カテゴリ:その他の生物( 8 )
ヒガシニホントカゲ(東日本蜥蜴)
 ヒガシニホントカゲ(東日本蜥蜴)は、トカゲ科トカゲ属のトカゲです。通称、トカゲ(蜥蜴)。本州(東日本)、北海道、ロシア沿海地方に分布します。名の由来は、東日本のトカゲから。トカゲは語源不明で、戸陰(とかげ)、あるいは敏駆(とかけ)からとの説があります。蜥蜴は、中国語から。蝘蜓や石竜子とも表記されます。

 今までニホントカゲとされていたのもは、2012年に新分類1)され、西日本に棲息する種をニホントカゲ(日本蜥蜴)2)とし、東日本に棲息する種は新たにヒガシニホントカゲと命名され区分されました。外部形態3)とDNAバーコード4)による識別形質解析によるものです。東西の境界は滋賀や和歌山付近とされています。本州には、伊豆半島および伊豆諸島に棲息するオカダトカゲ(岡田蜥蜴)5)を加えて、3種類のトカゲがいる事になります。

 山地や日当たりの良い草地等に棲息します。体長は20cm前後で、尾の長さを含めない頭胴長(吻端から 総排出口後端まで)は、孵化幼体が約30mm、成体で約60~80mmです。幼体は黒地に薄茶色の縦縞が背面と側面に5本あり、背の中央線は頭頂部で二分岐します。尾は青色。2~3年で成体となります。成体は胴体と尾が褐色で、暗褐色の縦縞があります。一対の前肢と後肢があり、指は5本で爪があります。

 活動は昼行性です。変温動物のため日光浴で体温を上げ、呼吸を増やして体温を下げます。昆虫や蜘蛛、ミミズ等を捕食します。トカゲの仲間に見られる逃避時の尾の自切は本種でも見られ、自切面から切り離し、その後再生します。

 活動期は3月から10月頃。繁殖期は、4月から5月頃。6月頃に10個程を産卵します。卵は10mm程の長楕円形。7月から8月頃に孵化します。11月頃に巣穴で冬眠に入ります。体鱗列数は、26列(24~28列)。オカダトカゲの体鱗列数は、28列(26~30列)です。

 沖縄、トカラ列島には、準絶滅危惧(NT)のオキナワトカゲ(沖縄蜥蜴)Plestiodon marginatus (Hallowell, 1861)がいます。類似種に、カナヘビ科カナヘビ属のニホンカナヘビ(日本金蛇)がいます。

1)Okamoto T & Hikida T (2012) A new cryptic species allied to Plestiodon japonicus (Peters, 1864) (Squamata: Scincidae) from eastern Japan, and diagnoses of the new species and two parapatric congeners based on morphology and DNA barcode. Zootaxa 3436: 1–23.
※Taku Okamoto 岡本 卓(京都大学)、Tsutomu Hikida 疋田 努(1951-)
2)ニホントカゲ(日本蜥蜴)Plestiodon japonicus (Peters, 1864)
3)後鼻板、前額板、後唇板のパターン
4)mtDNA Cytochrome b 遺伝子領域の解析
5)オカダトカゲ(岡田蜥蜴)Plestiodon latiscutatus Hallowell, 1861
※Yaichiro Okada 岡田 彌一郎 (1892-1976)
参考文献:トカゲ属の学名変更~EumecesからPlestiodonへ~ 疋田 努 爬虫両棲類学会報 Vol. 2006 (2006) No.2 P 139-145

Japanese common name : Higasi-nihon-tokage
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Plestiodon finitimus Okamoto et Hikida, 2012

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2014.07.11
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2014.07.11
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2014.09.15

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成体 頭部が婚姻色の赤味を帯びた雄で噛まれた跡が残る(5月)
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幼体(9月)


ヒガシニホントカゲ(東日本蜥蜴)
有鱗目トカゲ亜目トカゲ科トカゲ属
学名:Plestiodon finitimus Okamoto et Hikida, 2012

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分布:本州(近畿以東)、北海道、ロシア沿海地方
体長:16~25cm/頭胴長:3~8cm
活動期:3月~10月
産卵期:4月~5月(年1回)
食餌:昆虫、クモ等

撮影地:静岡県静岡市
安倍城跡(Alt. 435m) 2014.07.11, 2014.09.15, 2015.09.02
帆掛山(Alt. 304m) 2015.05.08
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 27 May 2016
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by pianix | 2016-05-27 00:00 | その他の生物 | Trackback | Comments(0)
アオダイショウ(青大将)
 アオダイショウ(青大将)は、ナミヘビ科ナメラ属の蛇です。北海道、本州、四国、九州に分布する日本固有種です。名の由来は、不明です。本土最大長の蛇である事から大将が付けられた、また、大蛇が訛ったとする説があり、青味がかった色合いの大きな蛇との意味合いと考えられています。英名は、Japanese Rat Snake。

 山地から平地に棲息します。平地では田畑や水辺周辺に多いようです。長さは100~200cm、太さ5cm程です。昼行性のヘビで、本土では最大のヘビです。地域変異の顕著な種として知られています。体色は緑褐色で濃淡の変化があります。胴体に淡い黒線が縦に入るものがありますが、不明瞭なものもあります。腹側は淡白色です。瞳孔は丸形。眼の後ろに黒線が流れたような模様があります。体列鱗数は、23列あるいは25列。側稜鱗により木登りが得意です。

 人間の生活圏の中では最も馴染みのある蛇と言われています。成蛇は鼠などを捕食するために人家付近にも棲息し、時に家屋に侵入します。密閉度の低い木造の家屋が多かった昔は、家の中に入り込み、近所総出での捕獲騒ぎも経験しました。無毒ですが締め付ける力が強いので注意が必要です。

 上顎の内側(口の中)にヤコブソン器官(Jacobson's organ)があり、匂いを感知します。先端が2分岐した舌で匂いをこの器官に送り込んでいると言われています。鼻の上の穴の上にはピット器官(Pit organ)があり、赤外線を感知して他生物の位置を判断しています。総排出腔以降が尾です。怒った時は、総排出腔から悪臭を出します。

 ネズミや爬虫類、鳥等を捕食します。5月からが交尾期で、7月から8月頃に産卵します。卵数は7~17個。約50日で孵化します。幼蛇は長さ15~40cm程で、ニホンマムシに似た横縞模様が入ります。ニホンマムシのように太くはなく銭型模様ではありませんが間違われやすいようです。11月頃から冬眠し、4月頃に目覚めます。染色体数は、2n=36。

★ ★ ★

 冒頭の写真は、安倍城跡山頂で撮影したものです。2m50cm程と記憶しています。異様に長く、驚いてしまいました。ちょうど倒木の脇を真っ直ぐになってすり抜けたので、木を目安に後で計測する事にしていましたが、翌日には倒木が撤去されていて計測不可能となり残念でした。当初は標本にしようかと捕獲も考えたのですが、撮影していると、おっとりとしていて、可愛い顔をしているのに気付き、可哀想に思ったのでやめました。

Japanese common name : Ao-daisyou
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Elaphe climacophora (Boie, 1826)
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撮影地 高山(牛ヶ峰) 2008.05.15

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撮影地 左:高山(牛ヶ峰) 2008.05.15 右:千代山 2010.06.11
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撮影地 高山(牛ヶ峰)
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撮影地 賤機山
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幼蛇は梯子状になった横帯の斑紋からニホンマムシに間違えられやすい
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【抜け殻】 安倍川/河口から10.50km 左岸河川敷 2007.07.03
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【骨格標本】 市立日本平動物園・展示室
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【骨格標本】 ふじのくに地球環境史ミュージアム・展示室


アオダイショウ(青大将)
有鱗目ヘビ亜目ナミヘビ科ナメラ属
学名:Elaphe climacophora (Boie, 1826)

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全長:100~200cm/太さ:約5cm
産卵期:7~8月
食餌:ネズミ、爬虫類、鳥等

撮影地:静岡県静岡市
安倍城跡(Alt. 435m) 2008.04.30
高山(牛ヶ峰 Alt. 717m) 谷沢ルート 2008.05.15
賤機山(Alt. 171m) 2009.05.29
千代山(Alt. 226m) 2010.06.11
安倍川/河口から10.50km 左岸河川敷 2007.07.03
市立日本平動物園・展示室(骨格標本) 2016.05.03
ふじのくに地球環境史ミュージアム・展示室(骨格標本) 2016.06.08
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 13 May 2016
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by pianix | 2016-05-13 00:00 | その他の生物 | Trackback | Comments(0)
アズマヒキガエル(東蟇蛙)
 アズマヒキガエル(東蟇蛙)は、カエル目(無尾目)ヒキガエル科ヒキガエル属のカエルです。本州近畿以西に分布する、ニホンヒキガエル(日本蟇蛙)の亜種で、日本固有亜種です。名の由来は、東日本に棲息するヒキガエルから。蟇や蛙は諸説あり、はっきりしません。英名は、Eastern-Japanese Common Toad。

 ヒキガエル科(Bufonidae Gray, 1825)は、世界に50属約590種が分布します。ヒキガエル属(Bufo Garsault, 1764)は、オーストラリアを除く全世界に約31属366種が分布します。日本には、5種(4種1亜種)1)が分布します。

 ニホンヒキガエルは近畿地方以西に、アズマヒキガエルは東日本に分布しますが、移入などによって混在する場合もあります。生息域は、平地から山地までに及び、垂直分布は0mから2500m程と言われています。日本で普段目にする中では大型の蛙です。体長は5cmから15cm程。体色は茶褐色から赤褐色で、イボ状突起が目立ちます。目の後方にある耳腺が隆起しています。ここから神経毒のブホトキシン(bufotoxin : C40H60N4O10)を分泌します。イボからも白色の有毒粘液を分泌します。

 動作は遅く、堂々としているように見えます。近寄ってもほとんど動じません。触れるものなら触ってみろと言わんばかりの態度です。風格があるとも言えますが、身体が重たくて飛跳ねる事ができないだけなのでしょう。昆虫やミミズなどを捕食する肉食性です。寿命は10年程と言われています。産卵期は2月から7月頃で、止水域の水辺に産卵します。卵塊は非常に長い紐状です。鳴声は、クックックッ。ヤマカガシなどに捕食される事があります。染色体数は、2n=22。

1)日本に分布するヒキガエルは、次の5種(4種1亜種)が知られています。
ニホンヒキガエル(日本蟇蛙)Bufo japonicus japonicus Temminck & Schlegel, 1838
アズマヒキガエル(東蟇蛙)Bufo japonicus formosus Temminck & Schlegel, 1838
ナガレヒキガエル(流蟇蛙)Bufo torrenticola Matsui, 1976
ミヤコヒキガエル(都蟇蛙)Bufo gargarizans miyakonis Okada, 1931
オオヒキガエル(大蟇蛙)Bufo marinus (Linnaeus, 1758):特定外来生物

★ ★ ★

 動きが鈍い事から撮影にはもってこいの対象なのですが、ほとんどが下山直前に出くわすので、ゆっくりとつきあっている時間がありません。またそのような時に限って持っているカメラは安価な物だったりします。重たいカメラは捨てて来たくなるので軽い物を選ぶからです。ここで使用したのは、壊れたり盗まれたりしても後悔が少ない海外旅行用に買った、家内のカメラでした(笑)。ヒキガエルは、他のカエルよりも見る機会は少なめです。

参考資料:日本産爬虫両生類標準和名(2014年11月9日改訂)

Japanese common name : Azuma-hikigaeru
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Bufo japonicus formosus Boulenger, 1883
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動作は遅く、堂々としているように見える

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左:右後方 右:左後方 2014.10.30 高山(牛ヶ峰 Alt.717m)
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2012.10.29 安倍城跡(Alt.435.2m)


アズマヒキガエル(東蟇蛙)
別名:ガマガエル(蝦蟇蛙)/ガマ(蝦蟇)
カエル目(無尾目)ヒキガエル科ヒキガエル属
学名:Bufo japonicus formosus Temminck & Schlegel, 1838

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分布:本州近畿以北
体長:5~16cm(地域個体差がある)
繁殖期:2月から7月
食餌:小型昆虫、ミミズ,クモなど(肉食性)
寿命:約10年

撮影地:静岡県静岡市
高山(牛ヶ峰) 2014.10.30  
安倍城跡 2012.10.29
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 21 December 2014
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by pianix | 2015-01-28 00:00 | その他の生物 | Trackback | Comments(0)
タゴガエル(田子蛙)
 タゴガエル(田子蛙)は、アカガエル科アカガエル属の蛙です。本州、四国、九州に分布する、日本固有種です。名の由来は、命名者の岡田彌一郎(Yaitiro Okada 1892-1976)氏が動物学者の田子勝彌(Katsuya Tago 1877-1943)氏に献名した種小名[tagoi]にちなむ。英名は、Tago's Brown Frog。

 アカガエル科(Ranidae Rafinesque, 1814)は、南極及びオーストラリア以外に分布し、日本には23種が分布しています。アカガエル属(Rana Linnaeus, 1758)は、日本には日本固有種14種、帰化種1種が分布し、絶滅危惧種8種が含まれます。

 カエルは両生綱です。この仲間は、成長の過程で水中から陸上へ移ります。尾が残る有尾目と尾が無くなる無尾目に別れます。カエルは、成体時に尾を失う無尾目です。成長に従って、魚類型から陸上動物型に変態します。甲状腺ホルモン(thyroxine)が変態を促す(Gudernash 1912)事が知られています。幼生はエラ呼吸を、成体は尾が消えて肺呼吸をします。幼生時に丸かった頭は成体になると尖ります。

 口は上下に大きく広がり、下顎の先端に丸められた舌があります。舌は瞬時に伸ばす事ができて小動物を捕獲します。目には瞼があり、目を保護する瞬膜があります。目の後方には鼓膜が露出した黒色の耳があります。表皮に粘液腺があり、乾燥から皮膚を保護します。2心房1心室の心臓、2つの肺があります。

 タゴガエルは山地に棲息し、渓流沿いに多くがいます。ヤマアカガエル(山赤蛙)に酷似しています。体色は赤褐色から暗褐色、灰黒色で個体差があります。体長は成体で30~58mm程。背中には2本の隆起線である背側線(背側線粒上隆条)があり、鼓膜の背側で外側に曲がります。この形状はヤマアカガエルと同様で、ニホンアカガエル(日本赤蛙)の場合は直線です。のど元に暗色の細かい斑点があります。四肢があり、前脚に短い4本、後脚に5本の指があり、ヤマアカガエルよりも小さな水掻きが付いています。指先には小さな吸盤があります。繁殖期の鳴声は低く、グゥー、グゥーと独特の声です。穴の中や岩の下で鳴くので、声は聞えても見つけ出すのは困難です。

 繁殖期は1~2月、4~5月。伏流水の岩隅に30~100個程の卵塊を産卵します。粘り気のある塊状で、卵の直径は約3mm。卵に精子がかけられ受精します。卵は白色で、透明なゼリー状の膜に覆われています。2週間ほどで孵化します。孵化した後の幼体は白っぽい体色で、尾があり、エラ呼吸をする、いわゆるオタマジャクシ(お玉杓子)です。お多賀杓子が語源と考えられています。この時期は雑食性です。変態の過程は、約40日後に後脚、その後に前肢が出ます。約70日後に尾が短くなり始め、陸へ上がります。変温性で水底冬眠をします。成体体重は22g前後。寿命は4年程。染色体数は、2n=26。

 仲間に亜種で隠岐島に棲息する、オキタゴガエル(隠岐田子蛙)Rana tagoi okiensis Daito, 1969 [準絶滅危惧]、屋久島に棲息する、ヤクシマタゴガエル(屋久島田子蛙)Rana tagoi yakushimensis Nakatani et Okada, 1966 [準絶滅危惧]、近年に発見された、ナガレタゴガエル(流田子蛙)Rana sakuraii Matsui et Matsui, 1990 がいます。長野県根羽村で2002年に発見され染色体数が2n=28の、ネバタゴガエル(根羽田子蛙)Rana neba Ryuzaki, Hasegawa et Kuramoto, 20141) は、鳴声がワンと聞える事から話題になりました。

 良く似た仲間に、日本固有種で山地棲息のヤマアカガエル(山赤蛙)Rana ornativentris Werner, 1903、在来種で平地棲息のニホンアカガエル(日本赤蛙)Rana japonica Boulenger, 1879、がいます。

1)A new brown frog of the genus Rana from Japan (Anura: Ranidae) revealed by cytological and bioacoustic studies. Masashi Ryuzaki*3, Yoshinori Hasegawa*2, Mitsuru Kuramoto*1, 2014. Alytes, 2014 VOLUME 31: 49-58
*1Mitsuru Kuramoto 倉本満(福岡教育大)
*2Yoshinori Hasegawa 長谷川嘉則(カズサDNA研究所)
*3Masashi Ryuzaki (-2013) 龍崎正士(北里大)
※参考資料:日本産爬虫両生類標準和名(2015年5月28日改訂)

Japanese common name : Tago-gaeru
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Rana tagoi tagoi Okada, 1928
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背中の背側線は鼓膜を境に内側に曲がる。 2007.10.31
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撮影地:静岡市葵区牛妻/不動の滝 2007.10.31

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左:穴の中が暗いのでライトを使用。のど元にある暗色の細かい斑点が特徴。右:背中。
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撮影地:安倍城跡(内牧ルート) 2008.08.29
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撮影地:牛ヶ峰(高山)谷沢ルート 2008.09.03
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軍手の手のひらに乗る亜成体 牛ヶ峰(高山)谷沢ルート 2008.11.07
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軍手の手のひらに乗る亜成体 牛ヶ峰(高山)谷沢ルート 2008.11.07
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軍手の指先に乗る亜成体 牛ヶ峰(高山)谷沢ルート 2008.11.07
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亜成体 小さいから怖くない。しかし1mは軽く跳ね飛ぶ。 2012.10.26
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亜成体 正面から見ると変な顔。撮影地:安倍城跡(西ヶ谷ルート) 2012.10.26


タゴガエル(田子蛙)
カエル目(無尾目)アカガエル科アカガエル属
学名:Rana tagoi tagoi Okada, 1928

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分布:本州・四国・九州
体長:30~58mm
繁殖期:1~2月、4月~5月
食餌:昆虫、クモ、ミミズ等

撮影地:静岡県静岡市
牛妻不動の滝 2007.10.31
安倍城跡(Alt.435m) 2008.08.29, 2012.10.26
牛ヶ峰(高山 Alt.717m) 2008.09.03, 2008.11.07
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

25 Augustl 2013, 4 April 2015
Last modified: 17 June 2016
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by pianix | 2013-08-25 00:00 | その他の生物 | Trackback | Comments(0)
シマヘビ(縞蛇)
 シマヘビ(縞蛇)は、ナミヘビ科ナメラ属の蛇です。北海道、本州、四国、九州に分布する、日本固有種です。名の由来は、縞のあるヘビから。ヘビの仲間(ヘビ亜目)は世界に17科約3000種があると言われています。ナミヘビ(並蛇)科(Colubridae Oppel, 1811)は、南極以外の全大陸に分布します。約2000種があり、ヘビの仲間の約2/3を占めます。ナメラ(滑羅)属(Elaphe Fitzinger, 1833)は、北アメリカ大陸、ユーラシア大陸、インドネシア、日本、台湾に分布します。

 有鱗目1)です。日本に分布する蛇の内でアオダイショウに並んで、よく見かける普通種です。平地から山地に生息していますが、環境の変化で山地の分布が多くなったようです。昼行性です。全長は、80~150cmが普通で、200cmに達するものは一部地域に限られ希です。体鱗列数2)は19列。体色は黄褐色から褐色で、4本の黒褐色縦縞があります。これがこの蛇の名の由来です。眼が赤いのが特徴。腹の部分(腹板)は無模様で、白乳色や黄色です。色素の異常による色彩変異も多く、カラスヘビ(烏蛇)と呼ばれる眼も体色も黒色のものや、白色のアルビノ(Albino)変異体があります。

 カエルなどの小動物を餌にします。気は荒い方で攻撃的です。尾を振るわせて威嚇したり、咬みついてくる事があります。毒はありませんが噛まれたら消毒が必要です。繁殖は卵生です。4月から5月頃に交尾をして、7月から8月頃に白色で細長い卵を4~15個生みます。孵化は40~50日間程です。幼蛇は赤味を帯びた体色で赤褐色の横縞模様があります。シマヘビは在来5種中では最も高位の、平均体温と広い体温範囲を有します3)。12月頃に冬眠に入り、3月頃に目覚めます。野生での寿命は約8年とされています。染色体数は、2n=36。

★  ★  ★

 啓蟄の翌日に、山地で2種類のヘビに遭遇しました。気温が上がった日でした。蕗の花にハナアブがいたのを見て、確かに啓蟄だと感じたばかりでした。シマヘビは、ヘビの仲間では春先に一番早く現れるとの事です。冬眠から目覚めて気が荒立っている時期なのでしょうか。カメラを構えただけで、とぐろを巻いて飛びつく動作を何回もしました。ヘビどころか生きもの全般が苦手な私は、早く逃げてくれないかなと願いつつ、今しばらくポーズをとってもらい撮影したいという複雑な思いでした。眼の後ろにある黒色の筋模様はアオダイショウとも似ていますが、眼が赤い事で見分ける事ができます。

1) 有鱗目(ゆうりんもく|Squamata):鱗がある爬虫類で、トカゲやヘビの仲間の総称。
2) 体鱗列数(たいりんれつすう):主に胴の中央部付近で計測した鱗(うろこ)の数で、種の同定に使われる。
3) Body Temperatures of Snakes in the Fields 3. Concluding Remarks HAJIME FUKADA; Japanese Journal of Herpetology 13 (4): 114-119., Dec. 1990.

Japanese common name : Shima-Hebi
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Elaphe quadrivirgata (Boie, 1826)

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おやおや、木に登るのかい。じゃなくて邪魔だったんだね。横をすり抜けてヌルヌル。
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カメラを向けただけで臨戦態勢。気性が荒い。何度も、噛んじゃうぞと飛びかかろうとする。
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いつまでも怒っていないで逃げた方が良いと思うけど、シマヘビは引き下がりません。
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目が赤いのは徹夜したからではないよ。
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学名quadrivirgataは、4本の線。ナメラ属の滑羅は、なめらかな表面を意味する。
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舌を出すので写そうと思ったが速すぎて駄目でした。


シマヘビ(縞蛇)
有鱗目ヘビ亜目ナミヘビ科ナメラ属
学名:Elaphe quadrivirgata (Boie, 1826)

分布:北海道、本州、四国、九州
全長:80~200cm
餌:カエル、トカゲ等の爬虫類、両生類

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撮影地:静岡県静岡市
安倍城跡(Alt.435.2m) 2012.03.06
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

25 March 2012
Last modified: 30 August 2015
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by pianix | 2012-03-25 00:00 | その他の生物 | Trackback | Comments(0)
ニホンカナヘビ(日本金蛇)
 ニホンカナヘビ(日本金蛇)は、カナヘビ科カナヘビ属の爬虫類で、トカゲの仲間です。日本固有種で、北海道から九州までの全国に分布します。名の由来は、日本固有のカナヘビから。カナヘビは、蛇状の長い尾を持ち体色が金属色なので金蛇、可愛いから愛蛇などの諸説があります。通常、略してカナヘビと呼ばれています。

 カナヘビ科(Lacertidae Oppel, 1811)は2亜科あり、約26属280種が分布します。カナヘビ属(Takydromus Daudin, 1802)は、約18種が分布し、日本には5種が分布します。

 低地から山地の草むらに生息します。全長は16~27cm程で、尾は全体の2/3を占めます。胴体のみは5~7cmです。全体に艶のない鱗に覆われています。背面の鱗は6列あり、6本の縦筋に見えます。腹面の鱗は8列あります。背面の体色は灰褐色、腹面は黄白色です。前肢と後肢の計四肢には5本の指があり、先端に鉤爪があります。舌は先が二つに分かれます。目と耳が目立ちます。

 昼行性で、昆虫や蜘蛛を補食します。変温動物なので日向に出て体を温めます。尾は切れやすく、捕まりそうになると自切して逃げ、その後再生します。繁殖は卵生で、5月から8月に複数回、浅い地中に1~8個の卵を産みます。ニホントカゲと異なり卵の保護は行われません。卵は白色で大きさは約10×6mm。1~2ヶ月で孵化します。幼体は黒褐色で体長5~6cm。地中で越冬します。

 日本に生息するカナヘビ属には次の種があります。( [個]は日本固有種)
サキシマカナヘビ(先島金蛇)Takydromus dorsalis Stejneger, 1904 [個]
ニホンカナヘビ(日本金蛇)Takydromus tachydromoides (Schlegel, 1838) [個]
アオカナヘビ(青金蛇)Takydromus smaragdinus (Boulenger, 1887) [個]
アムールカナヘビ(アムール金蛇)Takydromus amurensis (Peters, 1881)
ミヤコカナヘビ(宮古金蛇)Takydromus toyamai Takeda et Ota, 1996 [個]
※日本爬虫両棲類学会 日本産爬虫両生類標準和名(2015年5月28日改訂)の分類に従いました。この資料によると、Takydromusの和名はカナヘビ属であり、クサカナヘビ属の名称はつかわれていません。

参考:ヒガシニホントカゲ(東日本蜥蜴)

Japanese common name : Nihon-Kanahebi
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Takydromus tachydromoides (Schlegel, 1838)

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左:目が可愛い? 右:鉤爪があり人の高さ程までは木を登れる

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左:背面の様子 右:全体

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牛ヶ峰(敷地ルート)2008.05.22 安倍城跡 2014.07.11


ニホンカナヘビ(日本金蛇)
有鱗目トカゲ亜目 カナヘビ科カナヘビ属
学名:Takydromus tachydromoides (Schlegel, 1838)

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体長:16~27cm
活動期:4月~11月
繁殖期:5月~8月
分布:北海道・本州・四国・九州

撮影地:静岡県静岡市
千代山(Sendai-yama Alt.226m) 2007.04.30
高山(牛ヶ峰 Alt.717m) 2008.05.22
安倍城跡(Alt. 435m) 2014.07.11

10 June 2012
Last modified: 17 June 2016
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by pianix | 2007-05-16 00:00 | その他の生物 | Trackback | Comments(7)
ヌマガエル(沼蛙)
 ヌマガエル(沼蛙)は、ヌマガエル科ヌマガエル属のカエルです。日本、台湾、中国、東南アジア全域、インドが原産です。日本では、本州中部以西、四国、九州、南西諸島に分布します。関東地方で1990年代に確認された国内外来生物で、非意図的侵入と考えられています。現在も北上し生息域を拡大しています。名の由来は、水田などの沼に多く生息する事から。英名はIndian rice frog。旧学名種小名のラテン語limnocharisは、limne(沼)+charis(飾る)の意味です。

 無尾目はカエル目の事です。熱帯および南北両温帯全域に約6,500種が分布します。日本に生息するカエルは、6科38種5亜種が分布すると言われています。ヌマガエル科(Dicroglossidae Anderson, 1871)は、世界に13属が分布し、2亜科で15属190種があります。アカガエル科亜科から独立させた科です。ヌマガエル属(Fejervarya Bolkay, 1915)は、世界に16種が分布します。

 南方系のカエルで、幼生の高温耐性は43度との報告があります。体長は29~54mmで、オスよりメスのほうが大きめです。目の後部にV字形の帯模様があります。背中は灰褐色のまだら模様で、小さなイボ状の皮膚隆起があります。腹は白色です。脚には黒褐色で横帯状の斑紋があります。口の周辺にも黒褐色の小班点があります。指に吸盤は無く地上生活をします。オスの鳴き声は「グエッ、グエッ」。

 産卵は5~7月に行われます。数10個の小卵塊を分散して生み、水面に浮かせます。計1,100から1,400個を産出します。卵は約1.2mmの黄褐色。6月下旬以降に変態します。幼生のオタマジャクシは体長30~40mmで尾に斑模様があります。成体の体重は15g程。染色体数は、2n=26。

参考文献:
1)日本中部の水田におけるヌマガエルの食性・平井 利明・松井 正文/Current Herpetology 20(2):97-103. (2001)
日本爬虫両棲類学会 日本産爬虫両生類標準和名 2015年5月28日改訂

Japanese common name : Numa-gaeru
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Fejervarya kawamurai Djong, Matsui, Kuramoto, Nishioka et Sumida, 2011
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ヌマガエル(沼蛙)
無尾目ヌマガエル科ヌマガエル属
学名:Fejervarya kawamurai Djong, Matsui, Kuramoto, Nishioka et Sumida, 2011
synonym : Rana limnocharis Boie, 1835

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体長:29~54mm
出現期:4月~10月
分布:本州・四国・九州・沖縄
餌種:肉食性(アリ1)[26.9%]等の小昆虫・クモ・ミミズ[36.2%]・ダンゴムシ)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から14km 左岸河川敷 2006.09.05
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

07 September 2006
Last modified: 3 July 2016
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by pianix | 2006-09-07 00:00 | その他の生物 | Trackback | Comments(0)
スクミリンゴガイ(竦み林檎貝/卵)
 水田に水が張られたばかりの頃、小さなイネの茎に赤いつぶつぶが付いているのを見た事がありました。虫こぶの一種かなと思っていたのですが違いました。南米原産の淡水産大型巻貝であるリンゴガイ科のスクミリンゴガイ(竦み林檎貝)の卵だったのです。俗称ジャンボタニシ。

 1979年ごろにアルゼンチンから台湾に食用として輸入され、1981年に台湾から長崎県と和歌山県に貝が導入されたようです。これが野生化しイネに被害をもたらし始めたので、1984年に農水省が植物防疫法上有害動物に指定し、海外からの輸入を禁止しました。この貝には人体にも寄生する広東住血線虫(Angiostrongylus cantonensis)が発見されているようです。25℃の場合は約2週間で孵化、繁殖は4月中旬~10月上旬頃。

参考:スクミリンゴガイHP

Japanese common name : Sukumi-ringogai
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Pomacea canaliculata Lamarck, 1819


スクミリンゴガイ(竦み林檎貝)
俗称:ジャンボタニシ/アップルスネイル(Apple snail)
腹足類 中腹足目 リンゴガイ科リンゴガイ属
学名:Pomacea canaliculata Lamarck, 1819

食草:イネ、レンコン、タイモ、イグサ、ハトムギ、マコモ、セリ、ヒシ
英名:Apple snail, Golden apple snail, Channeled applesnail

撮影地:静岡県静岡市
葵区与左衛門新田 2005.08.15
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 17 August 2005
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by pianix | 2005-08-17 00:00 | その他の生物 | Trackback | Comments(4)