apis Linnaeus, 1758)の総称で、高度な社会性を持つ昆虫の1種です。ミツバチ属は世界に9種、日本には2種2亜種が生息しています。ニホンミツバチは、トウヨウミツバチ(東洋蜜蜂)の亜種です。系統遺伝学的関係では韓国のトウヨウミツバチと同じグループで、ニホンミツバチに遺伝的多型がほとんどなかった事が報告1)されています。

 現在、日本で養蜂に使用されているのは2種類で、ニホンミツバチとセイヨウミツバチです。特定植物の受粉用にはマルハナバチ(丸花蜂/マルハナバチ属)が使用されます。ニホンミツバチが群れで蜜を採取する年間量は2~3kgで、対してセイヨウミツバチは10~15kgです。繁殖力の強さもあって、1877年に導入された以後は急速にセイヨウミツバチによる養蜂に切り替わっていきました。ニホンミツバチの欠点は、蜜の採取量の他に、ストレスを受けると巣を放棄する性質がある事です。養蜂家にとっては取り扱いにくいところです。ニホンミツバチの群れは約1万匹で、セイヨウミツバチは約2万匹と言われています。巣は、木や地中に作ります。Karl Ritter von Frisch(1886-1982)によって、蜜の在りかを仲間に知らせるダンスが確認されました。

 ニホンミツバチは、東南アジアに分布するオオスズメバチ(大雀蜂)に巣を攻撃されます。その対抗手段として200匹ほどの集団でオオスズメバチを包み込み、熱を発して蒸し殺す事があります。温度耐性は、ニホンミツバチが48度なのに対しオオスズメバチは46度です。セイヨウミツバチは、分布していた地域にオオスズメバチがいなかったため対抗手段を取得できず、野生化できない原因となっています。

 ニホンミツバチの体色は暗茶褐色で、セイヨウミツバチより黒く見えます。腹部に縞模様がありますが、セイヨウミツバチのようにオレンジ色ではありません。働き蜂の体色変化は季節により二型あり、34℃以上で黄色、それ以下では黒色となります2) 。よって、8月から10月にかけては黄色型が多くなります。女王蜂は、初春から晩秋まで産卵を続けます。最多期は2千個/日になります。寿命は通常3年程です。働き蜂は分業し、秋に生まれた種は寿命200日程、繁忙期では35日程と言われています。働き蜂のほとんどは雌です。群れの1割ほどを占める雄蜂の寿命は90日程で、秋には働き蜂に駆逐されます。染色体数は、雌蜂が2n=32、雄蜂がn=16。


 蜂蜜の古い記述として、『それゆえ、わたしは降(くだ)って行き、エジプト人の手から彼らを救い出し、この国から、広々としたすばらしい土地、乳と蜜の流れる土地、カナン人、ヘト人、アモリ人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人の住む所へ彼らを導き上る。』(出エジプト記3章8節・新共同訳)があります。当時、蜜は生活に潤いをもたらす貴重な食物であった事が知られます。

1) Deowanish, S.,J. Nakamura, M. Matsuka and K. Kimura 1996.
mtDNA variation among subspecies of Apis cerana using restriction fragment polymorphism. Apidologie 27:407-413
2)ニホンミツバチの飼育法と生態・吉田忠晴 玉川大学出版部(ISBN4-472-40081-2)

参考:フタモンアシナガバチ(二紋足長蜂)キアシナガバチ(黄足長蜂)キイロスズメバチ(黄色雀蜂)

Japanese common name : Nihon-mitubati
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Apis cerana japonica Radoszkowski, 1887
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吸蜜している花はツワブキ(石蕗)


ニホンミツバチ(日本蜜蜂)
ハチ目(膜翅目)ミツバチ科ミツバチ属
学名:Apis cerana japonica Radoszkowski, 1887

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体長:(働きバチ)13mm前後
出現期:3月~11月
分布:北海道・本州・四国・九州

撮影地:静岡県静岡市
静岡市駿河区谷田 2005.12.01
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

26 January 2006
Last modified: 5 March 2016
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by pianix | 2006-01-26 00:00 | | Trackback | Comments(0)
アズチグモ (安土蜘蛛)
 アズチグモ(安土蜘蛛)は、カニグモ科アズチグモ属の蜘蛛です。日本、韓国、中国に分布します。暖地性で、本州中部以南に生息する在来種です。名の由来は、不明です。アズチグモ属(Thomisus Walckenaer, 1805)は、世界に約130種あり、日本には本土に1種、沖縄地方に2種1)が分布します。

 巣を張らない徘徊性で、花や葉陰に潜んでいます。第1・2脚が長く、蟹のように広げて獲物を捕獲します。チョウやアブ、ハエなどの昆虫を食べます。腹部は後部が広く膨らんでいます。目は単眼が8つあります。個体数はあまり多くありません。産卵期の7~8月にチガヤ、ササ、ヨシなどの植物の葉をまげて卵嚢を作ります。クモは全般的に、雌が大きく、雄はかなり小さいのが普通です。

 花に見せかける色合いをしていますが、その色彩や斑紋は様々で、変異が大きいようです。長時間かけて白から黄色へ体色を可逆的に変化させる報告(佐藤有恒,1986)もあります。この個体の変異は、いまだ謎です。通常、雌は緑白色、雄は赤褐色です。

 昆虫は紫外線が見え、それによって花の蜜のありかを探し当てます。花粉や蜜の部分は紫外線を吸収するので黒く見え、その周辺は白く見えるようです。アズチグモは、昆虫の目の見え方に合わせて紫外線反射量を調節し色彩を変える能力を持っています。それによって昆虫の目を欺いて捕獲しやすいようになっていると考えられています。

 他に、シロアズチグモ(白安土蜘蛛)Thomisus onustus Walckenaer, 1805 がいます。

1)沖縄地方の2種
アマミアズチグモ(奄美安土蜘蛛)Thomisus. kitamurai Nakatsudi, 1943 《固有種》
オキナワアズチグモ(沖縄安土蜘蛛)Thomisus okinawensis Strand, 1907

Japanese common name : Azuti-gumo
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Thomisus labefactus Karsch, 1881


アズチグモ(安土蜘蛛)※アヅチグモ
真正蜘蛛目カニグモ科アズチグモ属
学名:Thomisus labefactus Karsch, 1881

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体長:♀6~8mm/♂2~3mm
♀は緑白色、♂は赤褐色
出現期:6月~9月
分布:本州・四国・九州・沖縄

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から14.75km 左岸土手 2005.08.05
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

13 December 2005
Last modified: June 14, 2008
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by pianix | 2005-12-13 00:00 | | Trackback(1) | Comments(4)
ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋蝶)/♀
 ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋蝶)は、タテハチョウ科ツマグロヒョウモン属の蝶です。写真は雌です。キバナコスモスが咲く頃、安倍川河川敷で見る蝶のほとんどが、ツマグロヒョウモンでした。温暖化の影響で北進し、生息域を拡大しているとされています。以前は珍しい蝶でしたが、現在ではもっとも普通に見られる蝶の一つになってしまいました。

 褄黒豹紋蝶の「褄」とは、着物の裾の左右両端の部分や縦褄(襟下)の意味で、前翅の縁が黒くなっているので「褄黒」の名が付いています。「豹紋」は、翅の前の波模様や、それに続く丸模様の黒点が豹柄である事からです。雌は翅両端に黒紋があります。毒蝶のカバマダラに擬態していると言われています。雄には、この黒紋はありませんから、雌雄の見分けは大変楽な種類です。間違えやすいものに、同じタテハチョウ科のヒメアカタテハ(姫赤立羽)やミドリヒョウモン(緑豹紋)があります。

 終齢幼虫は黒地で、縦にオレンジの線が入り、棘状の突起に毛が生えています。毒々しい色ですが危険はないようです。

ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋蝶)/♂
ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋蝶)/幼虫

Japanese common name : Tumaguro-hyoumon
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Argyreus hyperbius (Linnaeus, 1763)
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2005.09.08 


ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋蝶)
チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科ツマグロヒョウモン属
学名:Argyreus hyperbius (Linnaeus, 1763)

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体長:(前翅長)27~38mm/(開張)65~75mm
出現期:4月~11月
分布:本州・四国・九州・沖縄
食草:スミレ類

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から6.25km 右岸河川敷 2005.09.08, 2005.09.23
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

10 December 2005
Last modified: June 14, 2008
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by pianix | 2005-12-10 00:00 | | Trackback | Comments(7)
キアゲハ(黄揚羽蝶)-2
 キアゲハ(黄揚羽蝶)は、アゲハチョウ科アゲハチョウ属の蝶です。

 アゲハチョウ科(Papilionidae Latreille, 1802)は、世界に広く分布し、4亜科約550種類があるとされています。アゲハチョウ属(Papilio Linnaeus, 1758)は、世界に200種以上が分布し、日本には11種があるとされています。

 黄色い揚羽蝶ですから黄色に見える筈です。ところが表側の翅は、あまり黄色に見えません。しかし裏面を見ると、なるほどと思わさせられます。アゲハチョウ科の仲間では、一番黄色味が強く出ています。しかし、ナミアゲハ(並揚羽蝶)の雌も黄色になりますから、紛らわしい時もあります。その場合は、前翅の付け根を見ます。表でも裏でも構いません。縞模様になっているのがナミアゲハで、べた塗りに見える場合はキアゲハです。発生時期による春型(4月~6月)と夏型(7月~8月)とでは、夏型のほうが大きく、黒っぽくなります。

 平地から高山にまで垂直分布の広い生息域を持ち、日本全域に分布しています。日当たりの良い場所を好み、花の蜜を吸汁します。従って、日陰が増える都市部では、ほとんど見かけません。飛行速度は速めで、直線的に移動します。

 卵から、幼虫・繭を経る完全変態をします。幼虫の色や形は変化します。終齢(5齢)幼虫は、緑色で黒縞があり、オレンジ色の点模様を持っています。いわゆる芋虫と言われる形をしています。食草は、セリ科などで、セリ、ニンジン、パセリ、ミツバを食害します。繭で越冬します。

 ※写真のキアゲハが止まっている花は、オオブタクサ(大豚草)です。撮影時期は9月。

参考:キアゲハ(黄揚羽蝶)-1 ナミアゲハ(並揚羽蝶)

Japanese common name : Ki-ageha
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Papilio machaon hippocrates C.Felder et R.Felder, 1864


キアゲハ(黄揚羽蝶)
チョウ目(鱗翅目)アゲハチョウ科アゲハチョウ属
学名:Papilio machaon hippocrates C.Felder et R.Felder, 1864

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体長:(前翅長)36~70mm/(開張)90~120mm
出現期:3月~11月(暖地で年2~4回)
分布:北海道・本州・四国・九州
食草:セリ科
英名:Old World Swallowtail

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から8.75km 右岸河川敷 2005.09.23
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

6 December 2005
Last modified: 21 June 2008
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by pianix | 2005-12-06 00:00 | | Trackback(1) | Comments(2)
アシグロツユムシ(脚黒露虫)
 アシグロツユムシ(脚黒露虫)は、キリギリス科ツユムシ亜科の昆虫です。草食性で、草むらにいますから、体色の深い緑色は理に適った保護色といえます。触覚も脚も長く、結構スマート。触角は黒褐色にベージュの帯模様があり、これは幼虫の時と変わりません。背筋が褐色で縁取られています。脚も褐色で、一部がより暗褐色になり、そこから「足が黒い露虫」との名が付けられたようです。

 ツユムシの仲間の脚は、ほとんどが緑色です。やや似ている種類にセスジツユムシがいますが、脚が褐色の時は全身も褐色の場合が多いようです(褐色型)。時々混同されるようです。前脚の関節が少し膨らんでいますが、そこが鼓膜になっています。しかし、後脚は簡単に取れてしまうような弱さがあるかもしれません。目は複眼です。

 性質はおとなしく、鳴き声も他のキリギリスの仲間に比べれば弱く地味です。日中に活動し、動作はあまり機敏ではありません。写真のアシグロツユムシは、後部に産卵管が見えるので雌です。産卵は地中や茎の中にします。卵で越冬し、不完全変態します。

※学名参照:DDBJ(DNA Data Bank of Japan)

Japanese common name : Asiguro-tuyumusi
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Phaneroptera nigroantennata Brunner von Wattenwyl, 1878
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アシグロツユムシ(脚黒露虫)
バッタ目(直翅目)キリギリス科ツユムシ亜科
学名:Phaneroptera nigroantennata Brunner von Wattenwyl, 1878

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体長:(翅端長)20~25mm
出現期:7月~10月(暖地では年2回発生)
分布:北海道・本州・四国・九州

撮影地:静岡県静岡市
内牧川(安倍川水系) 2005.11.17
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

2 December 2005, 31 August 2016
Last modified: 6 August 2017
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by pianix | 2005-12-02 00:00 | | Trackback | Comments(0)
ホソヒラタアブ(細扁虻)
 ホソヒラタアブ(細扁虻)は、ハナアブ科ヒラタアブ亜科ホソヒラタアブ属の昆虫で、ハエの仲間です。小さな体でホバリング(空中静止)しながら飛び回っていました。私と、花を巡る争奪戦です。私は撮影するだけですが、彼らは腹を満たさなければならなく、生活がかかっているので、さぞかし迷惑な事だったでしょう。

 他のヒラタアブの仲間と同様に、腹部が平たい小さなアブです。体全体に占める割合は頭部が大きいのがわかります。斑紋や帯模様は、季節によって変化が出るようで、低温期は低温型が多く、黒化します。太い帯と細い帯が交互に縞模様を作っています。

 また、ハチのように毒を持っていないので、刺されたりはしません。体の模様から蜂と間違われる事がありますが、それはアブにとっては擬態が成功している訳です。双翅目は、文字の如く、2枚の翅を持つという意味で、後翅は退化しています。蜂は膜翅目で、前翅・後翅の2対4枚を持っています。

 成虫は花粉や花の蜜を食べます。幼虫は、アブラムシ(アリマキ)を食べます。成虫越冬しますから、気温が上がる日には飛び回る事があり、年中見られる時もあります。ハエやハチの仲間は、生物学で言うところの完全変態をします。つまり、卵から、幼虫・繭・成虫と成長の過程で変化していきます。繭を経ないものを不完全変態と言います。

参考:ナミハナアブ(並花虻) オオハナアブ(大花虻) ナミホシヒラタアブ

Japanese common name : Hoso-hirata-abu
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Episyrphus balteatus (De Geer, 1776)
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ホソヒラタアブ(細扁虻)
ハエ目(双翅目)ハナアブ科ヒラタアブ亜科ホソヒラタアブ属
学名:Episyrphus balteatus (De Geer, 1776)

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体長:9~11mm
出現期:3月~10月
分布:北海道・本州・四国・九州

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から8.25km左岸河川敷 2005.11.16
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: June 21, 2008
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by pianix | 2005-11-30 00:00 | | Trackback | Comments(0)
ナミホシヒラタアブ(並星扁虻)
 ずいぶんと腹を空かせたアブが飛んでいるなと思ったのですが、それはナミホシヒラタアブでした。腹がぺしゃんこ状態で、女性に羨ましがられるのではないでしょうか。

 ナミホシヒラタアブ(並星扁虻)は、ハナアブ科ヒラタアブ亜科フタホシヒラタアブ属の昆虫で、ハエの仲間です。ハナアブ科の「ヒラタアブ」と名が付くものは、本州に16種類います。幼虫はアブラムシ類を補食します。どちらかと言えば園芸家には好都合な虫の一つです。ハナアブ科の種類は、刺したりしませんから逃げる必要はありません。

 ヒラタアブの仲間は、似ているものが多く、同定に頭を悩まします。とまっている花は、アキノノゲシです。

参考:ナミハナアブ(並花虻)オオハナアブ(大花虻)ホソヒラタアブ(細扁虻)

Japanese common name : Nami-hoshi-hirata-abu
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Eupeodes(Metasyrphus) bucculatus (Rondani, 1857)
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ナミホシヒラタアブ(並星扁虻)
ハエ目(双翅目)ハナアブ科ヒラタアブ亜科フタホシヒラタアブ属
学名:Eupeodes(Metasyrphus) bucculatus (Rondani, 1857)

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体長:10~11mm
出現期:3月~6月/10月
分布:北海道・本州・四国・九州

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から9.75km 右岸河川敷 2005.10.31
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: June 21, 2008
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by pianix | 2005-11-28 00:00 | | Trackback | Comments(4)