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ケチョウセンアサガオ(毛朝鮮朝顔)-2
 ケチョウセンアサガオ(毛朝鮮朝顔)は、ナス科チョウセンアサガオ属の多年草です。朝鮮と名が付いているものの、朝鮮とは関係ありません。朝鮮半島から渡ってきた程度の意味合いで付けられたものと思われます。チョウセンアサガオ属は、生態系被害防止外来種(旧要注意外来生物)に指定されています。英名は、Downy thorn apple。

 花はラッパ状で、上向きに咲きます。キダチチョウセンアサガオ系が下向きに咲かせるのとは好対照です。花色は白が一般的ですが、黄・紫・青があるようです。葉は全縁(ギザギザが無い)で先がとがりますが、たまに大きな鋸歯が出るものがあります。

 華岡青洲(1760-1835)が1804年に、麻弗散(まふつさん)を精製して手術用の麻酔薬として用いた事で知られています。毒草は反面、薬草でもあるのです。しかし、素人が用いるのは危険で、濃度によっては致命的な事故につながります。

 何故、中毒事故が起きるのでしょうか。それは誤解によります。(1) 猛毒である事を知らなかった。(2) 食べても良い種類と勘違いした。ここで大切なのは、無理解が事故を誘発している事です。綺麗な花だからと喜ぶのは良いとして、その花の本性を知っておくべきです。特に屋外に野生しているものは注意を喚起すべきです。チョウセンアサガオの葉をちぎって遊ぶ子供がいるかもしれません。その手で目を擦ったりしたら大変な事(散瞳症状)になります。用心にはこした事はありません。

参考:ケチョウセンアサガオ(毛朝鮮朝顔)-1 キダチチョウセンアサガオ(木立朝鮮朝顔)

Japanese common name : Ke-chousen-asagao
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Datura wrightii Regel


ケチョウセンアサガオ(毛朝鮮朝顔)
別名:アメリカチョウセンアサガオ(亜米利加朝鮮朝顔)
ナス科チョウセンアサガオ属
学名:Datura wrightii Regel
synonym : Datura inoxia Mill.
花期:5月~10月 多年草(非耐寒性) 草丈:80~100cm 花径:4~8cm 花冠長:7~10cm

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【学名解説】
Datura : dhatura(インドの古い地名)/チョウセンアサガオ属
wrightii : 英国の植物学者C.H.ライトCharles Henry Wright (1864-1941)の
Regel : Eduard August von Regel (1815-1892)
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Mill. : Philip Miller (1691-1771)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から9.75km 左岸河川敷(植栽) 2005.10.25
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: June 22, 2008
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by pianix | 2005-11-03 00:00 | | Trackback | Comments(4)
ケチョウセンアサガオ(毛朝鮮朝顔)-1
 河川敷の一角に花壇を設けて、ご老人達が四季の花を植栽し楽しまれています。その中にケチョウセンアサガオ(毛朝鮮朝顔)がありました。近くにいた人に話を聞きましたが、誰も、この花が猛毒である事を知りませんでした。育てやすい種類である事から園芸に広く栽培されています。また、繁殖力が強く野生化もしています。取り扱った後は手洗いをする等、厳重な注意が必要です。チョウセンアサガオ属は、生態系被害防止外来種(旧要注意外来生物)に指定されています。

 一般にチョウセンアサガオと呼ばれている主なものには、次の種類があります。

 チョウセンアサガオ(朝鮮朝顔)Datura metel L.
 ヨウシュチョウセンアサガオ(洋種朝鮮朝顔)Datura stramonium L.
 ケチョウセンアサガオ(毛朝鮮朝顔)Datura wrightii Regel
 キダチチョウセンアサガオ(木立朝鮮朝顔)Brugmansia suaveolens (Humb. et Bonpl. ex Willd.) Sweet

 ケチョウセンアサガオ(毛朝鮮朝顔)は、ナス科チョウセンアサガオ属の多年草です。実は球形で、トゲ状の突起があります。キダチチョウセンアサガオ系の実に突起はありません。中には黒に近い焦げ茶色の種が入っています。似た種にヨウシュチョウセンアサガオがありますが、こちらは細長い卵形で、種は黒色です。この種子は食べると中毒症状を起こします。過去、中学生が麻薬的な幻覚症状を持つと勘違いして食し、集団の中毒事故を起こした事例があります。

 全草が有毒です。毒成分としてアルカロイド類(ヒヨスチアミン、アトロピン、スコポラミンなど)が含まれ、特に種子にアトロピンの含有量が多く、口渇、散瞳、心悸亢進、尿閉、消化管運動の減少が起こるとされています。経口致死量は4~5gとされています。誤食は、根を牛蒡、蕾をオクラ、種子をゴマと間違える事によります。

参考:ケチョウセンアサガオ(毛朝鮮朝顔)-2 キダチチョウセンアサガオ(木立朝鮮朝顔)

Japanese common name : Ke-chousen-asagao
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Datura wrightii Regel

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左:果実(2005.10.14) 右:種子


ケチョウセンアサガオ(毛朝鮮朝顔)
別名:アメリカチョウセンアサガオ(亜米利加朝鮮朝顔)
ナス科チョウセンアサガオ属
学名:Datura wrightii Regel
花期:5月~10月 多年草(非耐寒性) 草丈:80~100cm 花径:4~8cm 花冠長:7~10cm
英名:Downy thorn apple

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【学名解説】
Datura : dhatura(インドの古い地名)/チョウセンアサガオ属
wrightii : 英国の植物学者C.H.ライトCharles Henry Wright (1864-1941)氏の
Regel : Eduard August von Regel (1815-1892)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から9.75km 左岸河川敷(植栽) 2005.10.25
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

1 November 2005, 22 June 2008
Last modified: 31 July 2017
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by pianix | 2005-11-01 00:00 | | Trackback | Comments(2)