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コメツブツメクサ(米粒詰草)
 コメツブツメクサ(米粒詰草)は、マメ科シャジクソウ属の1年草です。ヨーロッパ、西アジアが原産で、日本へは明治の後期に渡来した帰化種です。侵入経路は不明とされています。日本全国に分布します。名の由来は、米粒状の小さな花をつけるツメクサの仲間である事から。英名は、lesser trefoil、あるいはSuckling clover。

 マメ科(Fabaceae Lindl. (1836))は、世界に約650属18,000種があります。日本には、70属198種、11亜種、7変種、17品種があります。シャジクソウ属(Trifolium L. (1753))は温帯から亜熱帯に約300種があり、日本の在来種として自生するのは1種のみです。

 茎は分枝しながら地を這い、草丈15~40cmになります。葉は3出複葉で互生します。小葉は長さ5~10mmの倒卵形で、葉先は少し窪み、2~7mmの葉柄があります。花茎はまばらに分岐し、茎頂に総状花序を球形に付けます。

 花期は5月から9月頃。頭花は淡黄色で、長さ3~4mmの蝶形花が5から20個集まったものです。蝶形花は5枚の花弁で構成された離弁花です。淡黄褐色に変色します。萼は長さ2mm程。果期にも花弁は残り、茶色に変色した中に果実を包みます。果実は豆果で、長さ2mm程の倒卵形です。匍匐茎と種子で繁殖します。染色体数は、2n=30。

 似た仲間に、ウマゴヤシ属のコメツブウマゴヤシ(米粒馬肥し)Medicago lupulina L. があり、20~30個の小花が集った頭花をつけ、受粉後に花弁を落します。

Japanese common name : Kometubu-tume-kusa
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Trifolium dubium Sibth.
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コメツブツメクサ(米粒詰草)
別名:キバナツメクサ(黄花詰草)/コゴメツメクサ(小米詰草)
マメ科シャジクソウ属
学名:Trifolium dubium Sibth.
花期:5月~9月 1年草 草丈:15~40cm 花(蝶形花長):3~4mm 花序径:7mm

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【学名解説】
Trifolium : treis(三)+folium(葉)/シャジクソウ属
dubium : dubius(疑わしい・不確実の)
Sibth. : John Sibthorp (1758-1796)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から9.25km 右岸河川敷 2006.04.24
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 31 May 2006
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by pianix | 2006-05-31 00:00 | | Trackback | Comments(0)
シロツメクサ(白詰草)
 シロツメクサ(白詰草)は、マメ科シャジクソウ属の多年草です。ヨーロッパ原産で、北アフリカ・アジア・南北アメリカ・オセアニアに分布します。日本へは、1846年(弘化3年)にオランダから渡来しました。明治時代以降も牧草・緑肥・緑化用として輸入され、日本全国に分布するようになった帰化植物です。名の由来は、干し草が梱包の緩衝材として使われた事から。クローバ(Clover)は、シャジクソウ(車軸草)属の三つ葉植物全体を指します。日本では普通、本種を指します。英名は、White clover。

 マメ科(Fabaceae Lindl. (1836))は、世界に約650属18,000種があります。シャジクソウ(車軸草)属(Trifolium L. (1753))は、温帯から亜熱帯に約300種があり、日本の在来種として自生するのは1種1)のみです。

 根には根粒があり、根粒バクテリアとの共生により空中窒素の固定能力を持ちます。地表を這う匍匐茎(ほふくけい)があり、その節々から葉や花の茎を立ち上げます。匍匐茎の長さは50~200cmになるものもあります。葉は3出複葉2)です。倒卵形でV字型の紋様か無紋があります。この紋様は無紋に対して遺伝的優勢にあります。夜は閉じます。4枚葉以上は閉じにくくなり寿命も短めになります。

 花期は4月から10月頃。10~30cmに立ち上がった花茎の先に、15~25mmの総状花序を球形に付けます。頭花は白色で、長さ8~12mmの蝶形花が30から80個集まったものです。蝶形花は5枚の花弁で構成された離弁花です。萼は先端が5裂します。両性花で、10本の雄しべがあり、内9本が筒状になる二体雄ずいを形成します。雌しべは1本です。多数の品種が存在します。蜂などにより他家受粉する虫媒花です。養蜂には重要な植物で、蜂蜜生産量が世界一の蜜源です。果実は豆果です。染色体数は、2n=16,28,32,48,64。

 普通は3枚葉のいわゆる三つ葉ですが、稀に四つ葉があり、幸福を呼ぶ四つ葉のクローバー(Four-leaf clover)と呼ばれています。ヨーロッパの伝説では、三つ葉はキリスト教の三位一体3)を表し、四つ葉は十字架に見立てられます。アイルランドへ布教した聖パトリック(Saint Patrik, 387-493)が教義の説明の為に葉を用いて例えたものとされています。実際のところ、十字架は死に至らしめる拷問処刑用具ですから、宗教的な意味合いを失うと内容は逆転します。アイルランドの国花になっています。

 さらに五つ葉、六つ葉もあり、小原繁男博士(Shigeo Obara 1925-2010.05.04)の18枚葉はギネスブックに登録された最多の枚数です。また2009年5月10日には、56枚葉も発見されています。多枚数葉は遺伝的なものと言われています。

 品種に、オオシロツメクサ(大白詰草)Trifolium repens L. f. giganteum Lagreze-Fossat や、モモイロシロツメクサ(桃色白詰草)Trifolium repens L. f. roseum Peterm. があります。よく似た仲間に、ムラサキツメクサ(紫詰草)Trifolium pratense L. 、シロバナアカツメクサ(白花赤詰草)Trifolium pratense L. f. albiflorum Alef. があります。

1)シャジクソウ(車軸草)Trifolium lupinaster L.
品種に、シロバナシャジクソウ(白花車軸草)Trifolium lupinaster L. f.leucanthum (Makino) Honda 
2)三出複葉(さんしゅつふくよう):葉身が2以上に分離された小葉で構成されるものを複葉と言う。三出複葉は、3個の小葉からなる複葉。
3)三位一体(さんみいったい):父(神)、子(キリスト)、聖霊の三位格は、一体の神であるとするキリスト教の教義。

Japanese common name : Siro-tume-kusa
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Trifolium repens L.

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頭花は蝶形花の集まり 葵区内牧寺ヶ谷 2015.06.01
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養蜂には重要な植物
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匍匐茎を持ち上げた様子。節々から葉や花の茎を立ち上げる。

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三つ葉 葉の付き方が放射状と十字状がある 2006.05.31

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四つ葉 左:葉表 右:葉裏 2007.03.06
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五つ葉 提供:戸塚佳子氏 2016.06.05
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シロツメクサの群落


シロツメクサ(白詰草)
別名:クローバー(Clover)/オランダゲンゲ(和蘭蓮華)/シロツメグサ
マメ科シャジクソウ属
学名:Trifolium repens L.
花期:4月~10月 多年草 草丈:10~30cm 花径:1~3mm 花序径:15~25mm

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【学名解説】
Trifolium : treis(三)+folium(葉)/シャジクソウ属
repens : 匍匐する・地に這って根を出した
L. : Carl von Linne (1707-1778)
---
オオシロツメクサ(大白詰草)
giganteum : giganteus(巨大な)
Lagreze-Fossat : Adrian Rose Arnaud Lagreze-Fossat (1818-1874)
モモイロシロツメクサ(桃色白詰草)
roseum : roseus(バラ色の・淡紅色の)
Peterm. : Wilhelm Ludwig Petermann (1806-1855)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から8.5km 左岸河川敷 2006.05.15, 2006.05.31, 2007.03.06
葵区内牧寺ヶ谷 2015.06.01
駿河区中島 2016.04.19
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

30 Mayh 2006, 30 May 2014, 10 June 2015
Last modified: 6 June 2016
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by pianix | 2006-05-30 00:00 | | Trackback | Comments(5)
ムラサキツメクサ(紫詰草)
 ムラサキツメクサ(紫詰草)は、マメ科シャジクソウ属の多年草です。ヨーロッパ原産で、日本全国に分布する帰化植物です。明治初期に北海道へ牧草として輸入され、その後に各地へ広がり野生化しました。名の由来は、紫色の詰草から。詰草は、梱包された品を壊さないようにする緩衝材として使われた事によります。別名のアカツメクサ(赤詰草)の名でも親しまれています。英名は、Red clover、あるいはwild clover。

 マメ科(Fabaceae Lindl. (1836))は、世界に約650属18,000種があります。シャジクソウ属(Trifolium L. (1753))は、温帯から亜熱帯に約300種があり、日本の在来種として自生するのは1種のみです。

 地下茎があり繁殖します。類似種のシロツメクサ(白詰草)と異なり、茎は地を這わず直立し、30~60cm程までの草丈になります。全体に褐色の軟毛があります。葉は3出複葉です。普通3小葉で、稀に4小葉があります。小葉は卵形または長楕円形で長さ2~3cm、中程にV字をした白の斑紋があります。

 花期は5月から10月の長期に渡ります。茎頂の葉腋から、紅紫色で長さ20~25mmの総状花序を球形に付けます。稀に白色になる品種があり、シロバナアカツメクサ(白花赤詰草)Trifolium pratense L. f. albiflorum Alef.と呼ばれます。ムラサキツメクサの品種なのに、ここではアカツメクサが使われていて和名に統一感がありません。セッカツメクサ(雪華詰草)の名でも知られています。

 花序の下に葉を1対付けます。シロツメクサとの分りやすい相違点です。頭花は蝶形花の集合体で多数あります。蝶形花は、旗弁1・翼弁2・竜骨弁2からなり、花弁の合計数は5枚です。萼は5裂します。10本の雄しべがあり、内9本が筒状になる二体雄ずいです。果実は豆果です。長さ2~3mmの卵円形をした1枚の心皮からなる鞘で、種子は1個あります。染色体数は、2n=28。

 マメ科植物の特徴である、根粒バクテリア共生による窒素固定作用があります。畑等で緑肥として使われます。ハーブとしての利用もあります。イソフラボン(Isoflavone)やアントシアニン(Anthocyanine)、ジェニスティン (Genistein)等が含まれます。咳・痰・強壮・便秘等に効果があるとされ、更年期障害の軽減を期待する使い方もあります。

参考:シロツメクサ(白詰草)コメツブツメクサ(米粒詰草)

Japanese common name : Murasaki-tume-kusa
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Trifolium pratense L.

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花序の下に一対の葉を付ける。頭花は蝶形花の集合体で、萼裂片は線形で5裂。
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旗弁1・翼弁2・竜骨弁2からなる蝶形花で、花弁の合計数は5枚
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シロバナアカツメクサ(白花赤詰草)/別名:セッカツメクサ(雪華詰草)
Trifolium pratense L. f. albiflorum Alef.


ムラサキツメクサ(紫詰草)
別名:アカツメクサ(赤詰草)/赤クローバー
マメ科シャジクソウ属
学名:Trifolium pratense L.
花期:5月~10月 多年草 草丈:30~60cm 花序径:20~25mm

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【学名解説】
Trifolium : treis(三)+folium(葉)/シャジクソウ属
pratense : pratensis(草原生の)
L. : Carl von Linne (1707-1778)
---
シロバナアカツメクサ(白花赤詰草)
f. : forma(品種)
albiflorum : albiflorus(白花の)
Alef. : Friedrich Georg Christoph Alefeld (1820-1872)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から10.5km 左岸土手 2006.05.24, 2017.05.04
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

29 May 2006, 26 November 2014
Last modified: 23 May 2017
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by pianix | 2006-05-29 00:00 | | Trackback | Comments(0)
ツマグロオオヨコバイ(褄黒大横這)
 ツマグロオオヨコバイ(褄黒大横這)は、ヨコバイ科オオヨコバイ亜科の昆虫です。本州、四国、九州、対馬に分布します。名の由来は、横に移動する性質を持つヨコバイ(横這)の仲間で、体長が倍ほど大きく、翅の後端(褄)が黒くなる事から。俗称、バナナムシ。英名は、leafhopper。

 半翅目(はんしもく|Hemiptera)は、前翅の基部に近い半分が革質の半翅鞘となっていることからで、Hemi(半)+ ptera(翅) と名付けられています。半翅鞘を持つのはカメムシ類だけなので、カメムシ目とも言われます。この仲間は、口が注射針の形をしていて樹液や植物の汁、小動物の体液を吸います。半翅目は約25000種があり、カメムシの仲間の異翅亜目(いしあもく|Heteroptera)=カメムシ亜目274種と、ヨコバイの仲間の同翅亜目(どうしあもく|Homoptera)=ヨコバイ亜目616種に分類されます。翅の作りが異なる事による命名です。同翅亜目はさらに口吻の位置の違いから、アブラムシやカイガラムシの仲間の腹吻群 (Steruchenorrhyncha)と頸吻群(けいふんぐん|Auchenorrhyncha)とに分かれます。ツマグロオオヨコバイは同翅亜目の頸吻群で、165種の仲間があります。

 頭部・胸部・腹部が一体となって、頭部から腹部にかけて細くなります。体は黄緑色で、頭部と胸部、小楯板に黒色の斑紋があり、翅端は黒くなります。1対の複眼と3個の単眼があります。触覚は短めです。針状の口があり、成虫、幼虫ともに茎の汁(道管液と師管液)を吸います。排泄液を出しながら吸汁を続ける事があります。横歩きをして葉陰に隠れたり、跳躍や飛行をして逃げます。前翅と後翅がそれぞれ一対あります。カメムシの仲間の前翅は根本から半分が硬化して半透明なのに対し、ヨコバイの仲間は全てが膜質になっています。幼虫の体は黄緑色。蛹を経ない不完全変態をするので成虫に近い幼虫が生まれます。成虫で越冬します。

Japanese common name : Tumaguro-oo-yokobai
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Bothrogonia ferruginea (Fabricius, 1787)
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ツマグロオオヨコバイ(褄黒大横這)
カメムシ目(半翅目)ヨコバイ科オオヨコバイ亜科
学名:Bothrogonia ferruginea (Fabricius, 1787)

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体長:12~13mm
出現期:3月~11月
分布:本州・四国・九州・対馬
食草:植物全般(桑・茶・木苺・葡萄に加害)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から47.5km 右岸河川敷 2006.05.04
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 27 May 2006
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by pianix | 2006-05-27 00:00 | | Trackback | Comments(0)
ハコネウツギ(箱根空木)
 ハコネウツギ(箱根空木)は、スイカズラ科タニウツギ属の落葉低木です。日本原産の在来種で、北海道南部から九州にかけての沿岸部に分布が見られます。その内で特に静岡県に多いとされています。本来の自生分布地の特定は困難のようです。名の由来は、産地と思われていた箱根を冠するウツギ(空木)から。実際には箱根の地名は誤認命名によるものです。ウツギの名は、茎が中空である事から。ちなみに、ウツギはユキノシタ科で、本種はスイカズラ科です。

 スイカズラ科(Caprifoliaceae Juss. (1789))は、北半球の温帯を主に約17属500種が分布します。タニウツギ属(Weigela Thunberg, 1780)は、北アメリカ・中国・朝鮮半島・日本に12種が分布し、日本には10種が自生します。

 枝の樹皮は灰黒色。葉は対生します。単鋸歯がある楕円形あるいは倒卵形で先端は尖鋭形、長さ5~15cm、幅は3~6cmです。8~15mmの葉柄があり、基部は広いくさび形。表は深緑色で裏は青味を帯び、ほぼ無毛ですが葉裏の脈には毛があります。

 花期は5月から6月頃。枝先や葉腋に集散花序を出し、2~8輪の花をつけます。鐘形漏斗状の花冠で、先端が5裂した合弁花です。長さ25~42mm、幅は23~33mm。初めは白色ですが淡紅から紅紫色に変化します。萼片は5個あり、長さ8~20mm、幅0.8~2.2mmの線状。長さ7~13mmの雄しべが5本、長さ23~30mmの雌しべ1本があります。果実は長さ2~3cmの朔果で、1.5mm程の種子は卵形で狭い翼があります。

 タニウツギ属植物の花弁にはアントシアニン(anthocyanin)と、フラボノイド(flavonoid)が含まれます(Chang 1997)。ハコネウツギにおいては、アントシアニン量が開花後の花弁で経時的に著しく増加して花色の変化をおこします。送粉昆虫1)は赤花よりも白花を選択的に訪花します(下川, 悟史 2012)。つまり、受粉が済んだ確率が高い赤花よりも、受粉前の白花に昆虫を誘導する花色の変化は、昆虫にとっては能率的であり、花数が多いハコネウツギにも無駄が無い生存上の戦略であると言えます。

 品種(forma)として、白花で花色が変化しないシロバナハコネウツギ(白花箱根空木)Weigela coraeensis Thunb. f. alba (Voss) Rehder、初めから紅花を付けるベニバナハコネウツギ(紅花箱根空木)Weigela coraeensis Thunb. f. rubriflora Momiyamaがあります。
 ハコネウツギと酷似した、山地性のニシキウツギ(二色空木)Weigela decora (Nakai) Nakai があり、これにも品種として、シロバナニシキウツギ(白花二色空木)Weigela decora (Nakai) Nakai f. nivea Sugim. 、ベニバナニシキウツギ(紅花二色空木)Weigela decora (Nakai) Nakai f. unicolor (Nakai) H.Hara があります。また、変種のアマギニシキウツギ(天城二色空木)Weigela decora (Nakai) Nakai var. amagiensis (Nakai) H.Hara f. bicolor Sugim. や、交雑種のハコネニシキウツギ(箱根二色空木)Weigela x hakonensis Nakai もあります。

1)送粉昆虫は、主にコマルハナバチ(小丸花蜂)Bombus ardens (Smith, 1879)と、ジャコウアゲハ(麝香揚羽)Atrophaneura alcinous (Klug, 1836)。

参考文献:
タニウツギ属植物における花色変化の機構と生物学的意義の解明(下川, 悟史 2012)
Flora of Japan, Hakone-utsugi. H.Ohba

Japanese common name : Hakone-utugi
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Weigela coraeensis Thunb.
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白花が若く、時間が経つと赤花へと変化する。

☆  ☆  ☆

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シロバナハコネウツギ(白花箱根空木)
Weigela coraeensis Thunb. f. alba (Voss) Rehder

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左:咲き始め 花は赤くならずに終わる


ハコネウツギ(箱根空木)
スイカズラ科タニウツギ属
学名:Weigela coraeensis Thunb.
花期:5月~6月 落葉低木 樹高:2~5m 花径:2~3cm 果期:9~12月

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【学名解説】
Weigela : Christian Ehrenfried von Weigel (1748-1831)に因む/タニウツギ属
coraeensis : koreensis(朝鮮産の・高麗から来た)
Thunb. : Carl Peter Thunberg (1743-1828)
---
シロバナハコネウツギ(白花箱根空木)
f. : forma(品種)
alba : albus(白色の)
Voss: Andreas Voss (1857-1924)
Rehder : Alfred Rehder (1863-1949)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から11.50km 左岸土手(植栽) 2006.05.24
満観峰(Alt. 470m) 2015.05.21, 2015.06.13
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

26 May 2006, 17 May 2015
Last modified: 19 June 2015
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by pianix | 2006-05-26 00:00 | | Trackback(1) | Comments(4)
チチコグサ(父子草)
 チチコグサ(父子草)は、キク科チチコグサ属の多年草です。日本、中国、韓国、台湾に分布します。日本全国に分布する在来種です。名の由来は、在来種のハハコグサ(母子草)と対比させ、褐色の花に華やかさが無く地味との意味で付けられたと言われています。

 キク科(Asteraceae Bercht. et J.Presl (1820))は、双子葉植物の中で最も進化した植物群と言われています。世界に約950属2万種が分布します。日本には約70属360種があり、帰化植物は100種以上あります。Asteraceaeは、aster(星)の意味。保留名のCompositae Giseke, 1792は、「合成された」との意味から。ハハコグサ属(Gnaphalium L. (1753))は世界で約120種が分布し、日本には数種が自生します。近年にハハコグサ属からチチコグサ属(Euchiton Cassini, 1828)に分離独立されました。

 根は匐枝を横に出し、群生します。根出葉は束生し、葉裏に綿毛が密生する長さ2.5~10cm、幅4~7mmの線状倒披針形です。茎は細く、白色の綿毛を密生します。茎葉は少数が互生し、長さ20~25mm、幅2~4mmの線状。全縁で鋭頭です。両面に毛がありますが、表側はまばらです。草丈は8~25cmになります。

 花期は5月から10月頃。茎頂に頭状花を付けます。茶褐色の頭花は総苞の集合体です。総苞は鐘形で10以上あり、総苞の回りには総苞片があります。合弁花である両性花です。果実は痩果で3mm程の冠毛があり、風によって伝搬されます。繁殖は種子と地下茎によります。染色体数は、2n=28。

 種小名にjaponicusとあります。日本産という意味のラテン語です。ラテン語の場合、名詞には性(gender)があります。男性(masculine)、女性(feminine)、中性(neuter)の3性名詞です。これを「日本」に当てはめると、女性名詞はjaponica(ヤポーニカ)、男性名詞はjaponicus(ヤポーニクス)、中性名詞はjaponicum(ヤポーニクム)となります。チチコグサ属(Euchiton)は男性名詞なので種小名はjaponicusと男性名詞、ハハコグサ属のGnaphaliumという名詞は中性名詞なので、種小名も中性名詞となっています。これは属名と種小名の性の一致という学名規則によっています。このような規則を持った学名でも、中には怪しいものが見受けられます。

 類似種に、チチコグサモドキ(父子草擬)、ウラジロチチコグサ(裏白父子草)があります。

Japanese common name : Titi-ko-gusa
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Gnaphalium japonicum Thunb.
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チチコグサ(父子草)
キク科チチコグサ属
学名:Euchiton japonicus (Thunb.) Anderb.
synonym : Gnaphalium japonicum Thunb.
花期:5月~10月 多年草 草丈:8~25cm 総苞:4~5mm

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【学名解説】
Euchiton : eu(良)+chiton(衣服)/チチコグサ属
japonicus : 日本の[japonicus(男性形)/japonica(女性形)/japonicum(中性形)]
Anderb. : Arne A. Anderberg (1954 - )
Thunb. : Carl Peter Thunberg (1743-1828)
---
Gnaphalium : gnaphallon(一握りの尨毛=獣の毛)|フェルトに由来/ハハコグサ属
japonica : 日本の[japonicus(男性形)/japonica(女性形)/japonicum(中性形)]

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から8.5km 左岸河川敷 2006.05.06
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

25 May 2006
Last modified: 31 December 2014
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by pianix | 2006-05-25 00:00 | | Trackback | Comments(2)
イチハツ(一初)
 イチハツ(一初)は、アヤメ科アヤメ属の多年草です。原産は中国からミャンマー北部にかけてで、日本には江戸時代に渡来したと言われています。名の由来は、アヤメ科の中でいち早く花を咲かせる事から。実際には、シャガ(射干/著莪)の方が先に咲くようです。

 アヤメ科(Iridaceae Juss. (1789))は、世界に約80属1750種があり、アヤメ属(Iris L. (1753))は、北半球の温帯に約220種が分布し、日本には約10種が自生します。アヤメ科の花は、「いずれアヤメかカキツバタ」と言われるように、見分けが難しいものと言われます。この仲間の園芸品種が多い事も拍車をかけているかもしれません。

 根茎は分枝しながら増殖します。葉は薄緑色で、光沢がない剣状の短めの葉で、幅は3~4cm、葉の中央にある中脈は不明瞭で先端は尖ります。花茎は単軸で、分岐し、草丈30~60cmになります。

 花期は4月から5月頃。茎頂に藤紫色で濃紫色の脈や斑点が入った、花径10cm程の花をつけます。苞葉(ほうよう)から子房が立ち上がり、花冠に相当する上弁の内花被片と、萼に相当する下弁の外花被片が3枚ずつあり、縁は縮れます。内花被片は倒卵状円形。外花被片には、白色のとさか状の突起物があり、イチハツの大きな特徴となっています。雄しべは3本、花柱は3つに分岐します。染色体数は、2n=28,32,361)

 乾燥に強く、昔は火災や大風からの魔よけと信じられ、かやぶき屋根に植えられていました。これは種小名のtectorumにも表されています。鳶尾は漢名です。根は民間薬とし、鳶尾根(エンビコン)と称して吐剤・下痢として利用されます。根にはイソフラボン配糖体であるテクトリジン(Tectoridin)が含まれ、摂取量を誤ると胃腸障害を起こす恐れがあります。

 品種に、シロバナイチハツ(白花一初)Iris tectorum Maxim. f. alba (Dykes) Makino があります。

1)Chromosome numbers : 2n=28(Simonet,1932), 2n=32(Sharma,1970), 2n=28(Chimphamba,1973), 2n=28(Karihaloo,1978), 2n=28 (Karihaloo,1984), 2n=28(Huiang,1986), 2n=36(Mao & Xue,1986), 2n=28(Huang,1989), 2n=32(Dong et al.,1994)

Japanese common name : Itihatu
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Iris tectorum Maxim.


イチハツ(一初/一八/鳶尾)
アヤメ科アヤメ属
学名:Iris tectorum Maxim.
花期:4月~5月 多年草 草丈:30~60cm 花径:10cm

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【学名解説】
Iris : 虹/アヤメ属
tectorum : 屋根の・屋根に生ずる(複数二格)
Maxim. : Carl Johann Maximowicz (1827-1891)
---
alba : albus(白色)
Dykes : William Rickatson Dykes (1877-1925)
Makino : 牧野富太郎 Tomitaro Makino (1862-1957)

撮影地:静岡県静岡市
静岡県立大学薬用植物園 2006.04.06
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 24 May 2006
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by pianix | 2006-05-24 00:00 | 静岡県立大学薬用植物園 | Trackback | Comments(2)
ミゾコウジュ(溝香薷)
 ミゾコウジュ(溝香薷)は、シソ科アキギリ属の2年草(越年草)です。日本、朝鮮、台湾、中国、インドシナ、インド、アフガニスタン、マレーシアおよびオーストラリアに分布します。国内では本州・四国・九州・沖縄に分布する在来種です。明るい湿った環境に野生します。名の由来は、溝に生えるコウジュ(香薷)から。コウジュはナギナタコウジュ(薙刀香薷)を代表とする薬草の総称です。

 環境省レッドデータブックでは、現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種の「準絶滅危惧(NT)」に指定されています。静岡県版レッドリスト2004(平成16)年でも、同様の準絶滅危惧(NT)に指定されています。減少の原因は、護岸工事や舗装化等の生息地における環境要因の影響によるものと言われています。

 シソ科(Lamiaceae Martinov (1820))は、北半球の地中海沿岸や中央アジアを中心に約250属7000種が分布します。日本には約28属90種があります。保留名である新エングラー体系でのシソ科の学名Labiataeは、Labea(唇)に基づいた名称で、戦前は唇形科とされていました。英名ではMint familyと言われるように、香気を持つものが多くあります。アキギリ属(Salvia L. (1753))は、熱帯から温帯にかけて分布し500~900種以上があると言われています。日本には10種程が野生します。

 冬に、長楕円形で長い柄を持つロゼットを形成します。葉は対生します。茎葉は鈍い鋸歯がある広楕円形です。茎は、シソ科の特徴である四角形で直立します。下向きの毛が生えています。花期は5月から6月頃。高さ30~70cmになり、葉腋から長さ8~10cmの円錐花序を出します。花冠は淡紫色で、径2mm程の唇形花です。下唇に紫色の斑点模様があります。果実は倒卵形の小堅果です。民間薬として全草を解毒・尿血などの止血に用います。

 類似種として、トウバナ(塔花)Clinopodium gracile (Benth.) O.Kuntze 、秋に咲くイヌコウジュ(犬香薷)Mosla punctulata (J.F.Gmel.) Nakai と、ナギナタコウジュ(薙刀香薷)Elsholtzia ciliata (Thunb.) Hyl. があります。

【警告】
6月の薬草(1-20) - 日本の薬草
http://sasa23.hanagumori.com/6gatu.htm
ミゾコウジュ(溝香需)の文章は、草花と自然Blogの本文を丸写ししたものです。
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2015.01.24

Japanese common name : Mizo-kouzyu
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Salvia plebeia R.Br.

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茎は四角形で、葉は対生する

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ミゾコウジュ(溝香薷)
シソ科アキギリ属
学名:Salvia plebeia R.Br.
別名:ユキミソウ(雪見草)
花期:5月~6月 2年草(越年草) 草丈:30~70cm 花冠長:2~3mm

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【学名解説】
Salvia : salvare(治療)/アキギリ属
plebeia : plebeius(普通の)
R.Br. : Robert Brown (1773-1858)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から8.5km 左岸河川敷 2006.05.15, 2006.05.24
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 23 May 2006
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by pianix | 2006-05-23 00:00 | | Trackback | Comments(0)
キリ(桐)
 キリ(桐)は、キリ科キリ属の落葉高木です。中国原産と考えられ、日本、朝鮮半島、南米、アメリカに分布します。日本には平安時代にはあったことから、古い時代に渡来したものと考えられています。北海道南部以南の各地に植栽されています。名の由来は、切ってもすぐに成長する「切り」や、木目が美しいキリ(木理)であるとかの諸説がありますが、はっきりしません。英名は、pawlounia、あるいはPrincess tree。

 APG植物分類体系では、キリ科(Paulowniaceae Nakai, 1949)で、4属20種が分布し、日本には1属1種があります。旧分類のエングラー分類体系では、ゴマノハグサ科(Scrophulariaceae Juss. (1789))で、熱帯から寒帯に約220属3000種がある合弁花類です。キリ属(Paulownia Siebold & Zuccarini, 1835)は、日本、中国、朝鮮等のアジアに分布します。キリ属の学名Paulowniaは、シーボルトが後援を受けていたオランダのアンナ・パヴロヴナ女王の名に因み献呈したものです。

 高さは8~15m程で、直径は30~50cmになります。樹皮は灰白色で、ひび割れがあります。葉は対生します。長い柄があり、長さ20~30cmの広卵形で、浅く3~5裂し、粘毛が密生します。幼木には巨大な葉が付く事があります。

 花期は5月から6月で、薄紫で筒状鐘形の合弁花を円錐花序に付けます。花冠は長さ5~6cmで、先端は唇状に5裂し平開します。強い芳香があります。花冠の基部に密着した雄しべが4本あります。雌しべは1本。受粉後に雄しべと花冠は脱落します。果実は朔果で、3cm程の先端が尖った卵形をしています。淡茶色で、内部は2室に分けられています。熟すと2裂して翼がある種子を出します。

 栽培は比較的容易で、挿し木・葉押し・種子等で行います。材は、比重0.29-0.31と軽く狂いが少ない事から、箪笥や下駄、楽器の琴などに使用されます。燃えにくいのも特徴です。昔は、女の子が生まれるとキリを植え、嫁入り道具の箪笥を作る習慣がありました。現在は輸入が多くなっています。500円硬貨の図柄に採用されています。日本国政府が演台や表彰状などに使用しているのは五七の桐と言われる桐花紋です。樹皮を乾燥させたものを桐皮と言い、痔疾・打撲症・外傷の民間薬として用います。

Japanese common name : Kiri
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Paulownia tomentosa (Thunb.) Steud.

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左:花冠基部に密着した雄しべ4と雌しべ1 右:受粉後に雄しべと花冠は脱落
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全体


キリ(桐)
別名:キリノキ(桐の木)/ハナキリ(花桐)
キリ科キリ属
学名:Paulownia tomentosa (Thunb.) Steud.
花期:5月~6月 落葉高木 樹高:8~15m 花径:5~6cm 果期:10~11月

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【学名解説】
Paulownia : Anna Paulowna Romanov (1795-1865)オランダ女王に因む/キリ属
tomentosa : tomentosus(密に細綿毛のある)
Thunb. : Carl Peter Thunberg (1743-1828)
Steud. : Ernst Gottlieb von Steudel (1783-1856)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から10km 右岸河川敷 2006.05.20
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

22 May 2006, 24 March 2014, 24 January 2015
Last modified: 18 April 2016
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by pianix | 2006-05-22 00:00 | | Trackback | Comments(0)
チャバネアオカメムシ(茶羽根青椿象)
 チャバネアオカメムシ(茶羽根青椿象)は、カメムシ科カメムシ亜科の昆虫です。東アジアに分布し、国内では北海道から沖縄にかけての全土に分布します。名の由来は、緑色(青)をしたアオカメムシ(青椿象)に似ていて翅が茶色である事によります。カメムシの名は、背中部分が亀の甲羅状に見える事からです。チャバネアオカメムシは、多くの果樹類を食害する農業害虫の1つとして知られていて、最も重要な種であるので研究も進んでいます。悪臭を発生させる事から不快害虫ともされます。カメムシの仲間は、世界に50,000種以上、日本には800種以上がいるといわれています。

 杉や檜が棲息場所です。春から初夏にかけて果樹に飛来し蕾を食害します。6月下旬頃に、杉や檜に移動します。その球果内部の種子を吸汁して生活し、果実に卵を産んで繁殖します。蛹を経過せすに羽化する不完全変態をします。7月下旬以降に新しい成虫が発生し、秋は果実を食害します。冬は成虫で越冬します。雑木林などの落葉下が主な越冬場所ですが、屋内で集団越冬する場合もあります。時に大発生する場合があります。原因は杉や檜の人工林が増えた為だと言われています。これらが豊作で、花粉症の発生が多い年はチャバネアオカメムシの発生も多い事になります。

 半翅目は文部省学術用語ではカメムシ目、異翅亜目はカメムシ亜目の事です。陸生・両生・水生に分かれますが、本種は陸生です。体長は10から12mm程。緑色をしていて前翅が茶色です。頭・胸・腹部に分かれています。頭部は三角形で細長く、節毎に濃緑色と黄褐色で交互に彩色された触覚があります。頭部の左右には多少突き出た赤茶色の複眼があり、その内側に単眼が2個あります。口はストロー状で頭部の下に折り込まれています。樹液等を吸汁します。前翅の半ばまでは堅い革質部、先は膜状の膜質部になる茶色の半翅鞘です。後翅の上に前翅を重ねて腹部上に折りたたみます。後部に薄い翅が見えるのは、前翅の膜質部にあたります。秋に発生するものは頭部や小楯板が褐色になるものがあります。中央の三角状のものは小楯板(しょうじゅんばん)です。肢は前・中・後の3対あります。

 分泌腺で忌避物質である不飽和アルデヒド類のヘキセナール(hexenal)が生成され、後胸腹板(後肢の付根)にある臭腺(Scent Glands)から刺激された方向へ揮発性の高い臭い物質を噴射します。仲間に危険を知らせたりする警報フェロモン、捕食を防ぐ為の忌避物質と言われています。カメムシ類の性別は、腹側の腹部先端が膨らんでいるのが雌で、へこんでいるのは雄と判別できます。

Japanese common name : Chabane-ao-kamemusi
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Plautia crossota Scott, 1874
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チャバネアオカメムシ(茶羽根青椿象)
カメムシ目(半翅目)カメムシ科カメムシ亜科
学名:Plautia crossota Scott, 1874

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体長:10~12mm
出現期:4月~10月
分布:北海道・本州・四国・九州・沖縄
食草(樹):果樹類(柑橘類・林檎・梨・柿等多数)・杉・檜

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から10km 右岸河川敷 2006.05.19
安倍城跡 2014.07.04
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

22 May 2006
Last modified: 15 December 2014
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by pianix | 2006-05-20 00:00 | | Trackback(1) | Comments(1)