タグ:チカラシバ属 ( 1 ) タグの人気記事
チカラシバ(力芝)
 チカラシバ(力芝)は、東アジアが原産です。オーストラリア、北アメリカには帰化しています。日本では、北海道から沖縄までの全土に分布します。根の由来は、根が張って引き抜く時に力がいる事から。別名のミチシバ(路芝)は、道端に生える事から。英名は、Chinese fountain grass。中国名は、狼尾草。

 イネ科(Gramineae Juss. (1789))は、世界のほぼ全域に約600属10000種が分布します。チカラシバ属(Pennisetum L.C.Richard ex Persoon, 1805)は、熱帯と亜熱帯を中心に約130種が分布します。

 根茎が発達して叢生し、株を形成します。茎は直立して、高さ50~80cmになります。扁平な葉鞘があります。葉は根生し、長さ30~70cm、幅4~7mmの線形で葉質は硬くざらつきます。花期は、8月~11月頃。軸の先に、長さ10~20cm、幅約2cmの円柱状花序を出します。小穂(しょうすい)は長さ7~8mmの披針形で、小花を2個付けます。2つの苞頴1)(ほうえい)があり、第1苞頴は退化して極小さく、第2苞頴は小穂の半分の長さで3~4mm。基部には総苞片が変化した、暗紫色で長さ1~3cmの剛毛(芒=のぎ)があり、熟すと小穂と共に脱落します。花序下部に付く小花は雌しべが退化した雄しべ3個の雄花、花序上部の小花は両生花で結実します。染色体数は、2n=18。

 果実は、複数の心皮を持ち1つの種子を含む頴果(えいか|caryopsis)です。先端に剛毛があり、動物に取り付き散布されます。チカラシバの頴果は、発芽能力が高く、20~30℃での高温状態では、発芽率と発芽速度はきわめて大きくなります。

 近縁種に、小穂基部の剛毛が淡緑色であるアオチカラシバ(青力芝)Pennisetum alopeculoides f. viridescens (Miq.) Ohwi、赤味を帯びたベニチカラシバ(紅力芝)Pennisetum alopeculoides f. erythrochaetum Ohwi、があります。《f.:forma(品種)》

 1)苞頴(ほうえい)sterile glume:雌しべや雄しべを覆っているものを頴(えい)glumeと言う。イネ科では、基部から順に第1苞頴、第2苞頴の一対がある。

Japanese common name : Tikara-siba
e0038990_18364948.jpg
Pennisetum alopeculoides (L.) Spreng.

e0038990_1837278.jpge0038990_1837129.jpg
左:全体 右:根 2006.10.13
e0038990_1837258.jpg
アオチカラシバ(青力芝)
Pennisetum alopeculoides f. viridescens (Miq.) Ohwi


チカラシバ(力芝)
別名:ミチシバ(路芝)
イネ科チカラシバ属
学名:Pennisetum alopeculoides (L.) Spreng.
花期:8月~11月 多年草 草丈:50~80cm 花穂長:10cm~20cm 小穂長:7~8mm

e0038990_2163229.gif

【学名解説】
Pennisetum : penna(羽毛)+seta(刺毛)/チカラシバ属
alopeculoides : Alopecurus(alopex(狐)+oura(尾))+oides(類する)
L. : Carl von Linne (1707-1778)
Spreng : Christian Konrad (Conrad) Sprengel (1750-1816)
---
f. : forma(品種)
viridescens : 淡緑色の
Miq. : Friedrich Anton Wilhelm Miquel (1811-1871)
Ohwi : 大井次三郎 Jisaburo Ohwi (1905-1977)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から8.5km左岸河川敷 2006.09.21
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

22 November 2006
Last modified: 07 October 2010
e0038990_1703595.gif

[PR]
by pianix | 2006-11-22 00:00 | | Trackback | Comments(2)