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コウボウムギ(弘法麦)
 コウボウムギ(弘法麦)は、カヤツリグサ科スゲ属の多年草です。日本・朝鮮・台湾・中国等の東アジアが原産で、国内では北海道から沖縄にかけて分布する在来種です。海浜植物で、砂浜に生育します。名の由来は、根茎の繊維を弘法大師の筆に、穂を麦に見立てたものという説が有力。弘法大師が砂浜でも育つ麦に似た穂を付ける植物を植える指導をしたからとの説は違うと主張する研究者もいます。別名のフデクサ(筆草)は、地下茎の葉鞘の繊維で筆を作った事から。英名は、Japanese sedge、あるいはAsiatic sand sedge。

 カヤツリグサ科(Cyperaceae Juss. (1789))は、世界中に約90属7000種類が分布します。スゲ属(Carex L. (1753))は、世界に約2000種があり、日本には変種を含めると約252種が分布します。

 長い地下茎があり、時に10mを超える事もあります。匍匐茎によって繁殖し群落を作ります。葉は根元から出て、長さ20cm内外の線形で、微細な鋸歯があり、反り返ります。所々の節から花茎を出し、10~20cmに立ち上げます。茎は3稜があり、断面は3角形です。雌雄異株です。

 花期は4月から6月頃。それぞれの花穂は4~6cm。雄花は緑色で、1枚の鱗片があり、雄しべが包まれます。雌花は茶色で、長さ1cm内外の扁平で楕円形をした果胞があり、1枚の鱗片があります。果胞は壺状で、底に雌しべがあり、先端の口から柱頭を出します。海岸の砂防が見込める重要な植物の1つです。

Japanese common name : Koubou-mugi
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Carex kobomugi Ohwi


コウボウムギ(弘法麦)
別名:フデクサ(筆草)
カヤツリグサ科スゲ属
学名:Carex kobomugi Ohwi
花期:4月~6月 多年草 草丈:10~30cm

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【学名解説】
Carex : ラテン古語Cladium mariscus|keirein(切る)/スゲ属
kobomugi : 弘法麦(日本名)
Ohwi : 大井 次三郎 Jisaburo Ohwi (1905-1977)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から0.00km 大浜海岸 2006.06.16
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: August 12, 2006
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by pianix | 2006-07-10 00:00 | 海辺の植物 | Trackback | Comments(1)