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オニグルミ(鬼胡桃)
 オニグルミ(鬼胡桃)は、クルミ科クルミ属の落葉高木です。日本原産で、中国、樺太にもあり、国内では北海道・本州・四国・九州に分布します。名の由来は、果実内果皮の溝模様を鬼の顔に見立てたもの。クルミは、中国の呉から渡来した実である事からクレミ(呉実)、実が黒くなるのでクロミ(黒実)、実が殻に包まれているのでクルム(包)であり、それぞれの転訛であるとの説があります。

 クルミ科(Juglandaceae DC. ex Perleb (1818))は、世界に8属50種があり、東アジア・アフリカ東部の北半球に多く分布します。クルミ属(Juglans L. (1753))は、北半球に15種ほどが分布します。

 樹高が10~25mに達する事がある落葉高木です。樹皮は暗灰色で、老木には縦の裂け目があります。太い枝が横方向斜めに伸びます。葉は互生します。奇数羽状複葉で、小葉は5から9対あります。小葉は、長さ8~18cm、幅3~8cm、葉表は濃緑色で葉裏には毛が密生し、葉柄・葉脈には星状毛と腺毛があります。鋸歯があり葉先は鋭尖頭です。

 花期は、5月から6月。若葉と共に花が咲きます。雌雄同株の単性花です。雄花序が先に出て、雌花序は遅れます。雄花序は前年の枝の葉腋から緑色の花を下垂する尾状花序になります。10~20cmの穂で、小花の花被片は4枚。雌花序は若い枝先に腺毛がある花軸を穂状に直立させます。7~8mmの雄花が10前後付き、紅色の柱頭は2裂します。風媒花です。

 果実は石果(核果)です。卵形で径3cm程。房状につき完熟すると落下し黒色化します。黄緑色で薄い外果皮には短毛が密布し、中果皮は肉質です。内果皮は深い皺と縫合線があり堅く、内部に脂肪質の種子があります。種子は食用になり、油が採れます。樹皮は染色に利用されます。辺材は白っぽく、心材は紅褐色になり、気乾比重は0.53。家具・彫刻・建築・器具などに利用されます。

Japanese common name : Oni-gurumi
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Juglans mandshurica Maxim. var. sachalinensis (Komatsu) Kitam.

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オニグルミ(鬼胡桃)
クルミ科クルミ属
学名:Juglans mandshurica Maxim. var. sachalinensis (Komatsu) Kitam.
花期:5月~6月 落葉高木(雌雄同株) 樹高:10~25m 果期:9~10月

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【学名解説】
Juglans : Jovis glans(ジュピターの堅果)/クルミ属
mandshurica : mandshuricus(満州産の)
Maxim. : Carl Johann Maximowicz (1827-1891)
var. : varietas(変種)
sachalinensis : カラフト(サハリン)の
Komatsu :
Kitam. : 北村四郎 Shiro Kitamura (1906-2002)
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Miyabe : 宮部金吾 Kingo Miyabe (1860-1951)
et : et alii(及び・命名者が2名の時など・&に同じ)
Kudo : 工藤祐舜 Yushun Kudo (1887-1932)
Kitam. : 北村四郎 Shirō Kitamura (1906-2002)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から10.50km 右岸河川敷 2006.06.05
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 16 June 2006
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by pianix | 2006-06-16 00:00 | | Trackback | Comments(0)