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シロバナイナモリソウ(白花稲森草)
 シロバナイナモリソウ(白花稲森草)は、アカネ科イナモリソウ属の多年草です。関東以西、中部、近畿地方の太平洋側に分布する日本固有種です。地域によっては絶滅危惧種Aに指定されています。名の由来は、近縁種であるイナモリソウ(稲森草)に似て、白花である事から。イナモリソウは販売する際に稲森山(三重県)で採取した事に因み命名したものです。

 アカネ科(Rubiaceae Juss. (1789))は、世界の熱帯から温帯にかけて約630属14000種が分布し、日本には約30属60種程が分布します。イナモリソウ属(Pseudopyxis Miquel, 1867)は日本に分布する特産属です。

 低山の樹林帯に生育します。細い根茎から地上茎を立ち上げ10~20cmになります。葉は対生します。柄の長さは1~1.5cmで基部はくさび形。葉は2~6cm、幅1~2.5cmの先端が尖った三角状卵形、あるいは卵形で、濃緑色。葉の表、裏には短軟毛があります。

 花期は、7月から8月頃にかけて。葉腋から2出集散花序に数個の花を出します。萼は鐘形で5裂し、毛があります。花色は白色で花冠内面は無毛、短い筒部を持った漏斗状で平開せず、裂片先端は5裂し尖ります。花径は約10mm。花糸は白色で花冠から突出します。子房下位。

 イナモリソウ(稲森草)Pseudopyxis depressa Miq.の花冠は淡紫色です。どちらも小さな花なので点在していると目立ちません。本種の場合は、ハコベ(繁縷)と間違えられる場合もあります。

Japanese common name : Sirobana-inamorisou
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Pseudopyxis heterophylla (Miq.) Maxim.

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2008.7.12 静岡市葵区 高山(牛ヶ峰)

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シロバナイナモリソウ(白花稲森草)
アカネ科イナモリソウ属
学名:Pseudopyxis heterophylla (Miq.) Maxim.
花期:6月~8月 多年草 草丈:10~20cm 花径:8~10mm

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【学名解説】
Pseudopyxis : pseudos(偽の)+pyxis(蓋果)/イナモリソウ属
heterophylla : hetero(種々の)+phyll(葉)/heterophyllus(異葉性の)
Miq. : Friedrich Anton Wilhelm Miquel (1811-1871)
Maxim. : Carl Johann Maximowicz (1827-1891)
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depressa : depressus(扁圧した、凹んだ)

撮影地:静岡県静岡市
高山(牛ヶ峰)Alt.717m 2008.07.12, 2008.09.03, 2014.09.29
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

29 September 2010
Last modified: 29 September 2014
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by pianix | 2010-09-27 00:00 | | Trackback | Comments(2)