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イワタバコ(岩煙草)
 イワタバコ(岩煙草)は、イワタバコ科イワタバコ属の多年草です。日本、台湾、中国の南部に分布し、国内では東北地方から沖縄にかけて分布する在来種です。名の由来は、岩場に咲く事が多く、タバコの葉に似る事から。

 イワタバコ科(Gesneriaceae Dumortier, 1822)は、亜熱帯から熱帯に約140属、2600種が分布します。イワタバコ属(Conandron Siebold et Zucc. 1843)は、国内には1種のみがあります。

 山地の岩場や斜面の湿気が多い場所に咲きます。毛が生えた根茎があり、花茎を数本、10~20cm程に伸ばします。翌年に展開する越冬芽があり、丸まって収容されています。無毛で表面に光沢がある葉を1~3枚出します。長さ6~30cm、幅5~15cm程の楕円状卵形で、翼がある葉柄があり、先は尖り、不規則な鋸歯があります。

 若い葉を山菜として、乾燥させた葉は生薬の苦苣苔(くきょたい)として健胃薬に用いられています。中国の科属名は苦苣苔科苦苣苔属。

 花期は7月~8月で、集散花序に紫色の花を10~20個つけます。深く5裂した萼があります。花径は10~15mmで、先端が5裂した合弁花です。花冠基部は白色で黄色の斑点が5個あります。雄しべは5個で花柱のまわりに円錐形に集まります。これはイワタバコ属の学名語源となっています。染色体数は、2n=32。果実は広披針形の朔果です。種子は細かく、光発芽種子(発芽には光を必要)です。

*【注意】民間療法、生薬などは、使い方を誤ると重大な結果を招きます。知識無く利用する事は危険です。専門家の指導なしに利用する事は避けてください。

Japanese common name : Iwa-tabako
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Conandron ramondioides Siebold et Zucc.

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花冠は経過と共に反る。円錐形に集まった中央の雄しべと基部の黄色斑紋がある。

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花と葉の大きさのアンバランスが印象的

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花は横か斜め下を向く。根生葉は初め丸まっていて広がる。
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岩に着生しているイワタバコ(中央) 2009.10.12


イワタバコ(岩煙草)
イワタバコ科イワタバコ属
学名:Conandron ramondioides Siebold et Zucc.
花期:7月~8月 多年草 草丈:10~20cm 花径:10~15mm

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【学名解説】
Conandron : conos(円錐形の)+andros(雄しべ)/イワタバコ属
ramondioides : Ramondia(ラモンダ属)+oides(似た)
Siebold : Philipp Franz von Siebold (1796-1866)
et : et alii(及び・命名者が2名の時など・&に同じ)
Zucc. : Joseph Gerhard Zuccarini (1797-1848)

撮影地:静岡県静岡市
牛ヶ峰(高山)Alt.717m/谷沢ルート 2008.08.08, 2009.10.12
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 13 November 2009
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by pianix | 2009-11-11 00:00 | | Trackback | Comments(0)