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キチジョウソウ(吉祥草)
 キチジョウソウ(吉祥草)は、キジカクシ科キチジョウソウ属の多年草です。日本や中国(南部~東南部)に分布します。国内では、関東地方以西から四国、九州に分布する在来種です。名の由来は、吉事があると開花すると言う伝説から。吉祥は、よい前兆とか、めでたいきざしの事。稀に花を咲かせるような錯覚を起こさせるのは、葉に埋もれて花を咲かせるので目に付きにくいというのが一因かもしれません。吉祥草は漢名。英名は、Pink Reineckea。

 APG植物分類体系ではキジカクシ科(Asparagaceae Juss. (1789))で、約300種が分布します。旧分類のユリ科(Liliaceae Juss. (1789))は、世界の温帯と熱帯に約240属4000種が分布します。キチジョウソウ属(Reineckea Kunth, 1844)は1属1種。

 暖地の半陰地になる林内に自生します。根茎は地面を這って伸び、群落を作る事があります。葉は根生し、常緑で束生します。明るい色をした緑色で3~5本の平行脈があります。広線形で長さ10~30cm、幅0.5~2cm。花茎は帯紅色で8~12cmになり、3~8cmの穂状花序に淡紅紫色の花を付けます。花被片は6個で、長さ8~12mm。花被片内側は白色。花径は約1cm。上半部は反り返り、雄しべや花柱を突出させます。下半部は合着して筒状となります。

 雄花と両性花があります。雄しべは6個。花序の上側につく雄花は、雌しべが退化して雄しべだけがあります。花序の下側につく両生花の花柱は、雄しべよりも長く突き出ます。子房上位。果実は液果です。6~9mmの球形で、熟すと赤くなります。性質は強健、繁殖力は旺盛です。観葉植物としての植栽は多いですが、自生は少ないかもしれません。

Japanese common name : Kitijou-sou
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Reineckea carnea (Andrews) Kunth

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左:全体:上に雄花、下に長い花柱を持つ両生花が付く 右:赤く熟した果実


キチジョウソウ(吉祥草)
キジカクシ科キチジョウソウ属
学名:Reineckea carnea (Andrews) Kunth
花期:8月~10月 多年草 草丈:10~30cm(花茎8~12cm) 花径:1cm

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【学名解説】
Reineckea : Johann Heinrich Julius Reinecke (1798-1871)に因む/キチジョウソウ属
carnea : carneus(肉色の・肉紅色の)
Andrews : Henry Charles Andrews (fl. 1794-1830)
Kunth : Carl Sigismund Kunth (1788-1850)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川支流/内牧川上流 2006.10.30
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

4 November 2006
Last modified: 10 November 2016
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by pianix | 2006-11-04 00:00 | | Trackback | Comments(0)