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ユズリハ(譲葉/交譲木/楪)
 ユズリハ(譲葉/交譲木/楪)は、ユズリハ科ユズリハ属の常緑高木です。福島県以西に分布し、太平洋岸の暖地に生育する常緑高木です。ユズリハ科(Daphniphyllaceae Muller Argau, in Candolle, 1869)には10属があり、ユズリハ属(Daphniphyllum Blume, 1826)には約10種があります。名の由来は、新しい葉が出揃うと古い葉(2年葉)が後を譲るように一斉に落葉する事から。新旧の交代が限りなく続くようにとの願いを込めて、縁起物として正月の飾りに使われました。

 雌雄異株で、雌花は花弁と萼片を欠く小さな緑色、雄花は暗赤色です。新しく出た葉の付け根に付きます。葉は長楕円形で、長さ20cm程。厚く光沢があり、互生し放射状に取り巻きます。新しい葉は上向きに、古い葉は垂れ下がります。葉枝は赤くなります。アルカロイドを含み、動物(牛)の中毒事例(北海道・静岡)が報告されています。果実は赤く、熟すと黒藍色になります。

 庭木として利用されます。変種として、矮性(樹高2m程度)のエゾユズリハ(蝦夷譲葉)D. macropodum Miq. var. humile (Maxim.) Rosenth.もあります。古来は「ゆずる葉」として、万葉集に「あど思へか阿自久麻山のゆずる葉の含まる時に風吹かずかも」(巻十四、三五七二)と詠まれています。                       

Japanese common name : Yuzuri-ha
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Daphniphyllum macropodum Miq.


ユズリハ(譲葉/交譲木/楪)
ユズリハ科ユズリハ属
学名:Daphniphyllum macropodum Miq.
花期:4月~5月 常緑高木 樹高:4~10m 総状花序:4~8cm 雌花:7mm 果期:10~11月

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【学名解説】
Daphniphyllum : daphne(月桂樹の古名)+ phyllon(葉)/ユズリハ属
macropodum : 長柄の/太い軸の
Miq. : Friedrich Anton Wilhelm Miquel (1811-1871)

撮影地:静岡県静岡市
西ヶ谷総合運動場(植栽) 2005.11.29
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: June 11, 2008
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by pianix | 2005-12-31 00:00 | | Trackback | Comments(0)
ヤブヘビイチゴ(薮蛇苺)
 ヤブヘビイチゴ(薮蛇苺)は、バラ科キジムシロ属の多年草です。主に東南アジアに分布し、日本では関東以西に分布する在来種です。半日陰の藪陰などに生育します。名の由来は不明です。蛇がいそうな藪に生育する事から蛇が食べる苺、匍匐茎が蛇のようだから等の説があり、ヘビイチゴと区別するために藪が付けられたと言われています。

 バラ科(Rosaceae Juss. (1789))は、世界に107属3100種が分布します。キジムシロ属(Potentilla L. (1753))は、世界に約300種があり、日本には約20種程が分布します。

 ヘビイチゴ(蛇苺)とオヘビイチゴ(雄蛇苺)、ヤブヘビイチゴは共にキジムシロ属で、大変良く似ています。ヘビイチゴは日向に咲く事が多く、ヤブヘビイチゴのほうが大型です。どちらも1本の花茎に5弁の黄色の花を1個咲かせます。染色体数は、2n=12x=84。

 相違点としてあげられるものに果実があります。果実の赤い部分は果床と言い、その上にいくつものぶつぶつした痩果(種子)が付いています。ヤブヘビイチゴは、この痩果に艶があり、ヘビイチゴは光沢がない事で区別します。光沢がないのは痩果に瘤状小突起があるためです。この果実に毒はなく、食べられない事はありませんが、すかすかして美味しくないので、食用にはしません。

 花期の場合は、萼で区別します。萼は2列になっていて、副萼片(外側にある萼片)が花より大きく出ているものがヤブヘビイチゴです。この形態はキジムシロ属の特徴です。葉は3出複葉で、ヤブヘビイチゴは先端がやや尖っている形に対し、ヘビイチゴは扇形に近い形をしています。

 品種に、白実をつける、シロミノヤブヘビイチゴ(白実野藪蛇苺)Potentilla indica (Andrews) Th.Wolf f. albocaput (Naruh.) H.Ohashi があり、福井県で1991年に発見されました。福井県の県域絶滅危惧Ⅰ類に指定されています。
 ヘビイチゴの白実品種は、シロミノヘビイチゴ(白実野蛇苺)Potentilla hebiichigo f. leucocephala (Makino) Yonek. et H.Ohashi で、牧野富太郎博士が1930年に栃木県で発見したものです。
 ヘビイチゴとヤブヘビイチゴの交雑種に、アイノコヘビイチゴ(あいのこ蛇苺)Potentilla × harakurosawae (Naruh. & M. Sugim.) H. Ohashi があり、果実は不稔です。

Japanese common name : Yabu-hebi-itigo
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Potentilla indica (Andrews) Th.Wolf
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艶がある痩果


ヤブヘビイチゴ(薮蛇苺)
バラ科キジムシロ属
学名:Potentilla indica (Andrews) Th.Wolf
synonym : Duchesnea indica (Andrews) Focke
花期:4月~6月 多年草 草丈:5~10cm 花径:16~24mm 果期:7月

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【学名解説】
Potentilla : potens(強力)の縮小形、薬効を持つ/キジムシロ属
indica : indicus(インドの)
Andrews : Henry Charles Andrews (fl. 1794-1830)
Th.Wolf : (Franz) Theodor Wolf (1841-1921)
---
Duchesnea : Antane Nicolas Duchesne (1747-1827)に因む/ヘビイチゴ属
Focke : Wilhelm Olbers Focke (1834-1922)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川支流/内牧川 2005.11.17
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

June 11, 2008
Last modified: 17 July 2015 (Scientific name update)
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by pianix | 2005-12-30 00:00 | | Trackback | Comments(1)
オオジシバリ(大地縛)
 オオジシバリ(大地縛)は、キク科ノニガナ属の多年草です。イワニガナ(岩苦菜)の別名であるジシバリ(地縛り)よりも大型である事から名付けられました。それからするとオオイワニガナとなるはずですが、そうなってはいません。走出枝(ランナー)を出し、地面を縛るように生える事から地縛の名が付いています。別名はツルニガナです。イワニガナが乾燥したところに多い事に対し、オオジシバリは、やや湿り気の多いところに生育するようです。本来は春の花ですが、温暖な地方では初冬から開花します。種子と地下茎で繁殖します。染色体数は、2n=48。

 葉の形が違う事で区別ができます。このオオジシバリの葉は、先端が尖り気味のヘラ型(倒披針形から、ヘラ状楕円形)ですが、イワニガナは丸みを帯びたスプーン型です。どちらも柄があり、鋸歯がない全縁ですが、オオジシバリは羽状に切れ込む場合があります。茎や葉を傷つけると乳液を出します。民間療法の生薬「剪刀股(せんとうこ)」として、健胃・消炎・鼻づまりに使われます。

★  ★  ★

 夢を語ると言うと、通常は自分に内在する抱負や希望を話す事になります。古来は、言葉の通りに自分が見た夢を語る意味で、シャーマン的な行為を指す事になります。脳の不思議な働きで潜在意識が夢に現れますが、それを伝えるわけです。先日は、この花は何科で何属かという夢を見ました。それはそれは恐ろしく疲れるものでした。何も分からずに焦っている自分がいました。別名も混乱する時があります。

 王子縛ってどうするの?(王子縛り)と笑い話になりますが、「おおじ」と「おうじ」の聞き間違えも起きそうですね。

Japanese common name :Oo-jisibari
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Ixeris japonica (Burm.f.) Nakai


オオジシバリ(大地縛)
別名:ツルニガナ(蔓苦菜)
キク科ノニガナ属
学名:Ixeris japonica (Burm.f.) Nakai
synonym : Ixeris debilis A. Gray
花期:4月~6月 多年草 草丈:10~30cm 花径:25~30mm

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【学名解説】
Ixeris : 語源不明/ノニガナ属
japonica : 日本の[japonicus(男性形)/japonica(女性形)/japonicum(中性形)]
Burm.f. : Nicolaas Laurens (Nicolaus Laurent) Burman (1734-1793)
Nakai : 中井猛之進 Takenoshin Nakai (1882-1952)
---
debilis : 弱小な・軟弱な・脆弱な
A. Gray : Asa Gray (1810-1888)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から12.0km 右岸河川敷 2005.12.13
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: June 11, 2008
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by pianix | 2005-12-29 00:00 | | Trackback(1) | Comments(3)
エゾスナゴケ(蝦夷砂苔)
 エゾスナゴケ(蝦夷砂苔)は、ギボウシゴケ科シモフリゴケ属の蘚類(せんるい)です。日本全国に分布します。日だまりの河川敷にエゾスナゴケがあると、腰を下ろして、若い胞子体を眺める事にしています。指で軽く触って、「小さくて可愛いな」と声をかけてあげます。少し湿った状態ならば葉が開いていますが、乾燥してくると、まるで毛糸の先のような形状に丸まってしまいます。

 河原や山地の日当たりが良く、やや湿り気があるところを好んで芝生状に生育しています。茎は黄緑色で、3cm程にまで伸びる事があります。若い胞子体は、ギザギザのある帽子を被った姿に見えます。園芸家には馴染みの深い苔です。成長が早く強い性質なので取扱も難しくありません。苔庭の他に、緑の絨毯として屋上緑化に使われる例もあります。残念ながら、室内では旨く成長しないようです。

Japanese common name : Ezo-sunagoke
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Racomitrium japonicum Dozy et Molk.

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左:胞子体 右:全体


エゾスナゴケ(蝦夷砂苔)
ギボウシゴケ科シモフリゴケ属
学名:Racomitrium japonicum Dozy et Molk.
茎高:20~30mm

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【学名解説】
Racomitrium : racos(弁)+mitra(僧帽)/シモフリゴケ属
japonicum : 日本の[japonicus(男性形)/japonica(女性形)/japonicum(中性形)]
Dozy : Frans (Franois) Dozy (1807-1856)
et : et alii(及び・命名者が2名の時など・&に同じ)
Molk. : Julianus Hendrik Molkenboer (1816-1854)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から9.0km右岸河川敷 2005.11.25
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

28 December 2005
Last modified: June 11, 2008
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by pianix | 2005-12-28 00:00 | 蘚苔類 | Trackback | Comments(0)
シロバナタンポポ(白花蒲公英)
 シロバナタンポポ(白花蒲公英)をしばらく探し歩いた時がありました。どこにも見あたらず諦めかけていたところ、何と我が家の近くに咲いているのを見つけました。春に咲くタンポポですが、静岡では秋の一時期にも咲く事があります。このシロバナタンポポは、あまりも近くで咲いているので灯台もと暗し状態になり、秋に芽生えた花を見つけるのが遅れました。そして数日後には消えて無くなりました。

☆  ☆  ☆

 シロバナタンポポは、キク科タンポポ属の多年草です。関東から九州に野生する在来種です。花色が白であることが最大の特徴で、中央部はキビシロタンポポ(吉備白蒲公英)のように黄色を帯びます。キビシロタンポポは、総苞片が反りかえりませんが、シロバナタンポポは、やや反りかえります。種子の色は褐色ですが、キビシロタンポポは、より濃い黒色になります。どちらも単為生殖である事は変わりません。シロバナタンポポは、カントウタンポポ(関東蒲公英)などより草丈があり、葉は寝ません。染色体数は、2n=5x=40。5倍体無融合生殖種です。

 キク科(Asteraceae Bercht. et J.Presl (1820))は、世界に約950属2万種が分布し、日本には約70属360種があります。タンポポ属(Taraxacum F.H. Wiggers, 1780)は世界に約400種類、細分して約2000種ほどあり、日本には約22種が野生しています。それらは大きく在来種と外来種に分けられます。

 その内で白花は3種類あります。シロバナタンポポ(白花蒲公英)Taraxacum albidum Dahlst.、キビシロタンポポ(吉備白蒲公英)Taraxacum hideoi Nakai ex H.Koidz.、オクウスギタンポポ(奥薄黄蒲公英)Taraxacum denudatum H.Koidz.です。在来種の染色体は2倍体であり、外来種は3倍体、白花種は5倍体です。染色体は二分割の半数体によって、雌雄の染色体が合体し、新しい生殖細胞を作り出します。これを両性生殖と言います。しかし染色体が奇数倍体の場合は、染色体を二分割できず、生殖細胞を作る事ができないため、自らの細胞から種を作る事になります。これを単為生殖と言います。つまりクローンです。この場合は、花粉の散布が必要ないため、媒介する虫などを必要としません。従って、都市部のような虫が少ない所では有利に働くと考えられています。

参考:セイヨウタンポポ(西洋蒲公英) シロバナタンポポ(白花蒲公英) トウカイタンポポ(東海蒲公英)

Japanese common name : Sirobana-tanpopo
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Taraxacum albidum Dahlst.
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シロバナタンポポ(白花蒲公英)
キク科タンポポ属
学名:Taraxacum albidum Dahlst.
花期:2月~5月 多年草(単為生殖) 草丈:10~30cm 花径:35~45mm

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【学名解説】
Taraxacum : tharakhchakon(苦い草)の変形/タンポポ属
albidum : albidus(淡白色の)
Dahlst. : Hugo Gustav Adolf Dahlstedt (1856-1934)

撮影地:静岡県静岡市葵区
安倍川/河口から9.0km 左岸河川敷 2005.12.09
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

27 December 2005
Last modified: June 14, 2008
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by pianix | 2005-12-27 00:00 | | Trackback | Comments(4)
アツバキミガヨラン(厚葉君ヶ代蘭)
 アツバキミガヨラン(厚葉君ヶ代蘭)は、キジカクシ科イトラン属の常緑低木です。蘭という名前が付きますがラン科ではありません。君ヶ代と付きますが、在来種ではなく、北アメリカ南部の南カロライナからフロリダあたりが原産地です。明治の中頃に渡来されたと言われています。一般には属名のユッカとして他種と一括りにされて流通しています。

 APG植物分類体系では、キジカクシ科(Asparagaceae Juss. (1789))で、クロンキスト及びエングラー体系ではリュウゼツラン科(Agavaceae Dumort. (1829))に分類されます。イトラン属(Yucca L. (1753))は、49種が分布します。、

 花は、淡いクリーム色ですが、10月以降の花色は淡い紅紫色を帯びます。花は完全には開きません。雌しべは3本です。同属のキミガヨラン(君ヶ代蘭)は、葉が途中から曲がって下に垂れるのに対し、本種は葉が厚くまっすぐな剣状です。長さは80cm程で、上向きに尖った先端を向けているので、子供達が集まる公園などでは危険性があり注意を要します。また、先端恐怖症の人には嫌われる植物です。

 土を選ばず、栽培は容易で、耐寒性があるので越冬も可能です。花を咲かせた後、その重みで倒れる事が多く、そこから根を出して繁殖します。

Japanese common name : Atuba-kimigayo-ran
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Yucca gloriosa L.


アツバキミガヨラン(厚葉君ヶ代蘭)
別名:アメリカキミガヨラン(亜米利加君ヶ代蘭)/流通名:ユッカ(Yucca)
英名:Spanish dagger(スペインの小刀)
キジカクシ科イトラン属
学名:Yucca gloriosa L.
花期:5月~6月/10月~11月 常緑低木 樹高:50~250cm 花径:5~6cm

【学名解説】
Yucca : Haiti(西インド諸島)での名/イトラン属
gloriosa : gloriosus(立派な・華麗な)
L. : Carl von Linne (1707-1778)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から0km 左岸浜辺(植栽) 2005.11.22
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

June 14, 2008
Last modified: 16 July 2015
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by pianix | 2005-12-26 00:00 | | Trackback | Comments(2)
サンタクロース
 短時間の野草観察を終えて、急ぎ足で土手沿いを帰ろうとしている時、その斜面に奇妙な花を見つけました。葉と花が一致しないキメラ状態の、見た事がない不思議なものでした。キメラ(chimera)とは、ギリシャ神話に登場する幾種類かの動物の融合体の事です。あわてて近寄ると、それは生木に造花を組み合わせた悪戯でした。実に旨く作られていたので笑みがこぼれてしまいました。そして、木に生えたサンタクロース。遊び心のある人が作った、ほほえましい風景でした。

 サンタクロースは実在の人物で、東ローマ帝国小アジアのシュラ(現在のトルコ)の司教であったセント・ニコラウスです。彼は、キリストの教えの通りに、貧しい人や困っている人を助け、施しをしてきました。その後、この話は様々な脚色を経て、現在のサンタクロースの話ができあがっていきました。彼の命日は12月6日であり、この日を聖ニコラス祭として祝っています。オランダではジンタークラース(Sinterklaas)であり、子どもの守護の聖人として崇められているので、子供へプレゼントをする習慣が起こりました。

 12月25日は、クリスマスです。Christmasとは、Christ(キリスト)+mas(祭)であり、キリスト降誕祭の事です。しかし、キリストの生誕日は不明であり、便宜的に決められたものです。ミトラ教の太陽神の誕生を祝す冬至祭が12月25日であり、キリストの生誕と再生(復活)を重ね合わせてクリスマスとしたのです。冬至を境に弱かった日光が持ち直してくることで、太陽の復活と考えられていたからです。

 以上から、サンタクロースはクリスマス前にやってきても何もおかしくはないわけです。「あわてん坊のサンタクロース」ではなかったわけです。そして、人を愛し、施しをするものは皆、サンタクロースの仲間であると言えます。国内のみならず、海外にも難民や苦境にあえいでいる子供達がいます。学費や医療の足しになるようにと送金している人たちは、立派なサンタクロースです。そして、小遣いの内から献げている、子供のサンタクロースだっているわけです。国籍、年齢、性別を問わず、サンタクロースには誰にでもなれるのです。

Japanese common name : Santakurōsu
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Seint Nicholas - doll


サンタクロース(聖ニコラウス)
Seint Nicholas (271-342)
霊長目ヒト科ヒト属
学名:Homo sapiens Linnaeus, 1758

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【学名解説】
Homo : (人)/ヒト属
sapiens : (賢い)/ヒト種

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から8.0km 左岸河川敷 2005.12.14
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 25 December 2005
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by pianix | 2005-12-25 00:00 | 雑記 | Trackback | Comments(2)
オオバヤシャブシ(大葉夜叉五倍子)
 オオバヤシャブシ(大葉夜叉五倍子)は、カバノキ科ハンノキ属の落葉小高木です。温暖な地方(福島県から和歌山県あたり)の海岸沿い山地に自生します。名の由来は、葉が大きいヤシャブシから。ヤシャブシは、果実を夜叉に見立てたもの。夜叉は、古代インド神話に登場する鬼神で、後に仏教の護法善神。日本固有種です。

 カバノキ科(Betulaceae Gray (1822))は、6属約150種が分布します。日本には5属28種があります。ハンノキ属(Alnus P.Miller (1754))は、約30種が分布し、日本には約10種があります。

 ゴバイシ(五倍子)とは、ヌルテノミミブシアブラ虫がヌルデの葉に寄生してできる虫瘤で、タンニンが多く含まれます。これの代用品になる木は、フシ(五倍子)の名が付けられています。キブシ(木五倍子)、ハチジョウキブシ(八丈木五倍子)、ヤシャブシ(夜叉五倍子)等です。オオバヤシャブシは、類似種のヤシャブシと比べて葉が大きいので大葉が冠せられました。オオバヤシャブシは果穂にタンニンが含まれ、黒色染料として利用されます。

 オオバヤシャブシは空気中の窒素を蓄える根瘤を持ち、山崩落地などの痩せ地にも強いため、防砂や緑化用として植林されてきました。地域によっては、大量に植林した結果、花粉病を引き起こす原因樹ともなっています。葉は互生します。長さ6~12cmで、卵形か長卵形。鋭い鋸歯があります。5cm程の懸垂した黄色の雄花序を、上(枝先)に雌花序を付ける雌雄同株、雌雄異花です。松の実に似た堅果を付け、翼がある種子は風で散布されます。染色体数は、2n=112(?)。

 初めてオオバヤシャブシの果穂を見た人は、松でもないのに何故マツポックリが付いているのかと不思議がるかもしれません。染料として使う人は、この果穂がお目当てとなります。

Japanese common name : Ooba-yasyabusi
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Alnus sieboldiana Matsum.


オオバヤシャブシ(大葉夜叉五倍子)
カバノキ科ハンノキ属
学名:Alnus sieboldiana Matsum.
花期:3月~4月 落葉小高木 樹高:5~10m
果期:10月~11月 果穂:20~25mm 種子(堅果)4.5mm

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【学名解説】
Alnus : al(近く)+lan(海岸)/ハンノキ属
sieboldiana : Philipp Franz von Siebold (1796-1866)+iana/シーボルト氏の
Matsum. : 松村 任三(1856-1928)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から9km 右岸河川敷 2005.11.25
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 14 June 2008
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by pianix | 2005-12-24 00:00 | | Trackback | Comments(2)
ウシハコベ(牛繁縷)
 ウシハコベ(牛繁縷)は、ナデシコ科ハコベ属の多年草です。春の七草のハコベ(繁縷)に代表されるハコベ属は、雌しべが3本であるのに対し、このウシハコベ(牛繁縷)の雌しべ先端(柱頭)は5本です。温暖な地方では年間を通して見る事ができると言われますが、それでも一時期は姿を消す時があります。10月頃の芽生えに始まり、春に最盛期を迎えます。

 名の由来は、ハコベに似ているが大型である事から牛に例えて付けられました。逆に、小さなものは蚤が付けられ、例としてノミノフスマ(蚤の衾)がハコベ属にあります。他の科に、雀が付けられたスズメノヤリ(雀の槍)やスズメノカタビラ(雀の帷子)、スズメノエンドウ(雀野豌豆)などがあり、その上は烏が付けられ、カラスムギ(烏麦)、カラスノゴマ(烏の胡麻)、カラスノエンドウ(烏野豌豆)などと使われます。雀と烏の間にも適切な動物がいるはずですが、烏と雀の頭文字を取って、カスマグサ(かす間草)などと奇妙な名前を付けられたものもあります。しかし、ウシハコベは何故、牛まで一気に大きくなってしまうのか、少し理解しがたいところがあります。

 花は白色で、花弁は一見10枚に見えます。1枚の花弁が深く切れ込み2枚に見えるのが原因で、実際は5枚です。これはハコベ属に共通した造りといえます。葉は対生します。下部に葉柄がなく、上部に行くにつれ柄がなくなり茎を抱く形になります。茎は地を這い、途中から立ち上がります。

参考:ミドリハコベ(緑繁縷) コハコベ(小繁縷) 早春の野草・その7

Japanese common name : Usi-hakobe
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Stellaria aquatica (L.) Scop.
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雌しべは5本


ウシハコベ(牛繁縷)
ナデシコ科ハコベ属
学名:Stellaria aquatica (L.) Scop.
花期:4月~10月 多年草(越年草) 草丈:10~50cm 花径:8~10mm

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【学名解説】
Stellaria : stella(星)/ハコベ属
aquatica : aquaticus(水生の)
L. : Carl von Linne (1707-1778)
Scop. : Giovanni Antonio Scopoli (1723-1788)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から7.75km 左岸河川敷 2005.11.15
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 23 December 2005
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by pianix | 2005-12-23 00:00 | | Trackback | Comments(2)
ヤツデ(八手)
 ヤツデ(八手)は、ウコギ科ヤツデ属の常緑低木です。関東以西に分布します。耐陰性で、大きな木に寄り添うように生えている場合が多いようです。日陰に植えるものとされているようですが、実際には陽が当たるところでも大丈夫で、かえってその方が樹形良く成長するようです。安倍川の河川敷にも咲いていて、毎年、花の咲く頃は何回も通って観察してしまいます。

 ヤツデの名前の通りに、葉が深く切れ込んだ手の形状(掌状)になっています。八手から8裂を想像しますが、必ずしもそうではなく、5~10裂のばらつきがあり、奇数であるほうが多いようです。葉は、互生します。直径20~40cm。葉柄は15~45cm。下の部分ほど葉柄が長く、上部ほど短くなります。これは日光を受けやすくする形態です。属名のFatsiaは、日本語音読みのHassyu(八手)ではないかとの説があります。

 花期は11月から2月頃。円錐状の散形花序をつけます。白色の花弁5枚があり、周囲に白く長い雄しべ5本が取り巻きます。これが花序全体をつんつんした感じにさせています。雌雄同株。雄性先熟であり、雄しべの成長の後に雌しべが成長してきます。中央にある雌しべは先端で5本に分岐します。虫媒花であり、花盤から糖度の高い蜜を出します。花弁が脱落すると雄しべもなくなり、雌しべが中央に残り、異なった雰囲気を作ります。やがて熟して黒色化します。果実は液果です。種子は7mm程の扁平楕円形。染色体数は、2n=24, 48。

 特別な品種はなく、斑入り、奇形、矮性などがあるのみです。実生、挿し木、株分けなどで容易に繁殖できます。

Japanese common name : Yatude
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Fatsia japonica (Thunb.) Decne. et Planch.
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蟻などの小昆虫が介在している事が多い


ヤツデ(八手)
別名:テングノハウチワ(天狗の葉団扇)
ウコギ科ヤツデ属
学名:Fatsia japonica (Thunb.) Decne. et Planch.
花期:11月~2月 常緑低木 樹高:3~5m 花径:5mm 花序:2~3cm 果期:3月~5月

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【学名解説】
Fatsia : 「八」に由来。ハッシュ(八手)との説も/ヤツデ属
japonica : 日本の[japonicus(男性形)/japonica(女性形)/japonicum(中性形)]
Thunb. : Carl Peter Thunberg (1743-1828)
Decne. : Joseph Decaisne (1807-1882)
et : et alii(及び・命名者が2名の時など・&(and)に同じ)
Planch. : Jules Emile Planchon (1823-1888)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から7.75km 左岸河川敷 2005.12.07
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: June 14, 2008
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by pianix | 2005-12-22 00:00 | | Trackback | Comments(3)