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アレチヌスビトハギ(荒れ地盗人萩)
 アレチヌスビトハギ(荒れ地盗人萩)は、マメ科ヌスビトハギ属の1年草です。北アメリカ原産で、日本では関東以西に多く分布します。1940(昭和15)年に大坂で確認された帰化植物です。名の由来は、実の形を盗人の足形に見立てたヌスビトハギ(盗人萩)があり、荒れ地でも育つ繁殖力を持つ種である事から。英名は、Panicledleaf tick-trefoil、あるいは Panicled tick-trefoil。

 マメ科(Fabaceae Lindl. (1836))は、世界に約650属18,000種があり、日本には70属198種、11亜種7変種17品種があり、41属100種が自生します。ヌスビトハギ属(Desmodium Desvaux, 1813)は約400種あり、日本には9種が自生します。

 茎は木質化し、開出毛が多くあり、分枝して高さ50~100cmになります。葉は3出複葉です。小葉は長さ5~8cm、幅1~4cmの狭卵形で先端は尖り、両面に伏毛があります。円錐花序に花を付けます。花は紅紫色の蝶形花(ちょうけいか)で、花冠の長さは7~8mm。蝶形花の花弁は5枚で、旗弁(flag)1枚、竜骨弁あるいは舟弁(keel)2枚、翼弁(wing)2枚で構成されています。旗弁は丸みを帯びて、薄緑色で長楕円形の斑紋が2つあります。雄しべ9個と雌しべは、訪虫されると竜骨弁から跳ね上がって飛び出しますが、出たままになり収納されません。

 果実は節果(せっか:loment)で、扁平で節毎にくびれます。節果とは、鞘に節があって分離されるものを言います。節毎を小節果と言います。長さ6~7mm前後の小節果が3~6個あります。熟すと節が茶色になり、節からちぎれて扁平の三角形状になります。小節果ひとつに種子が一つ入っていて、表面にある鉤状の毛によって動物に取り付き、散布されます。在来種のヌスビトハギに比べ、節果のくびれは大きくありません。花は可愛いけれど、果実には閉口させられます。染色体数は、2n=22。

Japanese common name : Areti-nusubito-hagi
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Desmodium paniculatum (L.) DC.
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▲全体の様子

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▲ 左:節果 右:葉


アレチヌスビトハギ(荒れ地盗人萩)
マメ科ヌスビトハギ属
学名:Desmodium paniculatum (L.) DC.
花期:8月~10月 1年草 草丈:50~100cm 花冠長:7~8mm

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【学名解説】
Desmodium : desmos(絆・鎖)+eidos(構造)/ヌスビトハギ属
paniculatum : paniculatus(円錐花序の)
L. : Carl von Linne (1707-1778)
DC. : Augustin Pyramus de Candolle (1778-1841)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から8.5km 左岸河川敷 2006.09.03 - 09.05
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 6 September 2006
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by pianix | 2006-09-06 00:00 | | Trackback | Comments(2)