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カスマグサ(カス間草)
 カスマグサ(カス間草)は、マメ科ソラマメ属の越年草です。ユーラシア大陸の暖温帯に広く分布し、日本では本州から沖縄にかけて分布します。名の由来は、カラスノエンドウ(烏野豌豆)スズメノエンドウ(雀野豌豆)の中間の大きさである事から、それぞれの頭の文字をとり、カとスの間となったと言われています。

 マメ科(Fabaceae Lindl. (1836))は、世界に約650属18,000種があり、ソラマメ属(Vicia L. (1753))は、2亜属22節、約140種があります。

 細い茎は30~60cmほどになります。葉は互生します。線状で狭長楕円形の小葉は4~6対で8~12枚あり、偶数羽状複葉です。先端が円頭でやや尖ります。頂小葉が無く、先端は巻き髭になります。花期は、4月から5月頃。葉腋から花茎を伸ばし、旗弁に紅紫色の紋様がある5~7mmの花を3~6個つけます。果実は10~15mmの長さで、無毛の豆果です。3~6個の種子を付けますが、通常は4個です。染色体数は、2n=14。

Japanese common name : Kasuma-gusa
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Vicia tetrasperma (L.) Schreb.

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花と豆果


カスマグサ(カス間草)
マメ科ソラマメ属
学名:Vicia tetrasperma (L.) Schreb.
花期:4月~5月 越年草 草丈:30~60cm(蔓性) 花径:5~7mm

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【学名解説】
Vicia : vincire(巻き付く)/ソラマメ属
tetrasperma : tetraspermus(四種子の)
L. : Carl von Linne (1707-1778)
Schreb. : Johann Christian Daniel von Schreber (1739-1810)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から8.75km 左岸土手 2006.04.13
安倍川/河口から8.50km 左岸土手 2016.04.19
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

13 April 2006, 30 May 2014
Last modified: 19 April 2016
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by pianix | 2006-04-13 00:00 | | Trackback | Comments(0)
カラスノエンドウ(烏野豌豆)
 カラスノエンドウ(烏野豌豆)は、マメ科ソラマメ属の越年草です。標準和名は、ヤハズエンドウ(矢筈豌豆)。アジア、ヨーロッパの温帯地域に分布し、日本では本州以西に分布する史前帰化植物です。名の由来は、野のエンドウ(豌豆)に、熟すと黒くなる豆果をカラスに見立てたものです。これより小さなものに、スズメノエンドウ(雀野豌豆)があり、その中間にカスマグサ(カス間草)があります。ヨーロッパ原産の外来種であるオオカラスノエンドウ(大烏野豌豆)1)もあります。ヤハズエンドウ(矢筈豌豆)は、葉が矢筈(矢羽)形をしている事から。同じマメ科にヤハズソウ(矢筈草)2)があります。

 マメ科(Fabaceae Lindl. (1836))は、世界に約650属18,000種があり、ソラマメ属(Vicia L. (1753))は、2亜属22節、約140種があります。

 葉は偶数羽状複葉で、互生し、小葉は狭倒卵形です。茎は四角柱状で細かな毛が生えています。複葉の先に巻きひげがあり、絡み合って立ち上がります。この巻きひげは、小葉が変化したもので、通常は3分岐します。托葉に黒色をした花外蜜腺があり、ここから分泌される蜜に虫が集まってきます。

 花期は3月から6月頃。葉腋に短い柄を出し、紅紫色で蝶形の花を1~2個付けます。花弁数は5枚。果実は豆果で、3~4cmの長さ。中に種子が5~10個入っています。熟すると鞘が黒色化して二つに裂け、はじき飛ばします。染色体数は、2n=12,(10,14)。

 根には、マメ科の特徴である根粒があります。根粒は、根粒菌(Rhizobium leg. bv viciae)によって作られる瘤状のものです。カラスノエンドウは光合成産物を提供し、根粒菌はアンモニア(NH3)を提供する共生関係にあります。

1) オオヤハズソウ(大矢筈草) Vicia sativa L. subsp. sativa
2) ヤハズソウ(矢筈草) Kummerowia striata (Thunb.) Schindl.

Japanese common name : Yahazu-endou
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Vicia sativa L. subsp. nigra (L.) Ehrh.
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蝶形の花で花弁数は5枚(2007.03.06)
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托葉の花外蜜腺から分泌される蜜

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左:葉は偶数羽状複葉 右:小葉は矢筈形。茎先端は3分岐した巻きひげとなる

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左:若い豆果(2006.05.10) 右:黒化した豆果(2007.11.12)
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シロバナヤハズエンドウ(白花矢筈豌豆)
Vicia angustifolia L. var. segetalis (Thuill.) Koch f. albiflora Honda ※異分類


カラスノエンドウ(烏野豌豆)
標準和名:ヤハズエンドウ(矢筈豌豆)
マメ科ソラマメ属
学名:Vicia sativa L. subsp. nigra (L.) Ehrh.
synonym : Vicia angustifolia L. var. segetalis (Thuill.) W.D.J.Koch
花期:3月~6月 越年草 草丈:70~150cm 花径:10~15mm 果期:5~7月

【学名解説】
Vicia : vincire(巻き付く)/ソラマメ属
sativa : sativus(栽培された)
L. : Carl von Linne (1707-1778)
subsp. : subspecies(亜種)
nigra : 黒い
Ehrh. : Jakob Friedrich Ehrhart (1742-1795)
---
synonym : (シノニム) 同物異名
angustifolia : angustifolius(細葉の)
var. : varietas(変種)
segetalis : 穀作地生の
Thuill. : Jean Louis Thuillier(1757-1822)
W.D.J.Koch : Wilhelm Daniel Joseph Koch (1771-1849)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から6km 右岸河川敷 2007.03.06, 2007.11.12
安倍川/河口から8.5km 左岸河川敷 2016.04.19
賤機山 2016.04.29
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

09 March 2006, 09 April 2011, 30 May 2014, 11 December 2014, 19 April 2016
Last modified: 30 April 2016
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by pianix | 2006-03-09 00:00 | | Trackback | Comments(2)
タンキリマメ(痰切豆)
 タンキリマメ(痰切豆)は、マメ科の蔓性多年草です。日本、中国、朝鮮半島、フィリピンに分布します。日本では、本州関東地方以西から沖縄に分布します。名の由来は、豆を食べると痰が切れるという俗説から来ていると思われます。中国名は、鹿藿(lù huò)。

 マメ科(Fabaceae Lindl. (1836))は、世界に約650属18,000種があります。日本には、70属198種11亜種7変種17品種が分布します。タンキリマメ属(Rhynchosia Loureiro (1790))は、世界に約250種あり、日本には3種が分布します。

 荒れ地に多く生育します。クズの葉のような3出複葉で、互生する葉の腋から総状花序を出し、1cm未満の淡黄色の花が、15前後の房咲きになります。花期は夏から10月頃までと長いのですが、葉に隠れて目立ちません。染色体数は、2n=22。

 秋に豆果を付け、赤く色づき、鞘が裂けて光沢を持った黒色の種子2つが現れます。トキリマメ(吐切豆)Rhynchosia acuminatifolia Makino とタンキリマメは似ていますが、葉の形状から区別する事ができます。葉の基部が太く、葉先が細くなり尖るのがトキリマメで、葉の基部が細く、扇形に広がり、葉先にかけて太くなるのはタンキリマメです。

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Rhynchosia volubilis Lour.

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左:花は淡黄色の蝶形で長さ約9mm。右:竜骨弁の片側を取り除いた内部。
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蝶形花冠(ちょうけいかかん)各部の名称。旗弁1,翼弁2、竜骨弁2の計5弁。

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果実は赤く熟し、黒色で楕円形の種子2個を出す。種子は鞘につながっている。

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果実は豆果。長さ約1.5cm、幅約1cm。黄褐色の腺点と短毛がある。

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左:葉表 右:葉裏 黄褐色の腺点と軟毛がある

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葉は3小葉からなり、小葉は倒卵形。


タンキリマメ(痰切豆)
マメ科タンキリマメ属
学名:Rhynchosia volubilis Lour.
花期:7月~9月 多年草 草丈:蔓性 花長:9mm 豆果長:15mm

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【学名解説】
Rhynchosia : thynchos(くちばし=竜骨弁の形)/タンキリマメ属
volubilis : 捻れた・絡み付いた
Lour. : Joao de Loureiro (1717-1791)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から8.0km左岸河川敷 2005.11.09
清水区押切 2015.10.13
梶原山・帆掛山 2016.10.31
賤機山 2017.10.11
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

21 June 2008
Last modified: 12 November 2017
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by pianix | 2005-11-25 00:00 | | Trackback | Comments(4)
ヤブツルアズキ(藪蔓小豆)
 ヤブツルアズキ(藪蔓小豆)は、マメ科ササゲ属の1年草です。左右非対称の捻れた淡黄色の花をつける、蔓性植物です。アズキ(小豆)の原種と考えられていて、「藪に生える蔓性の小豆」との意味です。アズキは蔓になりませんが、当然、花はそっくりです。ノアズキ(野小豆)とも非常に良く似ています。

 2枚が合わさった、竜骨弁と呼ばれる形の花弁部分が捻れているのが花の特徴です。竜骨弁は船の形に似ている事から舟弁とも呼ばれます。捻れているのは意味があります。虫が中に入ろうとすると竜骨弁が押し下げられ、中にある雄しべと雌しべが現れ、花粉を付ける仕組みになっています。

 葉は3出複葉で互生します。秋に豆果を付け、鞘の中には5~6個の種子が入っています。染色体数は、2n=22。

 奄美大島以南には、オオヤブツルアズキ(大藪蔓小豆)Vigna reflexopilosa Hayata が分布します。 

Japanese common name : Yabu-turu-azuki
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Vigna angularis (Willd.) Ohwi et H.Ohashi var. nipponensis (Ohwi) Ohwi et H.Ohashi.

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豆果は筒状で長さ4~9cm。葉は狭卵形から卵形の3出複葉で長さ3~10cm。


ヤブツルアズキ(藪蔓小豆)
マメ科ササゲ属
学名:Vigna angularis (Willd.) Ohwi et H.Ohashi var. nipponensis (Ohwi) Ohwi et H.Ohashi.
花期:8月~10月 1年草 草丈:150~300cm(蔓性) 花径:1~2cm 豆果:4~9cm

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【学名解説】
Vigna : Dominico Vigna (1577-1647)イタリアの植物学者に因む/ササゲ属
angularis : 稜のある/角張った
Willd. : Carl Ludwig von Willdenow (1765-1812)
Ohwi : 大井次三郎 Jisaburo Ohwi (1905-1977)
H.Ohashi : 大橋広好 Hiroyoshi Ohashi (1936- )
var. : varietas(変種)
nipponensis : 日本本州の
---
reflexopilosa : reflexus(背曲した)+pilosus(軟毛がある)
Hayata : 早田文藏 Bunzō Hayata (1874–1934)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から8.50km 左岸河川敷 2005.09.20
内牧川(安倍川水系) 2015.09.22, 2015.09.28
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

21 November 2005, 21 June 2008
Last modified: 4 October 2015
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by pianix | 2005-11-21 00:00 | | Trackback | Comments(0)
ヤブマメ(藪豆)
 ヤブマメ(藪豆)は、マメ科ヤブマメ属の1年草です。日本、中国、朝鮮半島に分布します。日本では、全国に分布する在来種です。名の由来は、藪に生える豆から。中国名は、野毛扁豆。

 マメ科(Fabaceae Lindl. (1836))は、約650属12000種が分布します。日本には41属100種が分布します。エングラー体系では、Leguminosae Juss. (1789)。ヤブマメ属(Amphicarpaea Elliott ex Nutt. 1818)は3種が分布します。

 見たところ何の変哲もない植物です。花は紫色の蝶形花で、如何にもマメ科らしさが出ています。葉は3出複葉で互生、小葉は両面に毛があります。茎にも下向きの褐色毛があります。絡みつく事と茎の様子が、クズ(葛)に似ていなくもありません。ところがです。花は解放花と閉鎖花を付け、生存競争を巧みに生き残る作戦を持っているのです。閉鎖花は地下部に花をつけます。

 花ができれば種子ができます。地上部の種子(豆果)は有性生殖であり、地下の種子は単為生殖と、手の込んだ事をしています。有性生殖ということは多様な遺伝情報を持つ事になり、単為生殖であればクローンのようなもので、全く同じ性質を維持する事になります。地上部では種をはじき飛ばし、地下部では大きな種が、親が枯れた後に芽を出す事になります。閉鎖花はスミレなどにもありますが、地下部につけるのは珍しいでしょう。地上と地下とで、2重の生き残りを計っているのです。染色体数は、2n=22。

★  ★  ★

 このような生物のデザインを知る度に、不思議に思うのです。どのようにして種子を飛ばす事を知り得たのでしょう。又は、俗称ひっつき虫のような種が動物に着きやすい事をどのように知ったのでしょうか。生物の進化過程によって勝ち得たもの、という説明だけでは理解しにくい所があります。もっと言えば、どうして生物は色々な手段を持って生き残る事を選択するのでしょうか。生き残って何か良い事でもあるのかなと考えてしまいます。生物のデザインが指し示している事は、生物は生きる事が最上であるという、有無を言わせない不思議な事実です。

Japanese common name :yabu-mame
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Amphicarpaea bracteata (L.) Fernald subsp. edgeworthii (Benth.) H.Ohashi var. japonica (Oliver) H.Ohashi

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花は筒状の蝶形花で長さ1.5~2cm。葉は三出複葉で長さ3~6cmの卵形。


ヤブマメ(藪豆)
マメ科ヤブマメ属
学名:Amphicarpaea bracteata (L.) Fernald subsp. edgeworthii (Benth.) H.Ohashi var. japonica (Oliver) H.Ohashi
synonym : Amphicarpaea edgeworthii Benth.
花期:9月~10月 1年草 草丈:100cm~(蔓性) 花長:15~20mm 豆果長:2~3cm

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【学名解説】
Amphicarpaea : amphi(双方の)+carpos(果実)/ヤブマメ属
bracteata : bracteatus(包葉のある)
L. : Carl von Linne (1707-1778)
Fernald : Merritt Lyndon Fernald (1873-1950)
subsp. : subspecies(亜種)
edgeworthii : Michael Pakenham Edgeworth (1812-1881)の
Benth. : George Bentham (1800-1884)
H.Ohashi : 大橋広好 Hiroyoshi Ohashi (1936- )
var. : varietas(変種)
japonica : 日本の[japonicus(男性形)/japonica(女性形/japonicum(中性形)]
Oliver : Daniel Oliver (1830-1916)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から8.50km 右岸河川敷 2005.10.03
安倍川水系/内牧川 上流 2015.10.02
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

7 October 2005, 4 October 2015
Last modified: 16 September 2017
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by pianix | 2005-10-07 00:00 | | Trackback | Comments(0)
カワラケツメイ(河原決明)
 カワラケツメイ(河原決明)は、マメ科カワラケツメイ属の1年草です。日本、中国、朝鮮半島に分布します。日本では、本州、四国、九州に分布する在来種です。中国名は、豆茶決明。

 マメ科(Fabaceae Lindl. (1836))は、約650属12000種が分布します。日本には41属100種が分布します。カワラケツメイ属(Chamaecrista Moench (1794))は、約450種が分布します。

 クサネム(草合歓)に似ていています。夕方以降であれば、クサネムの葉はネムノキ(合歓木)のように閉じるので区別できます。また、クサネムの花はマメ科特有の蝶形ですが、カワラケツメイは異なり、はっきりしない形です。クサネムの茎の上部分は中空ですが、カワラケツメイの茎は中空ではありません。

 葉は偶数羽状複葉で互生、小葉は15対から35対。葉の整然とした美しさに比べ、花は葉の付け根に隠れるようにつき見劣りがします。染色体数は2n=16。

 名前は、ケツメイ(決明)に似ていて河原に多い多い事から。ケツメイは、目に聞く薬効がある事を表しています。和漢薬ケツメイシ(決明子)は、エビスグサ(夷草)Senna obtusifolia (L.) H.S.Irwin et Barnebyの成熟種子を乾燥させた物。混乱するのですが、カワラケツメイの種子を乾燥させた物は、生薬のサンペンズ(山偏豆)です。エビスグサに類似する薬効を持つとされています。利尿に薬効があるとされ、健康茶に含まれている事があります。

 別名の豆茶・合歓茶とも、実が豆に、葉が合歓木に似ている事で、茎葉を茶の代用として用いた事によります。コウボウチャ(弘法茶)は、弘法大師(空海)が茶として飲み方を教えたとの言い伝えによります。

Japanese common name : Kawara-ketumei
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Chamaecrista nomame (Makino) H.Ohashi


カワラケツメイ(河原決明)
別名:マメチャ(豆茶)/ネムチャ(合歓茶)/コウボウチャ(弘法茶)
マメ科カワラケツメイ属
学名:Chamaecrista nomame (Makino) H.Ohashi
synonym : Senna nomame (Makino) T.C.Chen
synonym : Cassia nomame (Makino) Honda
花期:8月~9月 1年草 草丈:30~60cm 花径:5~15mm

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【学名解説】
Chamaecrista : chamai(小さい)+cristatus(鶏冠状の)/カワラケツメイ属
Nomame : ノマメ(日本名)
Makino : 牧野富太郎 Tomitaro Makino (1862-1957)
H.Ohashi : 大橋広好 Hiroyoshi Ohashi (1936- )

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から9.75km 右岸河川敷 2005.08.29
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

3 October 2005
Last modified: 17 April 2016
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by pianix | 2005-10-03 00:00 | | Trackback | Comments(2)
メドハギ(蓍萩)
 河川敷の荒れた場所には、どこもかしこもメドハギに覆い尽くされているかのようです。かき分けながら進む事になります。

 名の由来は、易占いの筮竹(ぜいちく)に使用されたメドギ(筮)から「メドギハギ(筮萩)」と呼ばれ、略されてメドハギ(蓍萩)となったようです。筮竹とは、竹で作った割り箸のような物で、本数の奇数(陽)・偶数(陰)で占います。本来はメドハギの茎を使ったのですが、後世に代用品として竹が使われるようになりました。メドハギの茎は丈夫で、木質化します。占い以外にも、簾などに使用されてきました。若芽は利尿・解熱剤として利用されます。

 漢名は、テツソウシュウ(鉄掃箒)。小さなヘラ形をした複葉の葉が、びっしりと茎に互生し、葉の脇に白を基調とし紫の条線をつけた小さな花をつけます。マメ科ハギ属とはいえ、ハギとは異なる雰囲気を持っています。

Japanese common name : Medo-hagi
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Lespedeza cuneata (Dum.Cours.) G.Don Miq.


メドハギ(蓍萩)
マメ科ハギ属
学名:Lespedeza cuneata (Dum.Cours.) G.Don
synonym : Lespedeza juncea (L. f.) Pers. var. subsessilis Miq.
花期:8月~10月 多年草 草丈:60~100cm 花径:6mm

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【【学名解説】
Lespedeza : Vincente Manuuel de Cespedes(1784-1790)への献名/ハギ属
cuneata : cuneus(くさび)+atus=cuneatus(くさび形の)
Dum.Cours. : Georges Louis Marie Dumont de Courset (1746-1824)
G.Don : George Don (1798-1856)
---
juncea : junceus(イグサに似た)
L. f. : Carl von Linne, filius (1741-1783)
Pers. : Christiaan Hendrik Persoon (1761-1836)
var. : varietas(変種)
subsessilis : 無柄に近い
Miq. : Friedrich Anton Wilhelm Miquel (1811-1871)
---
synonym(シノニム):同意語、異名。

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から9.75km 右岸河川敷 2005.09.16
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

2 October 2005
Last modified: 6 July 2015
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by pianix | 2005-10-02 00:00 | | Trackback | Comments(2)
クズ(葛)
 クズ(葛)は、マメ科クズ属の多年草です。クズと聞いて頭がどのような漢字変換をするでしょうか。一般的にはゴミ屑の「屑」を思い出すでしょうし、歴史に詳しい人なら吉野川上流の国栖かもしれません。ここで言うクズは植物の「葛」です。葛はカズラの事で、蔓植物の総称を言います。マメ科の大形つる性多年草に、この葛が充てられています。

 河川敷にはクズが大発生して、高さ10mはあろうかと思われる木を覆い隠すほどになっています。這っている蔓は足を取られる原因になります。解熱用漢方薬の「葛根湯」は有名ですし、「葛粉」も採れます。静岡県掛川市特産「葛布」もあります。昔は利用価値が高かったのですが、今や盛大に増えすぎて害草扱いされています。秋の七草だと言っても、信用さえされません。北米では侵略的外来種であり、世界の侵略的外来種ワースト100に加えられています。

 紫色のクズが一般的な色ですが、白花もたくさん咲いていました。毛の密生した実が、花の下にたくさん付いています。

 品種として、白花のシロバナクズ(白花葛)Pueraria lobata (Willd.) Ohwi f. leucostachya (Honda) Okuyama、薄く白色が入り桃色になったトキイロクズ(朱鷺色葛)Pueraria lobata (Willd.) Ohwi f. alborosea (Makino) Okuyamaがあります。

 ※属名に人名が使われると、規則として女性形になります。スイスの植物学者マルコ・プエラーリの名PuerariからPuerariaとなり、性の一致が行われるので、次の種小名もlobatusがlobataと女性形になります。

Japanese common name : Kuzu
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Pueraria lobata (Willd.) Ohwi

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左: 蕾は穂元から穂先へと開花する (2007.08.16)  右:クズの実 (2006.12.15)
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トキイロクズ(朱鷺色葛)
Pueraria lobata (Willd.) Ohwi f. alborosea (Makino) Okuyama


クズ(葛)
別名:マクズ(真葛)/ウラミグサ(裏見草)
マメ科クズ属
学名:Pueraria lobata (Willd.) Ohwi
花期:7月~9月 多年草 草丈:10~15m(蔓性) 花序;15~20cm 花径:18~20mm 実長:6~8cm

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【学名解説】
Pueraria : Marco N. Puerari (1765-1845)氏の
lobata : lobatus(浅裂した)
Willd. : Carl Ludwig von Willdenow(1765-1812)
Ohwi : 大井次三郎 (1905-1977)
---
f. : forma(品種)
alborosea : alboroseus(帯白紅紫色の、バラがかった白色の)
Makino : 牧野富太郎 Tomitaro Makino (1862-1957)
Okuyama : 奥山春季 Shunki Okuyama (1909-1998)
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leucostachya : 白い穂の
Honda : 本田正次 Masaji Honda (1897-1984)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から7.75km 左岸河川敷 2005.09.01
安倍川/河口から12.50km 左岸河川敷 2006.12.15
安倍川/河口から8.75km 右岸河川敷 2007.08.16
賤機山(Alt.171m) 2014.09.01
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

3 September 2005, 24 June 2009
Last modified: 21 September 2014
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by pianix | 2005-09-03 00:00 | | Trackback | Comments(0)
ネムノキ(合歓木)
 かなり昔の事ですが、ねむの木学園の先生と知り合う事ができました。当時は静岡県小笠郡浜岡町にありました。生徒が和文タイプライターを使うのだが、手持ちの電動和文ライターを譲ってくれないかと足を運んでくれた事があります。しばらく後、この先生は自分で学校を開くために転勤していきました。久しぶりに「ねむの木学園」のHPを開いてみました。校長まり子先生の言葉が胸を突きます。「やさしくね、やさしくね/やさしいことはつよいのよ」

 河川敷には、たくさんの合歓木があります。夕方から咲き始めますが、咲き始めの糸がもつれたような状態は面白い形です。この糸状のものは雄しべです。夜になると葉を閉じます。

 この花を見るたびに、「みんな元気かな」と、遠くなってしまった思い出が甦ります。

Japanese common name : Nemunoki
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Albizia julibrissin Durazz.


ネムノキ(合歓木)
マメ科ネムノキ属
学名:Albizia julibrissin Durazz.
花期:7月~8月  落葉高木 樹高:6~10m 花径:4~5cm 果期:9~10月

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【学名解説】
Albizia : Filippo Delgi Albizzi (1724.02.05-1789.01.13)に因む (Albizzia)
julibrissin : 東インドの名
Durazz. : Antonio Durazzini (1740–1810)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から22km 右岸河川敷 2005.07.11
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 30 July 2005
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by pianix | 2005-07-30 00:00 | | Trackback | Comments(0)