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ムラサキニガナ(紫苦菜)
 ムラサキニガナ(紫苦菜)は、キク科ムラサキニガナ属の多年草です。日本、中国、台湾、ベトナムに分布します。日本では、本州、四国、九州に分布する在来種です。名の由来は、花が紫色で苦い白乳液を含む事から。中国名は、假福王草(jiǎ fú wáng cǎo)。

 キク科(Asteraceae Dumortier, 1822)は、世界に約950属2万種が分布します。日本には約70属360種があり、帰化植物は100種以上あります。Asteraceaeは、aster(星)の意味。保留名のCompositae Giseke, 1792は、「合成された」との意味から。ムラサキニガナ属(Paraprenanthes Chang ex C.Shih (1988))は、アジアの温帯から熱帯に分布します。旧分類のアキノノゲシ属(Lactuca L. (1753))は、世界に約100種を数え、紀元前4500年のエジプトの墳墓の壁画に描かれているほど古くから知られています。

 山地の林縁に自生します。茎は細く中空で、直立し無毛。上部で花茎を多数出します。草丈は60~120cm。傷つけると白乳液が出ます。葉は互生します。茎下部の葉は不規則に羽状分裂し、長さ約20cm。上部は披針形となり小型。葉裏は白色を帯びます。

 花期は、6月から8月頃。花茎先端に円錐花序を出します。頭花は舌状花の集合体で、径約1cmの紫色。下向きに多数つきます。舌状花は8~11個で、花被片先端に5個の鋸歯があります。花被は筒状の先で平開します。柱頭は2分岐して丸まります。総苞は長さ約1cmで、総苞内片と小萼状の短い総苞外片があります。果実は痩果です。種子は黒色で長さ3~4mm、先端に長さ約4mmの白色の冠毛が付きます。染色体数は、2n=18。

 近縁種に、腺毛がある変種の、ケムラサキニガナ(毛紫苦菜)Lactuca sororia Miq. var. pilipes (Migo) Kitam. [異分類]や、白花品種の、シロバナムラサキニガナ(白花紫苦菜)Lactuca sororia Miq. f. albescens Honda [異分類]があります。北海道にはアキノノゲシ属で雰囲気が異なる、エゾムラサキニガナ(蝦夷苦菜)Lactuca sibirica (L.) Benth. ex Maxim. があります。

Japanese common name : Murasaki-nigana
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Paraprenanthes sororia (Miq.) C.Shih

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左:花は下垂する。 右:蕾

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左:淡い紫色の頭花。 右:花被先端には鋸歯がある(ケムラサキニガナ)。

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左:茎下部の葉は不規則に羽状分裂する。 右:蕾と痩果が混在する事が多い。


ムラサキニガナ(紫苦菜)
キク科ムラサキニガナ属
学名:Paraprenanthes sororia (Miq.) C.Shih
synonym : Lactuca sororia Miq.
花期:6月~8月 多年草 草丈:60~120cm 花冠径:約1cm

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【学名解説】
Paraprenanthes : Parapara(異なった)+prenes(下垂した)+anthe(花)/ムラサキニガナ属
sororia : sororius(塊になった)
Miq. : Friedrich Anton Wilhelm Miquel (1811-1871)
C.Shih : Chu Shih (1934- )
---
Lactuca : チシャ(萵苣)の古名。葉や茎から乳(lac)を出すことから/アキノノゲシ属

撮影地:静岡県静岡市
安倍城跡(Alt.435m) 2011.08.12, 2014.07.11
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 2 February 2017
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by pianix | 2017-02-02 00:00 | | Trackback | Comments(0)
コダチダリア(木立ダリア)
 コダチダリア(木立ダリア)は、キク科ダリア属の多年草です。メキシコ原産の高地性植物で、日本では園芸種として扱われます。名の由来は、茎が木質化するダリアであるから。英名は、tree-dahlia、bell-tree、candelabra1)-dahlia等。別名のタラノハダリア(桵葉ダリア)は、葉がタラノキ2)(楤木)に似る事から。流通名のコウテイダリア(皇帝ダリア)は、学名種小名のimperialis(帝王の)からで、全体に大型で威厳がある事から。メキシコ名は、Acocotli。

 キク科(Asteraceae Bercht. et J.Presl (1820))は、世界に約950属2万種が分布します。日本には約70属360種があり、帰化植物は100種以上あります。Asteraceaeは、aster(星)の意味。保留名のCompositae Giseke, 1792は、「合成された」との意味から。ダリア属(Dahlia Cavanilles, 1791)は、約27種が分布します。

 紡錘形の塊根を持ち、茎は中空で節があり、径2.1~5.6cm。木質化して3~5mの高さになります。風に弱く、支柱を必要とします。葉は、対生します。長さ38~80cmの枝に2~3回羽状複葉を付けます。小葉は披針形で鋸歯があり、先端は鋭突形、長さ5~14cm、幅2~3cm。

 花期は、11月から12月頃。光周性3)による短日植物4)であり、日長が短くならないと花芽の形成が促されません。葉腋から長い花序軸を出し、分枝した先端に頭状花序5)を付けます。総苞は内と外の2列あり、総苞内片は先端が膜質で8枚、総苞外片は5枚あります。周囲につく舌状花は8枚で、薄紫色。花被片の先端は尖り、下部は筒状で、長さ6~11cm、幅3~5cm。花冠径は、12~20cm。

 中央に黄色の管状花(筒状花)を多数つけます。管状花全体の径は約2.5cm、長さ約1.5cm。横向か、やや下向きに咲かせます。舌状花を欠き管状花のみの蕾を付ける事があります。管状花部分のみを開き、そのまま花は終わります。子房下位。果実は痩果です。染色体数は、2n=32。

 繁殖は種子によりますが、もっぱら簡易な挿し木が主流で、竹の節のような2節程を残して切った茎を水平に植えます。暖地では露地栽培が可能で、根を凍らせないようにして越冬させます。非耐寒性のため、霜が降りる頃、急速に枯れます。

★  ★  ★

 静岡市では最近、急速に栽培が盛んになった感じがします。駐車場周囲や農地など、あちらこちらに花を見かける事が多くなりました。栽培が容易な事と温暖な地という気候に恵まれた事が一因と思われます。花が少なくなった時期に豪快に咲き乱れるコダチダリアは貴重な園芸種として用いられているようです。ただし、ほとんどの方がコウテイダリアの名を用いています。一般にはこちらの名が浸透しているようです。

 ※記載数値は静岡市葵区西ヶ谷での観察時における実測値で、生育状態によっては範囲を超える事があります。2014年、市営水泳場受付業務の方に本種栽培の経緯について詳細を伺い、丁寧な説明を受けました。お礼申しあげます。

1) Candelabra:枝付き燭台
2) Aralia elata (Miq.) Seem.
3) 光周性:夜時間の長さが開花に関係する現象。長日性と短日性があり、葉が日光に反応する事によって起こる。(photoperiodism Garner,Allard,1920)
4) 短日植物(たんじつしょくぶつ):日照時間が短くなると花が咲く植物(short-day plant)。
5) 頭状花序(とうじょうかじょ):無限花序の一つ。花軸が広がり複数の無柄の小花が密集して一つのように見える花序(capitulum)。中央に管状花(筒状花)、周囲に舌状花をつける事が多い。

Japanese common name : Kodati-daria
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Dahlia imperialis Roezl ex Ortgies

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一株に多数の大輪をつける。

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舌状花は8枚で薄紫色、中央に黄色の管状花からなる頭花。右は内外2列の総苞。

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蕾から舌状花が出てくる。

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開き初めは花弁の色が濃い。長い柄の先に多数の蕾がつき、次々と開花する。

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舌状花を欠く花。総苞外片は平開するが総苞内片はここまでしか開かない。

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管状花のみの個体の花径は約2.5cm。舌状花は脱落しやすい。

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左:花被片、左が表、右が裏面。長さ約6~11cm。 右:畑地に咲くコダチダリア。

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葉は対生し、2~3回羽状複葉、小葉は披針形。


コダチダリア(木立ダリア)
別名:タラノハダリア(楤葉ダリア)/コウテイダリア(皇帝ダリア)
キク科ダリア属
学名:Dahlia imperialis Roezl ex Ortgies
花期:11月~12月 多年草 草丈:3~5m 花径:12~20cm

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【学名解説】
Dahlia : Andreas Dahl(1751~1789)に因む/ダリア属
imperialis : 帝王の
Roezl : Benedikt Roezl (1823-1885)
ex : ~による
Ortgies : Karl Eduard Ortgies (1829-1916)

撮影地:静岡県静岡市
葵区/静岡市営 西ヶ谷総合運動場 2015.11.12, 11.19, 11.21, 11.22
葵区西ヶ谷/農地 2015.11.12
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 23 November 2015
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by pianix | 2015-11-25 00:00 | | Trackback | Comments(0)
ヤブレガサ(破れ傘)
 ヤブレガサ(破れ傘)は、キク科ヤブレガサ属の多年草です。朝鮮半島と日本に分布し、国内では本州・四国・九州に分布する在来種です。名の由来は、芽吹きの時、白絹毛に覆われた葉の形状が破れた傘のように見える事から。英名は、Palmate Shredded Umbrella Plant。中国名は、兎児傘(トジサン|兔儿伞[tùérsăn])。

 キク科(Asteraceae Bercht. et J.Presl (1820))は、世界に約950属2万種が分布し、日本には約70属360種があります。ヤブレガサ属(Syneilesis Maximowicz, 1859)は、東アジアに5種、日本には3種2変種(内、絶滅1)1)が分布します。

 山地の林内に自生します。双子葉植物2)ですが子葉(根出葉)は1枚であることが特徴です。芽出の若葉は白絹毛に覆われ、傘をつぼめた状態で、草丈は10cm内外。この時期の葉は、山菜として用いられることがあります。やがてを傘を広げるように展開します。花茎は分岐せずに直立して50~120cmになります。葉は互生します。柄の先に茎葉を2~3枚つけます。下部の葉の基部は茎を取り巻き合着します。葉は掌状に7~9深裂(掌状深裂3))し、欠刻や粗い鋸歯があり、無毛。円形に平開して30~50cmになります。

 花期は7~8月。茎の先に円錐花序を出し、小花が7~13個集まる頭花を多数つけます。小花は、花冠が5裂する管状花(筒状花)4)のみで構成され、舌状花はありません。花色は白色か薄紅色をおび、頭花径は8~10mm。両性花です。小花を束ねる総苞は、筒状で長さ9~10mm、薄緑白色。総苞片は5枚で、内側に冠毛があります。雄しべは茶褐色の鞘状で花粉は黄色。雌しべ柱頭は白色で先端が2裂し、外側に反り返って巻きます。果実は約4mmで、約7mmの冠毛が付きます。染色体数は、2n=52。

 タケウチケブカミバエ(竹内毛深実蠅 Paratephritis takeuchii Ito. 1950)に寄生され、紡錘状に肥大した虫コブを葉柄基部に付ける事があります。ヤブレガサクキフクレズイフシ(破れ傘茎膨れ髄節)と呼ばれています。

 よく似た種に、葉が紅葉状に裂け円錐花序に頭花を付ける、キク科コウモリソウ(蝙蝠草)属のモミジガサ(紅葉傘)Parasenecio delphiniifolius (Siebold et Zucc.) H.Koyamaがあります。また、モミジガサに酷似した種に、葉裏の葉脈が網目状になる、テバコモミジガサ(手箱紅葉傘)Parasenecio tebakoensis (Makino) H.Koyama(synonym : Cacalia delphiniifolia Siebold et Zucc.)があります。

【食べてみました】
静岡市では山菜として食される習慣がありません。そこでどんな味か試す事にしました。まだ葉が広がっていない、白絹毛に覆われた芽出の若葉を見つけて、茎の下部から折り採取しました。これを1時間ほど水に浸してから天ぷらにしました。天ぷらにすると苦みなどが感じられず、春の山菜としてはインパクトがない味になりました。苦みを味わいたい人は、おひたしにすると良いかもしれません。(2013年3月記)

1) 国内のヤブレガサ属3種
・ホソバヤブレガサ(細葉破れ傘)Syneilesis aconitifolia (Bunge) Maxim.
 (変種)タンバヤブレガサ(丹波破れ傘)Syneilesis aconitifolia (Bunge) Maxim. var. longilepis Kitam.(絶滅(EX))
・ヤブレガサ(破れ傘))Syneilesis palmata (Thunb.) Maxim.
・ヤブレガサモドキ(破れ傘擬き)Syneilesis tagawae (Kitam.) Kitam.
 (変種)ヒロハヤブレガサモドキ(広葉破れ傘擬き)Syneilesis tagawae (Kitam.) Kitam. var. latifolia H.Koyama
2) 双子葉植物:子葉が2枚である種子植物。例外として子葉が1枚であるセツブンソウ(節分草)、ニリンソウ(二輪草)、コマクサ(駒草)、ヤブレガサ等がある。
3) 掌状裂(しょうじょうれつ)は、掌状脈を持った葉が手のひら状に裂けるもので、切れ込みの浅いものから順に、掌状浅裂(~せんれつ)、掌状中裂(~ちゅうれつ)、掌状全裂(~ぜんれつ)、掌状深裂(~しんれつ[palmatipartite])に分類される。
4) 管状花(かんじょうか)[tubular corolla]:合弁花の一つで、花びらが管状になるもの。筒状花(とうじょうか)と同じ。

Japanese common name : Yaburegasa
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Syneilesis palmata (Thunb.) Maxim.

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若葉は白絹毛に覆われている。2007.04.06

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茎を徒長させながら葉が展開する頃、白絹毛は無くなってくる。2007.03.21

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左:花期。2008.07.11 左:蝶が介在している。

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左:花の終わり。2008.07.29 右:2011.09.14

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冠毛が目立つようになった頭花。頭花は管状花の集まり。2011.09.14
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ヤブレガサクキフクレズイフシ(破れ傘茎膨れ髄節)
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モミジガサ(紅葉傘)
Parasenecio delphiniifolius (Siebold et Zucc.) H.Koyama


ヤブレガサ(破れ傘)
キク科ヤブレガサ属
学名:Syneilesis palmata (Thunb.) Maxim.
synonym : Cacalia thunbergii Nakai
花期:7月~8月 多年草 草丈:50~120cm 花径:8~10mm

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【学名解説】
Syneilesis : 合着して巻いた子葉を持つの意/ヤブレガサ属
palmata : palmatus(掌状の)
Thunb. : Carl Peter Thunberg (1743-1828)
Maxim. : Carl Johann Maximowicz (1827-1891)
---
Parasenecio : para(異なった)+senex(老人)/コウモリソウ属
delphiniifolius : delphinii+folius(オオヒエンソウ属(Delphinium)のような葉の)
H.Koyama : 小山博滋 Hiroshige Koyama (1937- )

撮影地:静岡県静岡市
千代山(Alt.226) 2007.03.21
安倍城跡(Alt.435m) 2008.07.11, 2008.7.29, 2011.09.14(モミジガサ)
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture]

Last modified: 29 March 2013
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by pianix | 2011-09-16 00:00 | | Trackback | Comments(2)
テイショウソウ(禎祥草)
 テイショウソウ(禎祥草)は、キク科モミジハグマ属の多年草です。本州の関東から近畿にかけてと四国に分布します。名の由来は、不明です。「禎祥草」と漢字表記しましたが語源が不明なため不確かです。禎祥は、良い前兆との意味です

 キク科(Asteraceae Bercht. et J.Presl (1820))は、世界に約950属2万種が分布します。日本には約70属360種があり、帰化植物は100種以上あります。双子葉植物の中で最も進化した植物群と言われています。モミジハグマ属(Ainsliaea A.P. de Candolle, 1838)は、日本や朝鮮、中国に約30種が分布します。

 山地の林下に自生します。細く長い根があり、褐紫色の茎を枝分かれせずに30~60cmに伸ばします。茎の下部に4~5枚の葉を輪生状に付けます。葉は卵状鉾形で、長さ10~15cm、長い葉柄があります。緑白の斑紋がありますが、まれに無い葉もあり、葉裏は暗紫色を帯びます。

 花期は9月から11月。花茎の上部に穂状花序を付けます。花柄は長さ2~3mmで、茎の一方向に花を出し横向きになります。頭花は3個の筒状花の集合体で、花冠径15~20mm程。小花は捻れた線状の裂片が5個あり白色、径10~13mm程。柱頭は花冠から突出して先端が2裂します。雄しべは糸状で、合着して花柱を囲みます。頭花全体では15枚の花びらと3本の雌しべがあるように見えます。総苞は筒状で、長さ10~15mm。総苞片は紫色を帯びた狭長楕円形。

 果実は痩果1)です。無毛で倒披針形。長さ約10mmの羽毛状冠毛がある風媒花です。染色体数は、2n=24。核型2)は、K=24=3Asm+3tB1sm+3B2st+3C1sm+3C2m+3D1sm+3D2tr+3Em.(Arano, 1957)。

 同属でよく似た花は多数ありますが、葉の形状が異なります。 葉に鋸歯がない、マルバテイショウソウ(丸葉禎祥草)Ainsliaea fragrans Champ. ex Benth.、変種で長楕円形や円形の葉の、ヒロハテイショウソウ(広葉禎祥草)Ainsliaea cordifolia Franch. et Sav. var. maruoi (Makino) Makino ex Kitam.があります。
 近畿地方以西に分布し、紅葉(モミジ)のような形状の葉をつける、モミジハグマ(紅葉白熊)Ainsliaea acerifolia Sch.Bip. var. acerifolia 、亀甲状のキッコウハグマ(亀甲白熊)Ainsliaea apiculata Sch.Bip.、掌状で静岡県と愛知県に分布する、エンシュウハグマ(遠州白熊)Ainsliaea dissecta Franch. et Savat. 、変種で、紅葉(モミジ)のような形状の葉をつける、オクモミジハグマ(奥紅葉白熊)Ainsliaea acerifolia Sch.Bip. var. subapoda Nakai 等があります。

1)痩果(そうか:achene):種子が堅い果皮に包まれ熟すと乾燥する果実。1室に1個の種子がある。
2)核型(かくけい):karyotype(カリオタイプ)、染色体の数と形状の類型

【参考文献】
Hisao ARANO : The karyotype analysis and its karyotaxonomic considerations in tha tribe Mutisieae. Jap. Jour. Genet. 32(1957):293-299

Japanese common name : Teishou-sou
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Ainsliaea cordifolia Franch. et Sav.
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卵状鉾形で緑白の斑紋がある葉を輪生状に付ける。2009.10.12
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2008.05.13

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2014.10.20


テイショウソウ(禎祥草)
キク科モミジハグマ属
学名:Ainsliaea cordifolia Franch. et Sav.
花期:9月~11月 多年草 草丈:30~60cm 花冠長:15~20mm

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【学名解説】
Ainsliaea : Whitelaw Ainslie (1767-1837)に因む/モミジハグマ属
cordifolia : cordifolius(心臓形葉の)
Franch. : Adrien Rene Franchet (1834-1900)
et : et alii(及び・命名者が2名の時など・&(and)に同じ)
Sav. : Paul Amedee Ludovic Savatier (1830-1891)

撮影地:静岡県静岡市
高山(牛ヶ峰 Alt.717m) 2008.05.13, 2009.10.12
安倍城跡(Alt. 435m) 2014.10.20
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture]

29 December 2010, 25 March 2011
Last modified: 21 October 2014
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by pianix | 2010-12-29 00:00 | | Trackback | Comments(0)
オクモミジハグマ(奥紅葉白熊)
 オクモミジハグマ(奥紅葉白熊)は、キク科モミジハグマ属の多年草です。本州と九州の北部に分布する在来種です。名の由来は、深山に咲き、葉を紅葉(もみじ)に、花の形をハグマ(白熊=ヤク1))の白い尾毛に例えたもの。

 キク科(Asteraceae Bercht. et J.Presl (1820))は、世界に約950属2万種が分布します。日本には約70属360種があり、帰化植物は100種以上あります。双子葉植物の中で最も進化した植物群と言われています。モミジハグマ属(Ainsliaea A.P. de Candolle, 1838)は、日本や朝鮮、中国に約30種が分布します。

 山地の林下に自生します。花茎は高さ30~80cm程に立ち上がり、毛がまばらにあります。葉は花軸の中程に5~13cmの葉柄を出し、4~7枚を輪生状に互生します。葉は腎心形または円心形で長さ6~12cm、幅6~18cm。掌状に浅く裂け、両面に軟毛があります。葉の切れ込みが深いのは本種の母種にあたる、モミジハグマ(紅葉白熊)Ainsliaea acerifolia Sch.Bip. var. acerifoliaで、近畿地方以西に分布します。

 花期は、8月から10月。穂状に白色の頭花を横向きにつけます。花柄は約2mm、総苞は1.2~1.5mmで、総苞片が多数並んだ筒形。花冠の長さは12~15mm。頭花は筒状の小花3個の集まりで、小花の花冠は線状に5裂して捻れます。雌しべ1本が長く突き出します。従って頭花は、合計15の裂片と3本の雌しべがあります。果実は痩果2)です。長さ9~10mm、幅2mmの倒披針形3)で、約10mmの羽毛状冠毛があります。染色体数は、2n=24。

 同属でよく似た花は多数ありますが、葉の形状が異なります。近畿地方以西に分布し、紅葉(モミジ)のような形状の葉をつける、モミジハグマ(紅葉白熊)Ainsliaea acerifolia Sch.Bip. var. acerifolia 、亀甲状のキッコウハグマ(亀甲白熊)Ainsliaea apiculata Sch.Bip. 、卵状鉾型のテイショウソウ(禎祥草)Ainsliaea cordifolia Franch. et Savat. や、掌状で静岡県と愛知県に分布する、エンシュウハグマ(遠州白熊)Ainsliaea dissecta Franch. et Savat. 等があります。

1)ヤク(Yak):ウシ科ウシ属の動物 Bos grunniens Linnaeus, 1766。ヤクの尾毛を兜や槍の装飾品とし、軍帽では色によって黒熊(こぐま)、白熊(はぐま)、赤熊(しゃぐま)がある。
2)痩果(そうか:achene):種子が堅い果皮に包まれ熟すと乾燥する果実。1室に1個の種子がある。
3)披針形(とうひしんけい):披針形を逆さにした形。細長く、基部よりも先端の方が広い形状。

Japanese common name : okumomiji-haguma
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Ainsliaea acerifolia Sch.Bip. var. subapoda Nakai

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葉は花軸の中程から出し、掌状に浅く裂ける


オクモミジハグマ(奥紅葉白熊)
キク科モミジハグマ属
学名:Ainsliaea acerifolia Sch.Bip. var. subapoda Nakai
花期:8月~10月 多年草 草丈:30~80cm 花冠長:12~15mm

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【学名解説】
Ainsliaea : Whitelaw Ainslie (1767-1837)に因む/モミジハグマ属
acerifolius : カエデ属(Acner)の葉に似た(主に掌状)
Sch.Bip. : Carl (Karl) Heinrich Schultz Bipontinus (1805-1867)
var. : varietas(変種)
subapoda : sub(ほとんど)+apoda(無柄の)
Nakai : 中井猛之進 Takenoshin Nakai (1882-1952)

撮影地:静岡県静岡市
竜爪山(Alt. 1051m) 2008.09.25
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture]

Last modified: 24 December 2010
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by pianix | 2010-12-22 00:00 | | Trackback | Comments(0)
キッコウハグマ(亀甲白熊)
 キッコウハグマ(亀甲白熊)は、キク科モミジハグマ属の多年草です。日本、朝鮮半島に分布します。日本では、北海道、本州、四国、九州に分布する在来種です。名の由来は、葉の形が亀甲の形状で、花の形をハグマ(白熊=ヤク1))の白い尾毛に例えたもの。

 キク科(Asteraceae Bercht. et J.Presl (1820))は、世界に約950属2万種が分布します。日本には約70属360種があり、帰化植物は100種以上あります。双子葉植物の中で最も進化した植物群と言われています。モミジハグマ属(Ainsliaea A.P. de Candolle, 1838)は、日本や朝鮮、中国に約30種が分布します。

 山地の木陰に自生します。葉は根生して輪生状につきます。5角形の亀甲形状で、長さ1~3cm、幅1~2.5cm。葉柄は1~5cmで、葉の両面に毛があります。葉形変異があり、心臓形や腎臓形、卵形もあります。花茎は高さ10~30cm程になり、毛があります。

 花期は9月から10月。花茎頂に数個の頭花を総状につけます。頭花は、白色の小花3個の集合体です。小花は管状花で、5深裂します。裂片の幅は0.4~0.6mmで、先端は鉤状に巻いて右横に向き、全体で一輪状となります。頭花裂片の合計は15個で、花冠径は7~8mm。総包葉は長さ10~15mmの筒状。雄しべ先熟で、雄しべは合着して淡赤褐色の葯筒となり、雌しべ先端は2裂します。

 総苞片に包まれたままの閉鎖花をつけることがあり、閉鎖花は自家受粉します。果実は痩果2)です。倒披針形3)で、長さは4~5mm。長さ7~10mmの淡褐色で羽状の冠毛があります。風で種子散布する風媒花です。染色体数は、2n=24。核型4)は、K=24=3Asm+2B1tr+4B2st+3C1m+3C2sm+3D1tr+3D2m+3Em. (Arano, H. 1957)

 同属でよく似た花は多数ありますが、葉の形状が異なります。卵状鉾型の、テイショウソウ(禎祥草)Ainsliaea cordifolia Franch. et Savat. や、掌状で静岡県と愛知県に分布する、エンシュウハグマ(遠州白熊)Ainsliaea dissecta Franch. et Savat. 、変種で、紅葉(モミジ)のような形状の葉をつける、オクモミジハグマ(奥紅葉白熊)Ainsliaea acerifolia Sch. Bip. var. subapoda Nakai 等があります。

1)ヤク(Yak):ウシ科ウシ属の動物。Bos grunniens Linnaeus, 1766。ヤクの尾毛を兜や槍の装飾品とした。軍帽では色によって黒熊(こぐま)、白熊(はぐま)、赤熊(しゃぐま)がある。
2)痩果(そうか:achene):種子が堅い果皮に包まれ熟すと乾燥する果実。1室に1個の種 子がある。
3)倒披針形(とうひしんけい):披針形を逆さにした形。細長く、基部よりも先端の方が広い形状。
4)核型(かくけい):karyotype(カリオタイプ)、染色体の数と形状の類型

【参考文献】
Hisao ARANO : The karyotype analysis and its karyotaxonomic considerations in tha tribe Mutisieae. Jap. Jour. Genet. 32(1957):293-299

Japanese common name : Kikkou-haguma
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Ainsliaea apiculata Sch.Bip.

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左:葉は根生して輪生状 右:雄蘂は合着して淡赤褐色の葯筒となり、雌蘂先端は2裂
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頭花は管状花が3個の集合体。裂片の先端は鉤状に巻いて右横に向く


キッコウハグマ(亀甲白熊)
キク科モミジハグマ属
学名:Ainsliaea apiculata Sch.Bip.
花期:9月~10月 多年草 草丈:10~30cm 花冠長:10~15mm 花冠径:7~9mm

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【学名解説】
Ainsliaea : Whitelaw Ainslie (1767-1837)に因む/モミジハグマ属
apiculata : apiculatus(短突起のある)
Sch.Bip. : Carl (Karl) Heinrich Schultz Bipontinus (1805-1867)

撮影地:静岡県静岡市
高山(牛ヶ峰 Alt.717m) 2008.10.27 2014.10.30
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture]

Last modified: 15 December 2010, 19 November 2015
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by pianix | 2010-12-15 00:00 | | Trackback | Comments(2)
コウヤボウキ(高野箒)
 コウヤボウキ(高野箒)は、キク科コウヤボウキ属の落葉低木です。日本と朝鮮半島、中国に分布します。日本では、関東以西から九州に分布する在来種です。名の由来は、霊場である和歌山県の高野山で、枝を束ねて竹箒の代用としたことから。厠箒(かわやぼうき)の転訛したものとの説もあります。古名に、玉箒(多麻婆波伎=たまばはき/たまははき)があります。

 キク科(Asteraceae Bercht. et J.Presl (1820))は、世界に約950属2万種が分布します。日本には約70属360種があり、帰化植物は100種以上あります。双子葉植物の中で最も進化した植物群と言われています。コウヤボウキ属((Pertya C.H. Schultz-Bip. 1862))は、約15種があります。

 山地の林縁に自生します。束生1)(叢生)し、枝分かれしながら樹高60~90cmになります。枝は細く短毛があります。葉は互生します。広卵形で長さ2~3cm、先尖、両面に毛があり、鋸歯がまばらにあります。2年目の枝には披針形の葉を3~5枚、束生します。

 花期は9月~10月。枝先に白色の頭花をつけます。筒状花が10~14個あり、長さ約10mm。花被は5深裂し、リボン状となって先端を巻きます。雄しべ(集葯雄ずい2))5個、雌しべ1個があり、花冠から突出します。総苞は狭卵形の総苞片が重なり合い円柱形。果実は痩果3)です。種子の長さは約5~6mmで、冠毛があり、風に舞って拡散する風媒花です。染色体数は、2n=24。核型4)は、K=24=2A1m+2A2sm+2tB1sm+4B2sm+4C1sm+6C2m+2Dsm+2Em. (Arano, 1957)

1)束生(そくせい:fascicled):葉のつく節間が詰まって複数の節から束状になって葉が出る様子。この場合の葉序(phyllotaxis)は、互生、対生、輪生がある。叢生(そうせい)ともいう。
2)集葯雄ずい(集葯雄蕊・しゅうやくゆうずい):雄しべが集合し、葯の部分が合着して管状となったもの。
3)痩果(そうか:achene):種子が堅い果皮に包まれ熟すと乾燥する果実。1室に1個の種子がある。
4)核型(かくけい):karyotype(カリオタイプ)、染色体の数と形状の類型

【参考文献】
Hisao ARANO : The karyotype analysis and its karyotaxonomic considerations in tha tribe Mutisieae. Jap. Jour. Genet. 32(1957):293-299

Japanese common name : kouya-bouki
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Pertya scandens (Thunb.) Sch.Bip.

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左:頭花は筒状花の集まり。右:総苞は円柱形で、総苞片が重なり合う。

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コウヤボウキ(高野箒)
キク科コウヤボウキ属
学名:Pertya scandens (Thunb.) Sch.Bip.
花期:9~11月 落葉低木 樹高:50~90cm 花冠径:約10mm 果期:11~12月

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【学名解説】
Pertya : Joseph Anton Maximillian Perty (1804-1884)に因む/コウヤボウキ属
scandens : よじ登る性質の
Thunb. : Carl Peter Thunberg (1743-1828)
Sch.Bip. : Carl (Karl) Heinrich Schultz Bipontinus (1805-1867)

撮影地:静岡県静岡市
大山(Alt. 986m)/突先山(Alt. 1021.7m) 2008.10.29
安倍城跡(Alt.435m) 2008.10.21, 2008.11.13
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture]

Last modified: 13 December 2010
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by pianix | 2010-12-08 00:00 | | Trackback | Comments(2)
早春の野草・その6
 シロバナタンポポが気になって、昨年咲いていた場所へ出かけてみました。土手斜面にたくさん咲いているタンポポを観察していると、土手を通りかかった中年女性が声をかけてきました。「花を見てんの?」「はい」「何? 植物の研究者?」「いいえ、違います。趣味で……」「だって、そういう顔に見えるよ」。いったい、どういう顔が植物学者なんだ?と疑問に思いながら観察を続けました。トウカイタンポポが圧倒的に多くて、シロバナタンポポは中ぐらい、カントウタンポポは少なめ、セイヨウタンポポはついに見つけられませんでした。

 ■カントウタンポポ(関東蒲公英)は、関東から東海地方東部に分布する在来種です。総苞外片は反り返えらず、総苞外片が総苞内片の1/2程の長さになります。染色体数は、2n=2x=16。2倍体で、両性生殖します。

Japanese common name : Kantou-tanpopo
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Taraxacum platycarpum Dahlst.
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総苞外片は総苞内片の約1/2の長さ

カントウタンポポ(関東蒲公英)
別名:アズマタンポポ(東蒲公英)
キク科タンポポ属
学名:Taraxacum platycarpum Dahlst.
花期:3月~6月 多年草 草丈:10~25cm 花径:2~3cm

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【学名解説】
Taraxacum : tharakhchakon(苦い草)の変形/タンポポ属
platycarpum : platycarpus(平ったい果の・大きな果実の)
Dahlst. : Hugo Gustav Adolf Dahlstedt (1856-1934)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川(河口から6.5km左岸) 支流・辰起川 2007.02.06



 ■シロバナタンポポ(白花蒲公英)は、西日本に多い在来種です。総苞外片が僅かに反り返ります。染色体数は、2n=5x=40。5倍体で、単為生殖します。

Japanese common name : Sirobana-tanpopo
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Taraxacum albidum Dahlst.

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左:頭花 右:総苞外片は僅かに反り返る

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左:頭花は舌状花の集まり 右:種子は痩果で茶色

シロバナタンポポ(白花蒲公英)
キク科タンポポ属
学名:Taraxacum albidum Dahlst.
花期:2月~5月 多年草 草丈:10~30cm 花径:35~45mm

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【学名解説】
Taraxacum : tharakhchakon(苦い草)の変形/タンポポ属
albidum : albidus(淡白色の)
Dahlst. : Hugo Gustav Adolf Dahlstedt (1856-1934)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川(河口から6.5km左岸) 支流・辰起川 2007.02.06

Last modified: 7 February 2007
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by pianix | 2007-02-07 00:00 | | Trackback | Comments(4)
早春の野草・その3
 安倍川(静岡市)の河川敷では、在来種のタンポポが優勢です。外来種のセイヨウタンポポはあまり多くはありません。花期にタンポポの群落が現れると、あたりが明るい様相に一変します。しかしながら、タンポポと一口に言っても、多くの種類があります。世界に約400種、日本に約22種あると言われています。ありふれたタンポポに見えますが、判別が大変難しいものの一つです。正確に特定しようとしたら染色体数等の分析が必要となります。なお、タンポポの頭花は舌状花の集合体です。

 ■トウカイタンポポ(東海蒲公英)は、在来種です。外総苞片が反り返らず、外総苞片の先端に著しい角状突起があります。外総苞片が内総苞片の2/3以上あるのが特徴です。染色体数は2n=2x=16。2倍体で、両性生殖します。

Japanese common name : Toukai-tanpopo
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Taraxacum platycarpum Dahlst. var. longeappendiculatum (Nakai) Morita
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(480x640/45kB)


トウカイタンポポ(東海蒲公英)
別名:ヒロハタンポポ(広葉蒲公英)
キク科タンポポ属
学名:Taraxacum platycarpum Dahlst. var. longeappendiculatum (Nakai) Morita
synonym : Taraxacum longeappendiculatum Nakai
花期:2月~5月 多年草 草丈:10~30cm 花径:35~45mm

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【学名解説】
Taraxacum : tharakhchakon(苦い草)の変形/タンポポ属
platycarpum : platycarpus(平ったい果の・大きな果実の)
Dahlst. : Hugo Gustav Adolf Dahlstedt (1856-1934)
var. : varietas(変種)
longeappendiculatum : longe(長い)+appendiculatus(附属物のある)
Nakai : 中井猛之進 Takenoshin Nakai (1882-1952)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から6.75km 右岸河川敷 2007.01.15



 ■セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)は外来種です。生態系被害防止外来種(旧要注意外来生物)に指定されています。外総苞片が反り返ります。染色体数は2n=3x=24。3倍体で無性生殖を行いますが、遺伝の攪乱によって複雑になっています。果実が赤味を帯びているものをアカミタンポポ(赤実蒲公英) Taraxacum laevigatum DC. と言います。

Japanese common name : Seiyou-tanpopo
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Taraxacum officinale Weber ex F.H.Wigg.
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(480x640/64kB)

セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)
キク科タンポポ属
学名:Taraxacum officinale Weber ex F.H.Wigg.
花期:4月~6月/9月~11月 多年草 草丈:30~40cm 花径:35~50mm

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【学名解説】
Taraxacum : tharakhchakon | talkh chakok(苦い草)の変形/タンポポ属
officinale : officinalis(薬用の・薬効のある)
Weber : Georg Heinrich Weber (1752-1828)
ex : ~による
F.H.Wigg. : Friedrich Heinrich Wiggers (1746-1811)

撮影地:静岡県静岡市
葵区羽鳥 2007.01.25



 ■次のタンポポは、交雑種と思われます。葉緑体DNAが在来種の場合の雑種は、3倍体雑種(2n=3x=24)、4倍体雑種(2n=4x=32)、雄核単為生殖雑種(2n=3x=24)があります。

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Taraxacum spp.


撮影地:静岡県静岡市
駿河区谷田 2006.12.21

Last modified: 30 January 2007
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by pianix | 2007-01-30 00:00 | | Trackback | Comments(2)
ハナユ(花柚)/ヤーコン(yacon)/ハヤトウリ(隼人瓜)
 新年にあたり、皆様のご健勝とご多幸をお祈り致します。
 本年もよろしくお願い致します。


 【写真の説明】
 手前左は、ハナユ(花柚)です。中国が原産の低木です。ユズ(柚子)の一種で、大きさはウンシュウミカン(温州蜜柑)ほどです。ミカン科ミカン属で、学名は、Citrus hanayu Hort. ex Shirai。我が家では、冬至に風呂へ入れました。

 手前右は、ヤーコン(yacon)です。キク科スマランサス(旧ポリムニア)属で、学名は、Smallanthus sonchifolius (Poeppig) H.Rob.。キクイモ(菊芋)に近縁です。4cm程のヒマワリのような黄色い小さな花を咲かせます。南アメリカ原産の多年草で、塊根を食用とします。フラクトオリゴ糖(fructo oligosaccharide)が多く含まれています。生食ができ、和物・炒物・揚物・煮物などに使われます。塊茎は繁殖に利用されます。1985(昭和60)年頃に移入されたと言われています。染色体数は、2n=58。

 中央奥は、ハヤトウリ(隼人瓜)です。別名はセンナリウリ(千成瓜)で、たくさんの実が収穫できる事から。中国名は佛手瓜(fe shou gua)で、縁起物として贈り物にされるそうです。原産地は熱帯アメリカで、1917(大正6)年に鹿児島に伝わり、そこから薩摩隼人に因んで名が付けられたとの事。ウリ科ハヤトウリ属で、学名はSechium edule (Jacq.) Sw.。雌雄同株の蔓性多年草で、種子は1個。漬物用途にすることが多いようです。

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【上】ハヤトウリ(隼人瓜)
【左】ハナユ(花柚)  【右】ヤーコン(yacon)

 提供:静岡県立大学薬用植物園

ハナユ(花柚)
ミカン科ミカン属
学名:Citrus hanayu Hort. ex Shirai

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【学名解説】
Citrus : kitron(箱)レモンの古名/ミカン属
hanayu : ハナユ(花柚)
Hort. : 分類学者が種として発表することを可能とする制度(Hortulanorum)
ex : ~による
Shirai : 白井光太郎 Mitsutaro Shirai (1863-1932)

ヤーコン(yacon)
キク科スマランサス属
学名:Smallanthus sonchifolius (Poeppig) H.Rob.
synonym : Polymnia sonchifolia Poeppig

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【学名解説】
Smallanthus : Small(John Kunkel Small (1869-1938))+anthus(花)/スマランサス属
sonchifolius : ハチジョウナ属(Sonchus)のような葉(folius)の
Poeppig : Eduard Friedrich Poeppig (1798-1868)
H.Rob. : Harold E. Robinson (1932-)
---
Polymnia : polys(多い)+Mnium苔類(mnoos(柔らかくする))|ギリシャ神話の女神/ポリムニア属
sonchifolia : ハチジョウナ属(Sonchus)のような葉(folius)の

ハヤトウリ(隼人瓜)
ウリ科ハヤトウリ属
学名:Sechium edule (Jacq.) Sw.

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【学名解説】
Sechium : sekos(垣根・囲い)/ハヤトウリ属
edule : edulis(食用の)
Jacq. : Nicolaus Joseph Baron von Jacquin (1727-1817)
Sw. : Olof Peter Swartz (1760-1818)

撮影地:静岡県静岡市
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

3 January 2007, 13 March 2015
Last modified: 19 October 2015
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by pianix | 2007-01-03 00:00 | 雑記 | Trackback | Comments(4)