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カラムシ(茎蒸)
 カラムシ(茎蒸)は、イラクサ科カラムシ属の多年草です。東南アジアに分布し、日本では本州から九州に分布します。史前帰化植物です。日本書紀の時代から知られていて、「紵」と記載されています。239年の魏志倭人伝には「苧麻」と記載されています。よって、古来から重要な繊維原料として栽培されていた事が分かります。

 カラとは、幹や茎の事で、昔、これを蒸して皮を剥がし、繊維を採った事により名前が付けられたと言われています。実際には「唐苧」で、朝鮮からを意味する「唐」と朝鮮語のmosi(苧)ではないかとの説が有力です。別名のマオ(苧麻)は、カラムシの麻との意味で、アサ(麻)から採った麻糸と区別するための名称です。中国名は伏毛苧麻。

 イラクサ科(Urticaceae Juss. (1789)) は、約54属2600種が分布し、日本には12属約40種があります。カラムシ属(Boehmeria N.J.Jacquin (1760))は東南アジアに約80種が分布します。

 木質の根茎があります。茎には伏毛があり、草丈は1~2mになります。カラムシ属のほとんどの葉は対生ですが、本種は互生します。広卵形で鋸歯があります。葉裏は、白綿毛を密生させるので白く見えます。白く見えないものをアオカラムシ(青茎蒸)と呼び、変種として区別します。葉腋から円錐状花序を出します。雌雄同株で、雄花序は下の葉腋に、雌花序は上に付きます。雄花の花粉が熟すと飛び散って上の雌花に付く仕組みの、風媒花です。果実は、痩果です。染色体数は、n=14。

参考:ラミーカミキリ(Ramie髪切)

Japanese common name : Karamusi
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Boehmeria nivea (L.) Gaudich. var. concolor Makino f. nipononivea (Koidz.) Kitam. ex H.Ohba


カラムシ(茎蒸)
別名:マオ(苧麻)
イラクサ科カラムシ属
学名:Boehmeria nivea (L.) Gaudich. var. concolor Makino f. nipononivea (Koidz.) Kitam. ex H.Ohba
synonym : Boehmeria nipononivea Koidz.
花期:7月~10月 多年草 草丈:100~200cm 花径:3~10mm

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【学名解説】
Boehmeria : Georg Rudolph Boehmer (1723~1803)の名に因む/カラムシ属
nivea : niveus(雪白色の)
L. : Carl von Linne (1707-1778)
Gaudich. : Charles Gaudichaud-Beaupre (1789-1854)
var. : varietas(変種)
concolor : con(一緒)+color(色)/同色
Makino : 牧野富太郎 Tomitaro Makino (1862-1957)
f. : forma(品種)
nipononivea : nipono(日本の)+niveus(雪白色の)
Koidz. : 小泉源一 Gen'ichi Koidzumi (1883-1953)
Kitam. : 北村四郎 Shirō Kitamura (1906-2002)
ex : ~による
H.Ohba : 大場秀章 Hideaki Ohba (1943-)
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※アオカラムシ(青茎蒸)Boehmeria nivea (L.) Gaudich. var. concolor Makino

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から12.50km 左岸河川敷 2005.0930
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

23 November 2005, 21 June 2008
Last modified: 03 July 2015
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by pianix | 2005-11-23 00:00 | | Trackback | Comments(0)