タグ:ミクリ科 ( 1 ) タグの人気記事
ミクリ(実栗)
 ミクリ(実栗)は、ミクリ科ミクリ属の多年草です。アジアに広く分布します。国内では、北海道から九州に分布する在来種です。名の由来は、実が栗に似ている事から。英名は、Bur reed。ミクリ科(Sparganiaceae Hanin, 1811)は、ミクリ属(Sparganium L. (1753))の1属のみがあり、温帯から寒帯に20種、日本には8種があります。

 抽水植物です。水辺に生育する植物は水生植物(Aquatic Plant)と言われ、淡水域に生育する植物の総称です。水生維管束植物は世界に約1000種、日本に約100種あると言われています。抽水植物は、根が水底の土中にあり、一定期間、葉や茎の一部が水面に出る植物を言います。水質の浄化機能、生物の繁殖・生育に役立つとされています。他に、葉を水面に浮かせる浮葉植物、水底に根を張らずに浮く浮漂植物、全てが水中にある沈水性植物があり、湿地や湿原に生育するものも含まれます。

 水底の土中に匍匐する地下茎があり、分枝して地上茎を直立させます。茎は40~150cmになり、枝分かれします。葉は根生し2列に互生します。沈水葉と気中葉があります。線形で幅8~20mm、鋸歯は無く、先端は円頭です。葉裏中央に稜があり、基部は葉鞘となり茎を抱きます。海綿質で断面は三綾形です。

 花期は6月から7月頃。球状花序で無柄、雌花序が下、雄花序が上につく、雌雄同株です。雌花の子房は花托の上に着座する子房上位花(hypogynous flower)で、径15~20mmの球果になります。果実は堅果です。菱状卵形の集合果で、外果皮は海綿質、肉果皮は堅く、裂開しません。染色体数は、2n=30。

 花序が枝分かれしないヤマトミクリ(大和実栗)Sparganium fallax Graebn.は絶滅危惧II類(VU)です。他に、オオミクリ(大実栗)Sparganium erectum L. var. macrocarpum (Makino) H.Haraや、絶滅危惧II類(VU)のヒメミクリ(姫実栗)Sparganium stenophyllum Maxim.等があります。

Japanese common name : Mikuri
e0038990_2019430.jpg
Sparganium erectum L.
e0038990_20191883.jpg
白い棘状の部分が雌花


ミクリ(実栗)
ミクリ科ミクリ属
学名:Sparganium erectum L.
花期:6月~7月 多年草(抽水植物) 草丈:40~150cm 花径:2cm 実径:15~20mm

e0038990_2163229.gif

【学名解説】
Sparganium : sparganon(帯)の縮小形|sparganionに由来/ミクリ属
erectum : erectus(直立した)
L. : Carl von Linne (1707-1778)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川支流/内牧川 2006.05.29
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 23 June 2006
e0038990_1703595.gif

[PR]
by pianix | 2006-06-23 00:00 | | Trackback | Comments(0)