<   2017年 12月 ( 1 )   > この月の画像一覧
ショウジョウカ(猩猩花)
 ショウジョウカ(猩猩花)は、アオイ科イチビ属の常緑低木です。グアテマラ、ウルグアイ原産の栽培種です。多くの品種があり、世界の広くで栽培されています。名の由来は、花を中国の伝説上の動物である猩々の赤ら顔に例えたもの。中国名は金铃花で、日本にはオミナエシ科オミナエシ属に同名のキンレイカ(金鈴花)があります。

 アオイ科(Malvaceae Juss. (1789))は、約240属3700種。旧分類では約75属1500種が分布します。イチビ属(Abutilon Mill. (1754))は、アジアからヨーロッパにかけての温帯から熱帯に約100種があります。日本には3属があり、2種が自生します。

 水はけの良い明るいところを好みます。幹は灰褐色で、横長の疣状突起があり、高さ2~3mになります。葉は互生します。葉柄は3~5cm。掌状形に3~5中裂し、長さ5~15cm。葉に黄班が入るものがあります。

 花期は6月から11月。温暖な地域では四季咲きとなります。越冬気温は3~5℃。葉腋から長い花柄を出し、橙色の花をつけます。萼は筒状で緑色、先が5裂します。5枚の花弁は交互に重なり合い、暗赤色で血管のような脈状模様が入ります。花冠は鐘状形で径2~4cm。花弁長は、4~5cm。下向きに咲き、雄しべと雌しべが花冠から突き出ます。雄しべは合着して筒状となり、葯色は黄色。その先端に5本の雌しべ花柱が伸び、柱頭は赤色。果実は、蒴果です。

★  ★  ★

 里山を歩くと家庭菜園としての農耕地が点在しているのが目に付きます。野菜を作られている方が多いのですが、傍らにきれいな花が咲いている時があります。そのような場合は、必ずと言って良いほど女性の方が作業をされています。作業する農地に彩りを与えるための、女性の細やかな心遣いなのでしょう。掲載した木が植えられている山の農地は、男性の姿しか見たことがありません。草花と異なり、樹木は男性の趣味かもしれません。はたして女性が植えた物なのかどうか、興味があります。

Japanese common name : Syouzyou-ka
e0038990_03000483.jpg
Abutilon pictum (Gillies ex Hook.) Walp.

e0038990_13205310.jpge0038990_13205745.jpg
葉腋から長い花柄を出し、橙色の花をつける。

e0038990_13233277.jpge0038990_22385850.jpg
花冠は鐘状形。雄しべは合着して筒状、先端に5本の雌しべがつく。

e0038990_20302590.jpge0038990_13251930.jpg
葉は掌状形で3~5中裂する。幹は灰褐色。


ショウジョウカ(猩猩花)
旧別名:アブチロン・ストリアツム
アオイ科イチビ属
学名:Abutilon pictum (Gillies ex Hook.) Walp.
synonym : Abutilon striatum Dicks. ex Lindl.
花期:6月~11月 常緑低木 樹高:2~3m 花冠径:約4cm

e0038990_21323673.gif


【学名解説】
Abutilon : a(否定)+ bous(牡牛)+tilos(下痢)/イチビ属
pictum : pictus(有色の、色彩ある)
Gillies : John Gillies (1792-1834)
ex : ~による
Hook. : William Jackson Hooker (1785-1865)
Walp. : Wilhelm Gerhard Walpers (1816-1853)
---
synonym : (シノニム)同物異名
striatum : striatus(線条のある、線溝のある)
Dicks. : James (Jacobus) J. Dickson (1738-1822)
Lindl. : John Lindley (1799-1865)

撮影地:静岡県静岡市
賤機山(昭府町) 2017.11.23, 2017.12.06
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 12 December 2017
e0038990_1703595.gif

[PR]
by pianix | 2017-12-12 00:00 | | Trackback | Comments(0)