タグ:ラセンソウ属 ( 1 ) タグの人気記事
ラセンソウ(羅氈草)
 ラセンソウ(羅氈草)は、アオイ科(旧分類シナノキ科)ラセンソウ属の1年草です。日本・朝鮮半島・フィリピン・アフリカに分布します。日本では、関東地方以西に自生分布する暖地性の在来種です。県によっては絶滅危惧II類に指定されている希少種です。名の由来は、毛が多い蒴果がラセン(羅氈)の手触りに似ている事から。羅氈は、ラシャ(羅紗)のモウセン(毛氈)の意味で、獣毛をフェルト状に加工した毛織物の事。

 アオイ科(Malvaceae Juss. (1789))は約240属あります。旧分類のシナノキ科(Tiliaceae Juss. (1789))は、熱帯から冷帯にかけて、約50属700種が分布します。ラセンソウ属(Triumfetta L. (1753))は、亜熱帯から暖温帯に10種程が分布します。

 茎は直立し、途中で分枝しながら50~100cmの高さになります。毛があります。葉は互生します。長さ5~13cm、幅1.5~6cmの卵状披針形。鋭頭、鋸歯があり、両面の脈上に荒い毛があります。葉柄は1~4cm。托葉は線形で反り返ります。

 花期は8月から10月で、葉腋から短い集散花序を出します。互生する葉の反対側に数個の小花を密生させます。花は黄色で径7~9mm。花弁は5個で、倒卵状長楕円形。萼片は5個で、先端の裏に刺状の突起があり、花弁よりも長くなります。雄しべは10個で、子房上位。果実は蒴果です。径6~8mmで、鉤状の長い棘が球状に付きます。動物などに付着して散布されます。

 類似種に、沖縄に分布するカジノハラセンソウ(梶の葉羅氈草)Triumfetta rhomboidea Jacq. 、波照間島以南の砂地に分布するハテルマカズラ(波照間蔓)Triumfetta procumbens G.Forst. 、台湾に分布するカラピンラセンソウ(交力坪羅氈草)Triumfetta semitriloba Jacq. 、アジアやアフリカに分布するナガバラセンソウ(長葉羅氈草)Triumfetta pilosa Roth があります。

Japanese common name : Rasen-sou
e0038990_1014693.jpg
Triumfetta japonica Makino

e0038990_10142043.jpge0038990_10143182.jpg
葉は3脈が目立ち互生する

e0038990_10161713.jpge0038990_10163058.jpg
左:全体 右:果実には鉤状の棘がある


ラセンソウ(羅氈草)
アオイ科ラセンソウ属
学名:Triumfetta japonica Makino
花期:8月~10月 1年草 草丈:50~100cm 花径:7~9mm

e0038990_2163229.gif

【学名解説】
Triumfetta : Giovanni Battista Triumfetti (1858-1908)に因む/ラセンソウ属
japonica : 日本の[japonicus(男性形)/japonica(女性形)/japonicum(中性形)]
Makino : 牧野富太郎 Tomitaro Makino (1862-1957)

撮影地:静岡県静岡市
内牧川(安倍川水系) 2006.09.23
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

13 October 2006
Last modified: 20 August 2016
e0038990_1703595.gif

[PR]
by pianix | 2006-10-13 00:00 | | Trackback | Comments(0)