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ハマユウ(浜木綿)
 ハマユウ(浜木綿)は、ヒガンバナ科ハマオモト属の多年草です。アジアに分布し、日本では千葉県以南の海に面した地域に分布します。名の由来は、白布(ゆう)のような花色で海岸近くに咲く事から。ハマオモト(浜万年青)は、葉がオモト(万年青)に似て海岸近くに咲く事によります。オモトの語源は不明です。豊前の御許山からとか、オオモト(大本)やアオモト(青木)からの転訛と言われています。漢名の万年青は、葉がいつも青々としている事から。

 ヒガンバナ科(Amaryllidaceae J.St.-Hil. (1805)) は、世界の熱帯から温帯にかけて約59属860種が分布します。クロンキスト体系ではユリ科(Liliaceae Juss. (1789))に分類され、世界の熱帯と温帯に約280属4000種が分布します。ハマオモト属(Crinum L. (1753))は、約180種が分布します。

 7月30日、無線機店へアマチュア無線のQSLカードを発送するために出かけました。せっかく海の近くまで来たのだからと海岸へ足を運びました。日が落ちてきた頃、ハマユウが涼しそうに咲いているのを見つけました。

 この帰り道は渋滞続きでした。静岡市で毎年行われる「安倍川花火大会」の日だったからです。戦時下、空襲で焼き出された方々の慰霊のために始まった花火大会です。多くの人たちが安倍川河川敷で荼毘(だび)に付されました。現在はその意味合いも薄れてしまったようですが、多くの人たちが見物に出かけてきます。車の規制が至るところで行われます。私は花火の音だけを聴きました。

 当時も咲いていたであろうハマユウと、家も人も焼き尽くした焼夷弾。なんとも不釣り合いな光景が脳裏にありました。

※有毒(リコリン)
染色体数は、2n=22。

Japanese common name : Hama-omoto
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Crinum asiaticum L. var. japonicum Baker


ハマユウ(浜木綿)
和名:ハマオモト(浜万年青)
ヒガンバナ科ハマオモト属
学名:Crinum asiaticum L. var. japonicum Baker
花期:7月~9月 多年草 草丈:50~80cm 花径:5~10cm

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【学名解説】
Crinum : crinon(百合)/ヒガンバナ科
asiaticum : asiaticus(アジアの)
L. : Carl von Linne (1707-1778)
var. : varietas(変種)
japonica : 日本の[japonicus(男性形)/japonica(女性形)/japonicum(中性形)]
Baker : John Gilbert Baker (1834-1920)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から0.25km 左岸土手 2005.07.30

Last modified: 18 August 2005
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by pianix | 2005-08-18 00:00 | 海辺の植物 | Trackback | Comments(0)
センニンソウ(仙人草)
 待ちに待ったセンニンソウが開花しました。思わず拍手をしてしまいたくなるような嬉しさです。

 じつは昨年、我が家に近い河川敷の一角にセンニンソウの実を見つけました。花を見ていませんでしたから観察を続けました。花期があるのですから、焦っても仕方ないと思いつつ、いつ咲くのかと待ち続けました。他の遠い場所で咲いているのを見つけ、この場所のセンニンソウに、「おまえ、やる気あるのか」と愚痴をこぼしていました。やる気あったのですね。これから花数が多くなりますから余計に楽しみです。そして実に至るまで、じっくりと観察できます。

 年に数回、土手や河川敷の草刈りが行われます。実を付けそうなところで草刈りされてしまうので、いつまで咲くのかを見届ける事は大変難しい状況です。草刈りが早いか、私の撮影が早いかと競争している有様です。草刈りされていない場所は私の天国のようなものですが、他の人にとっては鬱陶しい状況なのでしょうから仕方ありません。このセンニンソウが咲いている場所は、草刈りが行われない河川敷の一角にあります。残念ながら、ゲンノショウコが咲く場所は草刈りされてしまい消息不明状態です。

 センニンソウとボタンヅル(牡丹蔓)は花が大変似ています。葉の形で区別する事ができます。センニンソウは奇数羽状複葉、ボタンヅルは3出複葉です。花弁にみえるのは顎片です。有毒(ポロトアネモニン)植物で、皮膚炎を起こす事があります。。

参考:センニンソウ(仙人草)/実

Japanese common name : Sen'nin-sou
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Clematis terniflora DC.


センニンソウ(仙人草)
キンポウゲ科センニンソウ属
学名:Clematis terniflora DC.
花期:8月~9月 多年草 草丈:蔓性 花径:2~3cm

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【学名解説】
Clematis : clema(若枝)の縮小形(巻き上げ・蔓)/センニンソウ属
terniflora : ternifolius(三出葉の・三つの葉の)
DC. : Augustin Pyramus de Candolle (1778-1841)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から8.75km 左岸河川敷 2005.08.11
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 12 August 2005
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by pianix | 2005-08-12 00:00 | | Trackback | Comments(2)
カラスウリ(烏瓜)-1
 カラスウリの蕾は、とてもこのような花を咲かせるようには見えません。日没から咲き始めます。蕾が割れてきた状態から短い時間に開きます。持ち合わせていた携帯用小型蛍光灯を使って撮影しました。闇に浮かび神秘的な風情を醸し出します。白髪の妖怪に見えなくもありません。

 家族に見せてあげようと、採取して帰りました。食卓の小さな花瓶に挿しておきました。次の夜、いつの間にか、もう一花が咲いていました。でも、咲く時を見ていませんでした。そこで新たに採取して持ち帰り、じっくりと眺める事にしました。優雅な時間の流れを味わう事ができました。

参考:カラスウリ(烏瓜)-2

Japanese common name : Karasu-uri
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Trichosanthes cucumeroides (Ser.) Maxim. ex Franch. et Sav.


カラスウリ(烏瓜)
別名:タマズサ(玉章)
ウリ科カラスウリ属
学名:Trichosanthes cucumeroides (Ser.) Maxim. ex Franch. et Sav.
花期:8月~9月 多年草 草丈:蔓性 花序径:2~10cm

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【学名解説】
Trichosanthes : trichos(毛)+anthos(花)/カラスウリ属
cucumeroides : Cucumis(キュウリ属)に似た
Ser. : Nicolas Charles Seringe (1776-1858)
Maxim. : Carl Johann Maximowicz (1827-1891)
ex : ~による
Franch. : Adrien Rene Franchet (1834-1900)
et : et alii(及び・命名者が2名の時など・&(and)に同じ)
Sav. : Paul Amedee Ludovic Savatier(1830-1891)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から5.75km右岸 2005.07.28
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 8 August 2005
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by pianix | 2005-08-08 00:00 | | Trackback(1) | Comments(0)
タケニグサ(竹似草)
 タケニグサ(竹似草)は、ケシ科タケニグサ属の多年草です。中国、台湾、日本に分布します。日本では本州、四国、九州に分布します。名の由来は、竹のように中空の茎を持つ事から。別名のチャンパギク(占城菊)は、インドシナのチャンパ(占城)から渡来と伝えられた事によります。英名は、Plume poppy。

 ケシ科(Papaveraceae Adans. 1763)は、北半球に43種820種が分布します。日本には7種20種、日本固有種は1属4種3変種があるとされています。タケニグサ属(Macleaya R.Br. (1826))は、2種が分布します。

 ぐんぐんと大きくなるタケニグサ。まずは葉が大きいので目立ちます。葉裏は細かい毛のため白っぽく見えます。茎は白い粉を吹いたよう。触ると取れて緑の茎が現れます。内部は中空で、切ると茶色の液が出ます。この液は皮膚炎を起こす事があります。花は白色筒状の萼が集まり、下部から咲いて茶色と白が入り交じる状態になります。

 ※アルカロイド(サンギナリン・ヘレリスリン)を含む毒草です。内服すると中毒を起こします。全草を博落廻(ハクラクカイ)と称し、民間療法で皮膚病薬や害虫駆除として用いますが危険です。

Japanese common name : Take-ni-gusa
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Macleaya cordata (Willd.) R.Br.

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左:葉表                       右:葉裏


タケニグサ(竹似草)
別名:チャンパギク(占城菊)
ケシ科タケニグサ属
学名:Macleaya cordata (Willd.) R.Br.
花期:6月~8月 多年草 草丈:100~200cm 花(長さ):15mm

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【学名解説】
Macleaya : Alexander Macleay (1767-1848)に因む/タケニグサ属
cordata : cordatus(心臓形の)
Willd. : Carl Ludwig von Willdenow (1765-1812)
R.Br. : Robert Brown (1773-1858)

ケシ科 : Papaveraceae Juss. (1789))
タケニグサ属 : Macleaya R. Brown, 1826

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から9.75km 右岸河川敷 2005.07.12
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

First modified: 16 July 2005
Last modified: 26 December 2013
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by pianix | 2005-07-16 00:00 | | Trackback(1) | Comments(0)
カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)
 ご近所にカシワバアジサイ(柏葉紫陽花)が咲いていました。アジサイ科アジサイ属の落葉低木です。花色は白ですが、すでに色づいています。これは北米産なので、日本原産の紫陽花とは趣が違います。「柏葉」は、葉が柏に似ているから。八重咲きと一重咲きがあります。英名は、Oak-leaved Hydrangea。ドイツ名は、eichenblättrige Hortensie。

 紫陽花は、分類体系によって、ユキノシタ科かアジサイ科に異なって表記される時があります。APG体系とクロンキスト体系ではアジサイ科(Hydrangeaceae Dumort. (1829))で、エングラー体系ではユキノシタ科(Saxifragaceae Juss. (1789))です。アジサイ科には16属約190種があります。

 アジサイ属(Hydrangea L. (1753))には、アメリカノリノキ=西洋紫陽花(Hydrangea arborescens)、コアジサイ(Hydrangea hirta)、コガクウツギ(Hydrangea luteovenosa)、アジサイ(Hydrangea macrophylla)、ノリウツギ(Hydrangea paniculata)、ツルアジサイ(=梧桐蔓)(Hydrangea petiolaris)、ヤマアジサイ(Hydrangea serrata)等があります。

Japanese common name : Kasiwaba-azisai
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Hydrangea quercifolia W.Bartram 'Snow Flake'


カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)
アジサイ科アジサイ属
学名:Hydrangea quercifolia W.Bartram 'Snow Flake'
花期:5月~7月 落葉低木 草丈:50cm~150cm 花序径:5cm

品種:カシワバアジサイ・スノーフレーク 八重咲と一重咲

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【学名解説】
Hydrangea : hydro(水)+angeion(容器)/アジサイ属
quercifolia : カシ属(Quercus)のような葉の
W.Bartram : William Bartram (1739-1823)

撮影地:静岡県静岡市
静岡市葵区 2005.07.05
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 6 July 2005
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by pianix | 2005-07-06 00:00 | | Trackback | Comments(0)
アメリカネナシカズラ(亜米利加根無蔦)
 根も葉もないのですが、根も葉もない話ではありません。(どっちなんだ) 寄生植物なので根も葉も無いのです。と言っても、寄生根を差し込んで養分を吸収します。じゃあ、根があるじゃないかと言う事になりますが、本当の根は無くなるのです。なんだかよく分からなくなりますが、「根無し葛」という名前なので、根は無い事になっています。要するに、土に根を張って生きる植物では無いという事。

 アメリカネナシカズラ(亜米利加根無蔦)は、ヒルガオ科ネナシカズラ属の1年草です。花は小さく、花柱は2本、雄しべは5本。植物を選ばず、盛大に絡みついて寄生している様は異様です。このアメリカネナシカズラは北アメリカが原産で、ヨーロッパ、アジア、ロシア、オーストラリアに分布します。生態系被害防止外来種(旧要注意外来生物)に指定されています。在来種であるネナシカズラ(根無葛)は、花柱が1本で柱頭が2裂します。

 根も葉もない話でした。

 ヒルガオ科(Convolvulaceae Juss. (1789))は熱帯から亜熱帯に約58属1650種が分布し、日本には4属があります。ネナシカズラ属(Cuscuta L. (1753))は、世界に約170種があり、日本には4種が自生します。

 茎に豆のような膨らみが出る事があります。ネナシカズラツルコブフシ(根無葛蔓瘤五倍子)で、マダラケシツブゾウムシ(Smicronyx madaranus Kôno,1930)によるムシコブ(虫瘤)です。寄生植物なのに虫に寄生されるという悩ましい状態になります。虫瘤は、虫営や英名のゴール(gall)と呼ばれます。

Japanese common name : Amerika-nenasi-kazura
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Cuscuta campestris Yuncker
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花柱は2本、雄しべは5本

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緑色の豆のようなものは、ネナシカズラツルコブフシ(根無葛蔓瘤五倍子)


アメリカネナシカズラ(亜米利加根無蔦)
ヒルガオ科ネナシカズラ属
学名:Cuscuta campestris Yuncker
synonym : Cuscuta pentagona Engelm.
花期:6月~10月 1年草(寄生植物) 草丈:蔓性 花径:3mm 果径:2~3mm

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【学名解説】
Cuscuta : kassyein(絡み付く・巻き込まれる)/ネナシカズラ属
campestris : campestre(原野生の、草原、平野に産する)
Yuncker : Truman George Yuncker (1891-1964)
---
pentagona : pentagonus(五角形の)
Engelm. : George Engelmann (1809-1884)

撮影地:静岡県静岡市葵区
安倍川/河口から9.75km 右岸河川敷 2005.06.24, 2006.10.07
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

5 July 2005, 22 September 2015
Last modified: 29 October 2016
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by pianix | 2005-07-05 00:00 | | Trackback | Comments(0)
ヤマユリ(山百合)
 梅雨らしい天候の夕方でした。我が家の玄関先にヤマユリが咲きました。濃厚な香りがあります。発芽から開花までには5年程かかるそうです。ユリの王様とも称され、英名はgold-banded lily。

Japanese common name : Yama-yuri
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Lilium auratum Lindl.
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斜面に咲くヤマユリは傾斜して花をつける。 2007.08.10

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ヤマユリ(山百合)
別名:ヨシノユリ(吉野百合)/エイザンユリ(叡山百合)/ホウライジユリ(鳳来寺百合)
ユリ科ユリ属
学名:Lilium auratum Lindl.
花期:7~8月 多年草 花径:22~24cm 草丈:100~150cm

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【学名解説】
Lilium : li(白)+lium(花)/ユリ属
auratum : auratus(黄金色の)
Lindl. : John Lindley (1799-1865)

撮影地:静岡県静岡市
葵区 2005.07.04
千代山 2007.08.10
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 4 July 2005
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by pianix | 2005-07-04 00:00 | | Trackback | Comments(0)
オカトラノオ(丘虎尾)
 オカトラノオ(丘虎尾)は、サクラソウ科オカトラノオ属の多年草です。日本の他、中国や朝鮮半島に分布します。日本では、北海道から九州に分布する在来種です。名の由来は、花序を虎の尾に見立て、ヌマトラノオと区別するためにオカを付けたもの。英名は、Gooseneck loosestrife。

 サクラソウ科(Primulaceae Batsch ex Borkh. 1797)は、北半球の暖帯から寒帯を中心に28属約1000種があり、日本には9属37種が分布します。オカトラノオ属(Lysimachia C. Linnaeus 1753)は、アジア、アフリカ、南アメリカ、オーストラリアなどに約160種、日本に15種が分布します。

 日当たりの良い山野に自生します。茎には短い毛があります。草丈は、60~100cm。葉は、互生します。長楕円形で鋭突、長さ6~13cm、幅2~5cm。花期は6月から7月頃。茎頂に総状花序を出します。花序長は、10~30cm。小花の花弁は5裂し、花径は、8~12mm。雄しべ5本、雌しべ1本があります。果実は蒴果です。球形で2~3mm、残存花柱があります。種子は褐色で1~1.3mm程。染色体数は、2n=24。

 類似種のヌマトラノオ(沼丘虎尾)Lysimachia fortunei Maxim. の花穂はまっすぐに立つのにくらべ、オカトラノオは垂れ下がります。

 交雑種として、ノジトラノオ(野路虎尾)Lysimachia barystachys Bunge とオカトラノオの交雑であるノジオカトラノオ(野路丘虎尾)Lysimachia barystachys Bunge x L. clethroides Duby があります。

Japanese common name : Oka-torano'o
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Lysimachia clethroides Duby

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左:花序が立ち上がり蕾の状態 2012.06.18 右:小花は花序下から咲く 2012.06.26

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左:花柱が残る果実を付ける 2008.07.11 右:長楕円形で先端が尖る葉 2008.06.26


オカトラノオ(丘虎尾)
サクラソウ科オカトラノオ属
学名:Lysimachia clethroides Duby
花期:6月~7月 多年草 草丈:60~100cm 花径:8~12mm

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【学名解説】
Lysimachia : Lysimachion王の名に因む/オカトラノオ属
clethroides : Clethra(リョウブ属)に似た
Duby : Jean Etienne Duby (1798-1885)

撮影地:静岡県静岡市
高山(Alt. 牛ヶ峰・谷沢ルート) 2008.07.12
安倍城跡(Alt. 435m) 2008.07.11, 2012.06.18, 2012.06.26
内牧北陵 2008.06.26
安倍川/河口から17.00km 左岸河川敷 2005.06.30
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 1 July 2005
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by pianix | 2005-07-01 00:00 | | Trackback | Comments(0)
ジャガイモ(じゃが芋)
 ジャガイモは、ナス科ナス属の多年草です。塊茎を食用とします。南米原産で、日本には1600年頃(慶長年間)に入って来たと言われています。名の由来は、17世紀初期にジャカルタから渡来したとの意味でジャガタライモと呼ばれ、後に転訛してジャガイモになったと言われています。

 ナス科(Solanaceae Juss. (1789))は、世界に90属約200種が分布します。日本には、6属14種が分布します。ナス属(Solanum L. (1753))は、世界の温帯から熱帯に約1400種があり、日本には12種があります。

 農林水産省平成27(2015)年作況調査資料(春植え)によれば、国内収穫量は235万4,000tで、地域別収穫量は北海道1,876,000t、長崎県103,700t、鹿児島県91,700tとなっています。世界の生産量では、中国、ロシア、インド、ウクライナ、アメリカの順となります。

 食べる部分は地下茎(塊茎)ですが、果実だと勘違いしている方がたくさんいます。果実は種類によっては甘くて美味しいとの事ですが、食べたことはありません。ジャガイモの芽は苦くて毒ですね。光に当たり緑色になったジャガイモ全体には、毒(ステロイドアルカロイド配糖体ソラニン1))が発生します。大量に食べると腹痛や下痢の原因になるとか。染色体数は、2n=4x=48。

  ジャガイモは私の好物。特に、ふかしたジャガイモをたっぷりのバターで焼いたものが好きです。味付けは塩だけ。ジャガイモの花は、品種によって色が違うそうです。男爵とメークインぐらいしか名前を知らないので、細かい品種は農家の方にお任せします。

1)solanin : C45H73NO15/成人中毒量:約200-400mg
 ※ソラニンの生合成に関わる遺伝子「PGA1」と「PGA2」の発現を抑制し、萌芽の制御に成功しました。よってジャガイモの長期保存の可能性が生まれました。(理化学研究所、大阪大学大学院、神戸大学大学院の共同研究グループによる。Plant Physiology,2016 August)

※牧野富太郎の「随筆 植物一日一題」には、ジャガイモはバレイショ(馬鈴薯)ではないと解説しています。ジャガイモはアンデス地方原産で、馬鈴薯は福建省産の不明種。中国では、ジャガイモを洋芋あるいは荷蘭薯と言う。

Japanese common name : Jaga-imo
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Solanum tuberosum L.


ジャガイモ(じゃが芋)
ナス科ナス属
学名:Solanum tuberosum L.
花期:6月~7月 多年草 草丈:50~100cm 花径:15~18mm 果期:5~7月/12~2月

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【学名解説】
Solanum : 意味不明のラテン古名|solamen(安静)/ナス属
tuberosum : tuberosus(塊茎)のある
L. : Carl von Linne (1707-1778)

撮影地:静岡県静岡市
葵区足久保口組(畑地) 2005.05.26
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

13 June 2005, 15 February 2016
Last modified: 24 August 2016
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by pianix | 2005-06-13 00:00 | | Trackback | Comments(0)
ウンシュウミカン(温州蜜柑)
 「みかんの花が咲いている/思い出の道丘の道/はるかに見える青い海/お船がとおくかすんでる」(作詞:加藤省吾)。この曲は、昭和21(1946)年にNHKラジオが静岡県伊東市伊東西小学校との中継番組を行った際に作られました。「みかんの花咲く丘」は、放送前日に、あわただしく作られたようです。作詞者は静岡県出身者です。

 当たり前のように食べられているミカンですが、外国ではクリスマスの時にしか食べられないような貴重品である場合が多いようです。アメリカから一時帰国した知人が、マンダリン(Mandarin Orange)だと言いながら頬張っていたのは印象的でした。

 ミカン科(Rutaceae Juss. (1789))は、150属をかかえる大きな科で、約900種が知られています。ミカン属(Citrus L. (1753))は159種があります。日本には明治時代に導入されました。中国名で檸檬。クエン酸は、別名のクエン(枸櫞)が由来。

 ウンシュウミカンの親品種は、キシュウミカン(紀州蜜柑)1)とクネンボ(九年母)2)であると推定されました。種子親(母種)がキシュウミカン、花粉親(父種)がクネンボ。農研機構果樹茶業研究部門が行ったDNA鑑定3)によるもので、2016年12月7日に発表されました。

参考文献:
Parental diagnosis of satsuma mandarin (Citrus unshiu Marc.) revealed by nuclear and cytoplasmic markers(核および細胞質マーカーによるウンシュウミカン(Citrus unshiu Marc.)の親子鑑定) Breeding Science (2016) doi:10.1270/jsbbs.16060. 農研機構果樹茶業研究部門 主席研究員 藤井浩、他8名。

1)キシュウミカン(紀州蜜柑)Citrus kinokuni Hort. ex Tanaka
2)クネンボ(九年母)Citrus nobilis Lour.
3)DNAマーカー(SNPマーカーによる親子関係の解析、CAPSマーカーによる種子親・花粉親の解析)による。

参考:ミカン科ミカン属 ブンタン(文旦) レモン(lemon/檸檬)

Japanese common name : Unsyuu-mikan
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Citrus unshiu (Swingle) Marcow.


ウンシュウミカン(温州蜜柑)
ミカン科ミカン属
学名:Citrus unshiu (Swingle) Marcow.
花期:5月~6月 常緑低木 樹高:3~4m 花径:30~35mm 果期:9~12月

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【学名解説】
Citrus : kitron(箱)、レモンの古名/ミカン属
unshiu : ウンシュウ(温州)
Swingle : Walter Tennyson Swingle (1871-1952)
Marcov. : Vasil Vasilevicz Marcowicz (1865-1942)

撮影地:静岡県静岡市
葵区福田ヶ谷(植栽) 2005.05.20
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

3 June 205, 23 May 2010
Last modified: 9 December 2016
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by pianix | 2005-06-03 00:00 | | Trackback | Comments(0)