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早春の花木・その2
 桃の節句にウメ(梅)の掲載とは、少し変かもしれません。ご勘弁ください。

Japanese common name : Ume
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Armeniaca mume (Siebold et Zucc.) de Vriese

ウメ(梅)
バラ科アンズ属
学名:Armeniaca mume (Siebold et Zucc.) de Vriese
synonym : Prunus mume (Siebold) Siebold et Zucc.
花期:1月~2月 落葉高木 樹高:5~10m 花径:約25mm

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【学名解説】
Armeniaca : armeniacus(杏色の、赤みがかった黄色の)/アンズ属
mume : 日本語のウメ
Siebold : Philipp Franz von Siebold (1796-1866)
et : et alii(及び・命名者が2名の時など・&に同じ)
Zucc : Joseph Gerhard Zuccarini (1797-1848)
de Vriese : Willem Hendrik1 de Vriese (1806-1862)
---
Prunus : plum(スモモ)に対するラテン古名/サクラ属

撮影地:静岡県静岡市
葵区羽鳥「洞慶院」(植栽) 2007.01.25



 カワヅザクラ(河津桜)は、オオシマザクラ(大島桜)とヒカンザクラ(緋寒桜)との自然交雑品種と言われている、早咲き品種のひとつです。※追記:静岡県伊豆で見出されたカワヅザクラよりも早咲きの「伊豆土肥」が2007年3月15日、種苗法に基づき農林水産省に品種登録されました。

Japanese common name : Kawazu-zakura
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Cerasus × lannesiana Carrière 'Kawazu-zakura'


カワヅザクラ(河津桜)
バラ科サクラ属
学名:Cerasus × lannesiana Carrière 'Kawazu-zakura'
Cerasus lannesiana Carrière, 1872 ‘Kawazu-zakura’
Prunus lannesiana Wils. cv. Kawazu-zakura
花期:2月~3月 落葉高木 樹高:3~10m 花径:25~35mm

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【学名解説】
Cerasus : 産地であるトルコのKerasos(現在のGiresun)地方名/サクラ属
x : 二種間交配種
lannesiana : Lannesianus(園芸家ラネスの)
Carrière : Elie Abel Carrière (1818-1896)
---
Prunus : plum(スモモ)のラテン古名/スモモ属
Wils. : Ernest Henry Wilson (1876-1930)
cv. : cultivana varietas(園芸品種)
Kawazu-zakura : 河津桜

撮影地:静岡県静岡市
葵区西ヶ谷(植栽)2007.02.28



  ようやく今日のハナモモ(花桃)です。モモは桃色が普通ですが、園芸品種の「寒白」は白色です。

Japanese common name : hana-momo
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Prunus persica L.

ハナモモ(花桃)
バラ科スモモ属
学名:Prunus persica L.
synonym : Prunus persica (L.) Batsch
花期:3月~4月 落葉高木 樹高:120~700cm 花径:3~5cm 果期:7~9月

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【学名解説】
Prunus : plum(スモモ)のラテン古名/スモモ属
persica : persicus(ペルシャの)|原産地俗説の名残による
L. : Carl von Linne (1707-1778)
---
Batsch : August Johann Georg Karl Batsch (1761-1802)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から8.25km 左岸河川敷 2007.02.28
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

3 March 2007, 24 March 2014
Last modified: 17 February 2015
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by pianix | 2007-03-03 00:00 | | Trackback | Comments(0)
カワヅザクラ(河津桜)
 桜開花宣言が行われてしばらくすると見頃が訪れます。気象庁による開花宣言の基準は、各地の気象台や測候所で行われ、ソメイヨシノの標本木(標準木・基準木)に5~6輪の花が開いた状態を言います。全国で89カ所があるようです。花芽の80%以上が咲いた状態を「満開」としています。一般的には、梅を追うように桜前線が北上し、東北地方で桜が梅に追いつきます。

 カワヅザクラ(河津桜)は、バラ科サクラ属の落葉高木です。早咲き品種で、ソメイヨシノよりも早く開花します。この原木は、静岡県賀茂郡河津町田中の飯田氏邸にあります。早咲きのオオシマザクラ(大島桜)とヒカンザクラ(緋寒桜)との自然交雑品ではないかと言われています。1974年に新種と判明して命名され、翌年1975年に河津町の木に指定されています。毎年2月10日から3月10日にかけて河津桜まつりが開催されます。関東以西に分布します。花弁の縁が赤味がある濃色で、花色は桃色ないし淡紅色です。花は葉に先だって咲きます。

Japanese common name : Kawazu-zakura
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Cerasus × lannesiana Carrière 'Kawazu-zakura'


カワヅザクラ(河津桜)
バラ科サクラ属
学名:Cerasus × lannesiana Carrière 'Kawazu-zakura'
synonym : Cerasus lannesiana Carrière, 1872 ‘Kawazu-zakura’
synonym : Prunus lannesiana Wils. cv. Kawazu-zakura
花期:2月~3月 落葉高木 樹高:3~10m 花径:25~35mm

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【学名解説】
Cerasus : 産地であるトルコのKerasos(現在のGiresun)地方名/サクラ属
x : 二種間交配種
lannesiana : Lannesianus(園芸家ラネスの)
Carrière : Elie Abel Carrière (1818-1896)
---
Prunus : plum(スモモ)のラテン古名/スモモ属
Wils. : Ernest Henry Wilson (1876-1930)
cv. : cultivana varietas(園芸品種)
Kawazu-zakura : 河津桜

撮影地:静岡県静岡市
葵区西ヶ谷(植栽) 2006.03.13
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

27 March 2006
Last modified: 17 February 2015
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by pianix | 2006-03-27 00:00 | | Trackback | Comments(2)
シダレザクラ(枝垂桜)
 我が家の年寄りから、何事かと思うような呼び止められ方をされました。近くでシダレザクラが咲いたという地方紙の記事を開いて話し始めました。あまりにも熱心に話すので、見に行きたいのかと尋ねると、その様子。私は花好きと勘違いされているようです。年寄りの希望は叶えてあげるべきだと思っています。毎年が見納めなのです。本人も、そう思っていると思います。私だって、そう遠くない未来に遺影写真になる運命です。

 詳しい番地が分かりませんでした。出かけた先で通行人に尋ねたら、詳しい道順を教えてくれました。途中の分岐点には「新聞の桜」と書かれた案内板がありました。すぐに見事なシダレザクラが見えてきました。静岡市葵区福田ヶ谷に住む大塚さんというお宅の庭にあるシダレザクラです。何と、見物客にミカンを配って回る家人の気前の良さ。押し寄せる人たちに丁寧に説明をしていました。翌日、再度伺って取材をしました。樹齢は30年、淡紅色で、品種詳細は分からず、山梨県身延町にあるお寺の桜と同じであろうとの事でした。多分、桜の名所で名高い身延山久遠寺であると思われます。

 シダレザクラ(枝垂桜)はバラ科サクラ属の落葉高木です。標準和名は、イトザクラ(糸桜)。原産国は日本で、朝鮮原産の野生種であるエドヒガンの変種と言われ、早咲き性です。本州以南に分布します。シダレザクラは、枝が下方に長く垂れ下がる枝垂れ性のものを言います。枝垂れ性品種は、植物ホルモンの一種であるジベレリン(Gibberellin)1)の欠乏により発現すると言われています。枝は横に広がり、小枝は細く垂れます。葉は互生し、狭楕円形で鋸歯があります。花は淡紅色で花弁は5枚。25~30mm程で、葉に先立ち咲きます。

 静岡地方気象台で、2006年3月17日にソメイヨシノの開花が発表されました。観測史上2番目の早咲きで、本州では一番乗りとの事です。

1)Gibberellin(C19H22O6)の発見者:藪田貞治郎 Yabuta Teijiro (1888-1977)

Japanese common name : Ito-zakura (Shidare-zakura)
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Cerasus itosakura (Siebold) H.Ohba et S.Akiyama var. itosakura f. itosakura
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シダレザクラ(枝垂桜)
標準和名:イトザクラ(糸桜)
バラ科サクラ属
学名:Cerasus itosakura (Siebold) H.Ohba et S.Akiyama var. itosakura f. itosakura
synonym : Prunus pendula Maxim. f. pendula
synonym : Prunus subhirtella var. pendula (GRIN)
synonym : Cerasus spachiana Lavalee ex H.Otto var. spachiana f. spachiana (Y-List)
花期:3月~4月 落葉高木 樹高:~25m 花径:25~30mm 果期:6月

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【学名解説】
Cerasus : 産地であるトルコのKerasos(現在のGiresun)地方名/サクラ属
itosakura : 和名イトザクラ
Siebold : Philipp Franz von Siebold (1796-1866)
H.Ohba : 大場秀章 - Hideaki Ohba (born 1943)
et : et alii(及び・命名者が2名の時など・&(and)に同じ)
S.Akiyama : 秋山忍 Shinobu Akyama (1957- )
var. : varietas(変種)
f. : forma(品種)
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Prunus : plum(スモモ)のラテン古名/スモモ属
pendula : pendulus(下垂の・傾下して付いた)
Maxim. : Carl Johann Maximowicz (1827-1891)

GRIN : Germplasm Resources Information Network

撮影地:静岡県静岡市
葵区福田ヶ谷(植栽) 2006.03.20
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

20 March 2006
Last modified: 6 September 2016
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by pianix | 2006-03-20 00:00 | | Trackback(2) | Comments(0)
ハナモモ(花桃)
 モモ(桃)は、バラ科モモ属の落葉高木です。中国が原産で、日本への渡来はかなり古く、弥生遺跡からの出土があります。古事記や日本書紀に登場するモモは、現在のモモであるかは不明です。日本には古来からヤマモモ(山桃)があり、中国からのモモはケモモ(毛桃)と言われていたようです。旧分類のサクラ属は6亜属に分けられ、サクラ亜属・ウワミズサクラ亜属・モモ亜属・スモモ亜属・ウメ亜属・ニワウメ亜属となります。モモは、サクラ属モモ亜属になります。

 果物を採る為のモモはミモモ(実桃)、観賞用のモモはハナモモ(花桃)と言われます。日本で園芸品種としてのハナモモが作り出され、20品種程があります。江戸時代(徳川中期)に始まり、果樹品種改良は、中国や欧米からの品種を元にして明治になってから始まりました。その品種は、白鳳・甘天津、ネクタリンに興津・秀峰、蟠桃(扁平果実)に、八重咲蟠桃などがあります。矮性種にボナンザとゴールデングローリーがあります。

 ハナモモの品種は、枝垂れ系・箒性(縦に枝が伸びる)系・矮性系の3つの系統に分けられます。白色と桃色を基本色とする若干の花色があり、開花期と花弁の変化がある程度です。その全ては八重咲きで、小さな実を付けます。白花早咲きのカンパク(寒白)、桃色八重咲きで切り花用のヤグチ(矢口)、濃桃色のキクモモ(菊桃)、エダタレモモ(枝垂れ桃)、紅白を咲き分けるキメラ(chimera) 状態のゲンペイモモ(源平桃)などがあります。キメラ生物とは、複数の種の細胞が混在する生物の事です。

 花弁は、通常5枚で、八重咲きは10枚以上。花柄は非常に短く、枝から直接付く状態になります。葉は、花に先だって展開します。互生し、長楕円状披針形で、粗い鋸歯があります。花の径は3~5cmで、雄しべは多数付きます。自家受粉します。種子をトウニン(桃仁)として生薬に用います。青酸配糖体アミグダリン(amygdalin)を含みます。

 桃の節句の起源は平安時代で、当時は五つの節句(人日・上巳・端午・七夕・重陽)がありました。その内の上巳(じょうし)の節句は、薬草による厄除けと健康祈願の行事です。後に、紙で作った着せ替え人形遊びと融合し、女の子の厄除けと健康を願うお祝いの日となります。室町時代に旧暦3月3日に定着し、桃の節句となりました。明治に旧暦の日付をそのまま置き換えて現在に至っています。

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Amygdalus persica L. ‘寒白’
 

ハナモモ(花桃)
バラ科モモ属
学名:Amygdalus persica L.
synonym : Prunus persica (L.) Batsch
花期:3月~4月 落葉高木 樹高:120~700cm 花径:3~5cm 果期:7~9月

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【学名解説】
Amygdalus : アーモンド/モモ属
persica : persicus(ペルシャの)|原産地俗説の名残による
L. : Carl von Linne (1707-1778)
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Prunus : plum(スモモ)のラテン古名/サクラ属
Batsch : August Johann Georg Karl Batsch (1761-1802)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から8.25km 東岸河川敷 2006.03.03
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

3 March 2006
Last modified: 7 March 2015
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by pianix | 2006-03-03 00:00 | | Trackback(2) | Comments(2)