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ザクロ(柘榴)
 ザクロ(柘榴)は、ミソハギ科ザクロ属の落葉小高木です。ただし亜熱帯地方では常緑樹です。ペルシャ(イラン)原産で、平安時代以前に中国から薬用として日本へ入りましたが、主に庭木としての利用が多く、果実栽培としての主な産地は日本にはありません。ザクロ属(Punica L. (1753))は2種が知られるだけです。その内の一つであるプニカ・プロトプニカ Punica protopunica Balf.f. は、国際自然保護連合によれば絶滅危惧種となっています。ザクロの品種は原産地においては200種ほどあるようです。日本での園芸種としては、矮小種のヒメザクロ(姫石榴)、八重咲きのハナザクロ(花石榴)等があります。

 「石榴」は中国名を充てています。中国では、古くは安石瘤としていました。瘤を同じ発音の榴に置き換えて、安石榴や石榴を使用していますが、安石は安石国の事で、イランを指します。夏の濃い緑の中で赤い花が目立つことから、中国の詩人安石が「万緑叢中紅一点」と詠み、日本でも紅一点の言葉が使われるようになりました。聖書にもたびたび現れます。旧約聖書で初めに出てくるのは、「上着の裾の回りには、青、紫、および緋色の毛糸で作ったざくろの飾りを付け、その間に金の鈴を付ける。」出エジプト記28章33節です。「エシュコルの谷に着くと、彼らは一房のぶどうの付いた枝を切り取り、棒に下げ、二人で担いだ。また、ざくろやいちじくも取った。」民数記13章23節。

 葉は対生し、長楕円形です。花は朱赤色の花弁が6枚です。果実は球形の液果で、固い外皮に包まれています。熟すと割れて種子を表します。種子を取り囲むゼリー状の部分に、クエン酸・カリウム・ビタミン・ミネラルなどが含まれます。1964年にエストロゲンが含まれていることが分かり、更年期障害の予防効果を期待されましたが、これは種子に含まれる(17mg/1kg)もので、種子を含まないジュースなどでは効果がありません。国民生活センターは、2000年4月に効能・効果を期待させる表示が多く見られることから、薬事法上問題であり、過度の期待を抱かないように注意を喚起しています。幹・枝・皮を乾燥させたものを漢方のセキリュウヒ(石榴皮)と言い、生薬(日本薬局方)として用いられます。昔は寄生虫駆除剤として使われましたが、現在では使用されません。繁殖には、挿し木が一般的に行われます。

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 ある女子中学生が、「試験は全く駄目だった」と、暗い顔で報告してきました。公立高校受験結果発表の前日でした。「もし駄目だったら、どのように報告したら良いのか」と、不安を隠せない状態でした。そして発表の日、昨日とは打って変わっての明るい声で、「合格しました」と電話をしてきました。ソメイヨシノはまだ咲かないけれど、一足早く一人の女の子に桜が咲きました。高倍率の難関をみごと突破したのです。桜は良いとして、どういう訳か女性という事で、ザクロが頭に思い浮かびました。それで季節外れですがザクロになりました。

Japanese common name : Zakuro
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Punica granatum L.
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ザクロ(柘榴)
ミソハギ科ザクロ属
学名:Punica granatum L.
花期:5月~6月 落葉小高木 樹高:3~5m 花径:5~6cm 果期:8~9月

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【学名解説】
Punica : punicus(カルタゴの)/ザクロ属
granatum : granatus(粒状の)
L. : Carl von Linne (1707-1778)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から17.50km 左岸河川敷(植栽) 2005.10.20, 2008.06.05
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

15 February 2006
Last modified: 22 July 2015 (Family Name Update)
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by pianix | 2006-02-15 00:00 | | Trackback | Comments(0)