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ハマゴウ(浜栲)/花
 浜辺に到着して真っ先に出迎えてくれたのは、ハマゴウでした。砂地を這い、途中から直立して葉を輪状に出しています。青紫色の唇形の花を咲かせていました。花冠は5裂し、雄しべ4本と雌しべ1本があります。葉の縁取りが白く見えますが、葉裏に毛が密生しているからです。草本のようですが、実は木本。

 浜辺の砂は年々減少しているようすです。私が子供の頃、砂浜が続いていたのを記憶しています。その範囲が狭まり、テトラポットが雰囲気を壊すまでになりました。河口付近ではサーフィンを楽しむ若者と釣り人がいました。波のとどろきは以前と変わりません。

 波によって実が運ばれて、各国の浜辺に広がり、そこで花を開かせているハマゴウです。異国の地でこのハマゴウを眺めている人がいるかもしれないと想像を馳せると、地図上の国境は消えて無くなります。実は生薬ではマンケイシ(蔓荊子)と呼ばれて滋養強壮、解熱、消炎に使われるそうです。茎と葉は乾燥させて入浴剤としても使えるそうで、神経痛、腰痛、筋肉痛、肩こり、冷え性に効果があるとされています。

 ハマハヒ(浜未浜比)からハマホウへ、そしてハマゴウと名前が変遷したであろうと言われています。線香として使われた事から「浜香」の説もあります。「荊」は棘のある低木の総称ですが、ハマゴウには棘がありません。「栲」は布類の総称です。

参考:ハマゴウ(浜栲)/実

Japanese common name : Hamagou
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Vitex rotundifolia L.f.

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葉は対生する。花冠は漏斗状で上部が5裂する。雄しべは4個。
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ハマゴウ(浜栲)
別名:ハマハヒ(浜未浜比)
シソ科ハマゴウ属
学名:Vitex rotundifolia L.f.
花期:7月~9月 落葉小低木 樹高:30~60cm 花径:10~15mm
果期:9月~10月 実径:約8mm

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【学名解説】
Vitex : vieo(結ぶ)/ハマゴウ属
rotundifolia : rotundifolius(円形葉の)
L.f. : Carl filius Linnaeus (1741-1783)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から0km 左岸浜辺 2005.07.30, 2005.09.14, 2006.7.11
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

2 September 2005, 9 September 2015
Last modified: 22 November 2017
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by pianix | 2005-09-02 00:00 | 海辺の植物 | Trackback | Comments(0)
ツルボ(蔓穂)
 ツルボ(蔓穂)は、キジカクシ科ツルボ属の多年草です。日本、中国、朝鮮半島に分布し、国内では全国に分布する在来種です。名の由来は不明です。蔓でもないのに蔓穂という不思議な名前が付いています。「連穂」が訛ったのでしょうか。別名のサンダイガサ(参内傘)は、公卿の従者が参内の時に持つ長柄の傘に例えたもの。

 キジカクシ科(Asparagaceae Juss. (1789))は、約150属2500種が分布します。旧分類ユリ科(Liliaceae Juss. (1789))は、世界の温帯と熱帯に約240属4000種が分布します。ツルボ属(Barnardia Yamaguti, 1963)は、約90種があります。

 山野に自生します。鱗茎は卵形で黒褐色の外皮に包まれ2~3cm。葉は根生します。横幅5mm程の扁平な線形で、長さ15~25cm。草丈は、15~35cm。花期は8月から9月。開けた草地に自生します。花茎に4~7cmの総状花序をつけて下から咲いていきます。花は淡い紅紫色で、平開し、花径は7~8mm。外花被片3と内花被片3の合計6の花被片があります。雄しべ6、雌しべ1。

 果実は蒴果(室果)です。倒卵形で、長さ5.5mm。子房に短毛の縦列があり果実にも残ります。熟すると裂開して2~3個の種子を出します。種子は黒色の長楕円形で、長さ4~4.5mm。染色体数は、2n=26,34,35。

 野山に秋を知らせる代表的な花の一つでしょう。白花品種のシロバナツルボ(白花蔓穂)Barnardia japonica (Thunb.) Schult. et Schult.f. f. albiflora (Satake) Yonek. や、変種として、海岸沿いに分布する、ハマツルボ(浜蔓穂)Barnardia japonica (Thunb.) Schult. et Schult.f. var. litoralis (Konta) M.N.Tamura 、葉幅が広く海岸沿いに分布する、オニツルボ(鬼蔓穂)Barnardia japonica (Thunb.) Schult. et Schult.f. var. major (Uyeki et Tokui) M.N.Tamura があります。

☆  ☆  ☆

 ツルボは、その2~3cm程の鱗茎が飢饉の時に食べられたようです。灰汁抜きは江戸時代に文献があるようですが、縄文時代以前から知られていたとする説が有力なようです。『日本凶荒史考』(西村真琴・吉川一郎編)によると、『寛永飢民録』寛永13年に救荒植物として「すみれ」が登場し、『西遊記』の天明3年の記述では、葛の根と共に「すみら」があり、これが今のツルボであると言われています。飢饉によって食べるものが無くなると、手当たり次第に食べられるものは食べ、最終的に毒草によって衰弱して命を落としていく図式は、何度も繰り返されてきたに違いありません。飽食の時代にある私は、鱗茎を粉にして作る「ツルボ餅」というのは、さて、どんな味がするのか、と言う興味しか思い浮かびません。でも、飢餓にあえぐ国は現にあるのですね。

 毎年、我が家近くの土手にはカワラナデシコが咲きます。そのピンクと交代するように薄紫色のツルボが出てきます。柔らかな雰囲気で土手を飾ってくれます。残念ながら今年は、草刈りの時期がずれたので、それらを味わう事ができませんでした。他の場所に行って初めて、もうその季節なのかと知る事になりました。

Japanese common name : Turubo
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Barnardia japonica (Thunb.) Schult. et Schult.f.

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下から順に開き始める。外花被片3と内花被片3の6花被片。雄しべは6個

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子房に白色で短毛の縦列があり果実にも残る

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左:果実は蒴果(室果) 右:種子は黒色の長楕円形


ツルボ(蔓穂)
別名:サンダイガサ(参内傘)
キジカクシ科ツルボ属
学名:Barnardia japonica (Thunb.) Schult. et Schult.f.
synonym : Scilla scilloides (Lindl.) Druce
花期:8~9月 多年草 草丈:15~35cm 花径:7~8mm 総状花序:4~7cm

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【学名解説】
Barnardia : Edward Barnard (1786-1861)氏の/ツルボ属
japonica : 日本の[japonicus(男性形)/japonica(女性形)/japonicum(中性形)]
Thunb. : Carl Peter Thunberg (1743-1828)
Schult. : Josef (Joseph) August Schultes (1773-1831)
et : et alii(及び・命名者が2名の時など・&(and)に同じ)
Schult.f. : Julius Hermann Schultes (1804-1840)
---
synonym : シノニム、同物異名
Scilla : Urgenea scilla | skyllo(Greek: 有害)/ツルボ属
scilloides : ツルボ属(Scilla)のような
Lindl. : John Lindley (1799-1865)
Druce : George Claridge Druce (1850-1932)
---
f. : forma(品種)
albiflora : albiflorus(白花の)
Satake : Yoshisuke Satake 佐竹義輔 (1902-2000)
Yonek. : 米倉浩司 Koji Yonekura (1970- )(東北大学)
---
var. : varietas(変種)
litoralis : littoralis(海岸性の)
Konta : 近田 文弘 Fumihiro Konta (1941- )
M.N.Tamura : 田村 実 Minoru N. Tamura(京都大学)
---
major : 巨大な
Uyeki : 植木 秀幹 Homiki Uyeki (1882-1976)
et : et alii(及び・命名者が2名の時など・&(and)に同じ)
Tokui : 得居 修 Osamu Tokui (1932-2013)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から12km 右岸土手 2005.08.24
安倍川/河口から9km 左岸土手  2006.07.28, 2017.09.04
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

14 September 2013, 9 August 2016, 24 November 2016, 11 April 2017
Last modified: 27 September 2017
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by pianix | 2005-08-30 00:00 | | Trackback | Comments(2)
ガガイモ(蘿摩)
 カメラの調子が購入当初からおかしいのです。でも、修理に出すと、まず1ヶ月間は戻ってこないので困っています。その上、ガガイモの綺麗な写真を掲載している方が多いので、ちょっと気が引けてしまいます。まあ、カメラと花はド素人なので、臆面もなく出してしまいます。

 白い色のガガイモに良く出会います。白花品種です。普通は紫色を帯びています。花冠は5裂して反り返り、毛が密生しています。イケマ(Cynanchum caudatum (Miq.) Maxim.)に似ていますが、イケマには毛がありませんし、花弁の形状も異なります。中央に出ているのは雌しべで、雄しべは下の方に隠れています。地下茎は有毒です。

 蔓は右巻き。果実は袋果です。長さ約10cm、幅約2cmの紡錘形で表面に突起があります。裂開して扁平の種子を出します。種子には種髪があり、風によって散布されます。染色体数は、2n=22,24。最近、ガガイモ科からキョウチクトウ科へ転科されました。蘿摩は中国名。

 ちなみに、japonicaは、ジャポニカ学習帳を思い出す人が多いようですが、ヤポーニカと発音します。ラテン語の場合、JはYに、CはKに置き換えて読むと分かりやすいと思います。と言う私は語学大嫌い人間です。

Japanese common name : Gagaimo
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Metaplexis japonica (Thunb.) Makino

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蔓は右巻き。葉腋から集散花序を出す。蟻などが介在する。

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花冠と萼は5深裂する。葉は対生し、長卵状心形。
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シロバナガガイモ(白花蘿摩)
Metaplexis japonica (Thunb.) Makino f. albiflora Honda


ガガイモ(蘿摩)
別名:カガミ/カガミクサ/ジガイモ
キョウチクトウ科ガガイモ属
学名:Metaplexis japonica (Thunb.) Makino
花期:7月~9月 多年草 草丈:(蔓性) 花径:約1cm

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【学名解説】
Metaplexis : meta(共に)+pleco(編む)/ガガイモ属
japonica : 日本の[japonicus(男性形)/japonica(女性形)/japonicum(中性形)]
Thunb. : Carl Peter Thunberg (1743-1828)
Makino : 牧野富太郎 Tomitaro Makino (1862-1957)
---
f. : forma(品種)
albiflora : albiflorus(白花の)
Honda : 本田政次 Masaji Honda (1897-1984)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から13.25km 左岸土手 2005.08.08, 2006.08.15
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

22 August 2005
Last modified: 29 October 2016
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by pianix | 2005-08-22 00:00 | | Trackback | Comments(0)
フジアザミ(富士薊)
 フジアザミ(富士薊)は、キク科アザミ属の多年草です。関東及び中部地方に分布する日本固有種です。名の由来は、富士山周辺地に多くある事から。アザミは、語源不明で幾つかの説があります。あざむ(惘)語源説は、アザムはアサマから転訛したもので、傷むとか傷ましいの意(中村 1980)と説明されています。

 キク科(Asteraceae Bercht. et J.Presl (1820))は、世界に約950属2万種が分布します。日本には約70属360種があり、帰化植物は100種以上あります。Asteraceaeは、aster(星)の意味。保留名のCompositae Giseke, 1792は、「合成された」との意味から。アザミ属(Cirsium P.Miller, 1754)は、 世界に300種以上、日本に100種以上が分布します。

 砂礫地や河原に自生します。根は牛蒡状で、食用として利用されます。動物により食害を受ける事があります。草丈は50~120cmになります。葉の長さは30~70cm。羽状中裂し、葉の縁には鋭い棘があります。株の直径は約100cm。

 花期は8月から9月頃。下向きに紅紫色の花を咲かせます。頭花は筒状花の集合花です。頭花の直径は8~12cmで、日本のアザミの仲間では最大です。総包片は強く反り返ります。虫媒花。果実は痩果で、冠毛がある風媒花です。染色体数は、2n=34。

 品種に、白い花色のシロバナフジアザミ(白花富士薊) Cirsium purpuratum (Maxim.) Matsum. f. albiflorum (Kitam.) Kitam. があります。セイヨウフジアザミ(西洋富士薊)Carduus kerneri Simonk. は、ヒレアザミ属です。

★  ★  ★

 植物を知るには、見る・触る(舐める)・嗅ぐの動作が必要のようです。このフジアザミなどは触るのにちょうど良い見本になりそうです(嘘ですよ)。ノアザミかどうか、私は花の下部を触ってみます。粘るかどうかを確かめるためです。粘れば、ほぼノアザミ。でなければノハラアザミかと考える事ができます。コウゾリナは、茎のざらつきを必ず確かめます。しかし、アザミは触りたくありません。もう少しこっちを向いてと手を出して痛い思いを何度もしました。

 野草観察の帰り道、あるお宅の庭先にフジアザミを見つけました。ちょうど水撒きをしていた家人がいたので尋ねてみました。フジアザミにしては花が若干小振りかなと思ったからです。以前は他の場所で咲いていたそうですが、種が舞って現在の所で咲き始めたとの事でした。今年初めて目にしたフジアザミでしたが、山奥でもない民家の建ち並ぶ所で咲いていたのは驚きでした。

参考:ノハラアザミ(野原薊)

Japanese common name : Fuji-azami
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Cirsium purpuratum (Maxim.) Matsum.
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シロバナフジアザミ(白花富士薊)
Cirsium purpuratum (Maxim.) Matsum. f. albiflorum (Kitam.) Kitam.
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羽状の若い葉
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2004.09.20  静岡市葵区梅ヶ島
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2005.08.04 葵区内牧 


フジアザミ(富士薊)
別名:アザミゴボウ(薊牛蒡)
キク科アザミ属
学名:Cirsium purpuratum (Maxim.) Matsum.
花期:8月~9月 多年草 草丈:50~120cm 花径:8~12cm

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【学名解説】
Cirsium : 古名cirsion[cirsos(静脈腫)に薬効ある植物]からの転用/アザミ属
purpuratum : purpuratus(紅紫色の)
Maxim. : Carl Johann Maximowicz (1827-1891)
Matsum. : 松村任三 Jinzo Matsumura (1856-1928)
---
f. : forma(品種)
albiflorum : albiflorus(白花の)
Kitam. : 北村四郎 Shirō Kitamura (1906-2002)
---
Simonk. : Lájos Simonkai (1851-1910)

撮影地:静岡県静岡市
葵区梅ヶ島 2004.09.20, 2005.09.19
葵区内牧 2005.08.04
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

7 August 2005, 3 October 2009, 31 May 2014
Last modified: 25 September 2017
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by pianix | 2005-08-07 00:00 | | Trackback | Comments(4)
ムラサキツユクサ(紫露草)
 原形質流動の観察に使われるムラサキツユクサ。この花を撮影していると、ヤブ蚊に刺される事が多いようです。環境の問題でしょうか。

 草をかき分けて進むと、ヤブジラミの実がたくさん着く季節になりました。これも困りものですが、ヤブ蚊はたまりませんね。必ず虫除けのスプレーをしてから観察を始めます。汗が噴き出てくるので薬品が流れ落ちてしまい、効果が薄くなるようですが、つけなかった悲惨さを思えば、まだましです。予備のスプレーも買っておきました。これは制汗作用があり、流れ落ちるのを防ぐようです。……お嬢さんにつけると悪い虫が付かないという虫除けスプレーが出たら、買うのは親ばかりかもしれません。??……

 一日花ですが、次から次へと咲いていきます。北アメリカ原産で、野生化しています。

Japanese common name : Murasaki-tuyukusa
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ムラサキツユクサ(紫露草)
ツユクサ科ムラサキツユクサ属
学名:Tradescantia ohiensis Raf.
花期:5月~7月 多年草 草丈:30~80cm 花径:2~3cm

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撮影地:静岡県静岡市
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 12 July 2005
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by pianix | 2005-07-12 00:00 | | Trackback | Comments(2)
アガパンサス(Agapanthus)
 南アフリカ原産のアガパンサスは、長い間、クリビア・アフリカヌスと呼ばれていました。属名のアガパントウス(Agapanthus)はギリシャ語のアガペ(agape=愛)+アントウス(anthus=花)から成り立っています。

 品種は、白花のモンブラン、早生のアーリーライラック、早生高生のオーシャン・ブルー、中生種のトライアンフ、晩生のバイオレット・キング、晩生大輪のブルー・リボンなどがあります。

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Agapanthus africanus (L.) Hoffmanns


アガパンサス(Agapanthus)
和名:ムラサキクンシラン(紫君子蘭)
ユリ科アガパンサス属
学名:Agapanthus africanus (L.) Hoffmanns
花期:6月~7月 多年草(宿根草) 草丈:60~100cm 花序径:15cm

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※分類体系によって科名が異なる
APG(Angiosperm Phylogeny Group)分類体系:アガパンサス科
クロンキスト体系(Cronquist system):ユリ科
新エングラー体系(modified Engler system):ヒガンバナ科

【学名解説】
Agapanthus : Agape/αγάπη(愛)+Anthos(花)
africanus : アフリカの
L. : Carl von Linne (1707-1778)
Hoffmanns : Johann Centurius von Hoffmannsegg (1766-1849)

撮影地:静岡県静岡市
静岡市葵区 2005.06.28
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

02 July 2005
Last modified: 30 November 2014
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by pianix | 2005-07-02 00:00 | | Trackback | Comments(0)
ムラサキホタルブクロ(紫火垂袋)
 最近はホタルが激減しました。環境の変化によるものだと思います。変化を与えたのは人間です。森を壊し、山を壊し、浜辺を衰えさせました。そこに共生していた動物や昆虫が姿を消しました。

 人間に都合がよいと考えていた環境は、今や人間にとって危険な状況を生み出しています。「自然とふれあって得る知識」を持たずに行った、目先の利益や開発が仇となっています。植物や昆虫に限らず、絶滅危惧種は増え続けています。滅びるものは滅びてしかるべきと言っている内に、共生環境に組み込まれている人間も、またそうなるでしょう。

 一部の人たちが森を再生しようと懸命になっています。環境を破壊し続けた人間は、また再生の知恵も持ち合わせています。その為にも、自然を観察し、今私たちはどのような状況下にあるのかを、認識する必要があるのだと痛感しています。

Japanese common name : Murasaki-hootaru-bukuro
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Campanula punctata Lam. var. punctata f. rubriflora (Makino) T.Shimizu


ムラサキホタルブクロ(紫火垂袋)
キキョウ科ホタルブクロ属
学名:Campanula punctata Lam. var. punctata f. rubriflora (Makino) T.Shimizu
花期:6月~7月 多年草 草丈:40~80cm 花:6~7cm

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【学名解説】
Campanula : campana(鐘)の縮小形/ホタルブクロ属
punctata : punctatus(斑点のある)
Lam. : Jean-Baptiste Lamarck (1744-1829)
var. : varietas(変種)
rubriflora : rubriflorus(赤い花の)
Makino : 牧野富太郎 Tomitaro Makino (1862-1957)
T.Shimizu : 清水建美 Tatemi Shimizu (1932-2014)  

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から10km 左岸河川敷(植栽) 2005.06.03
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 18 June 2005
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by pianix | 2005-06-18 00:00 | | Trackback | Comments(0)
ナス(茄子)
 ナス(茄子)は、ナス科ナス属の1年草です。インドが原産と言われています。名の由来は、不明です。早く実が成るからとか、夏に生る実からナツミが転訛してナスビになったとの説があります。品種は非常に多く、日本では約180種類があると言われています。

 ナス科(Solanaceae Juss. (1789))は、世界に90属約200種が分布します。日本には、6属14種が分布します。ナス属(Solanum L. (1753))は、世界の温帯から熱帯に約1400種があり、日本には12種があります。

★  ★  ★

 田に水が引かれています。5月下旬に田植えが終わって、夏らしくなってきました。畑には野菜の花が開いています。ナスの花には必ず一つの実が成るようです。「親の言葉と ナスビの花は千に一つの無駄もない」と言われるようですが、私は聞いたことがありませんでした。初めの言葉「親の言葉」が余分だと子供にケチをつけられそうです。というか、私は駄洒落しか言いません。花はうつむいています。

 焼き茄子が好きです。「秋ナスは嫁に食わすな」とも言われるようですが、昔のこと。そんなことを言ったら危険?なご時世です。もっとも、中国の古書「本草綱目(ほんぞうこうもく)」には、灰汁が強く多食で腹痛下痢、婦人は子宮を痛めるとの記載があるようです。あくまでも多食の場合ですね。皆さんダイエットしか頭にありませんから、自暴自棄でのやけ食い競争は流行らないと思います。

Japanese common name : Nasu
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Solanum melongena L.


ナス(茄子)
別名:ナスビ
ナス科ナス属
学名:Solanum melongena L.
花期:6月~8月 1年草 草丈:60~90cm 花径:2~3cm
※インド原産で、現地では多年草

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【学名解説】
Solanum : 意味不明のラテン古名|solamen(安静)/ナス属
melongena : リンゴを生ずる、ウリのなる
L. : Carl von Linne (1707-1778)

撮影地:静岡県静岡市
葵区内牧 2005.06.11
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 12 June 2005
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by pianix | 2005-06-12 00:00 | | Trackback | Comments(0)
キキョウソウ(桔梗草)
 海へ行ってきました。バイク2台が同時に故障して、徒歩や自転車で野草観察に回っていましたが、先日バイクを購入したので出かけてみたのです。あいにくの曇り空でした。もっと明かりをと懇願したくなるような日でしたが、帰る頃には日が差してくるという皮肉なおまけ付きでした。

 ハマヒルガオ(浜昼顔)は少し元気がありませんでした。浜辺を黄色に染めているのはタイトゴメ(大唐米)。至る所にツルナ(蔓菜)とテリハノイバラ(照葉野薔薇)が咲いていました。その中に異色ですがキキョウソウ(桔梗草)がぽつんと咲いていました。北アメリカ原産で、葉は茎を抱き、花が咲く前に閉鎖花を持ちます。

 海岸堤防沿いに「太平洋岸自転車道(Pacific Coast Bicycle Route)=県道静岡清水自転車道線」が整備されています。海を見ながら駿河区中島から清水区三保までの15.6kmを散歩することができます。

Japanese common name : Kikyou-sou
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Triodanis perfoliata (L.) Nieuwl.


キキョウソウ(桔梗草)
別名:ダンダンギキョウ(段々桔梗)
キキョウ科キキョウソウ属
学名:Triodanis perfoliata (L.) Nieuwl.
synonym : Specularia perfoliata (L.) A.DC.
花期:5月~7月 1年草 草丈:30~80cm 花径:12~15mm

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【学名解説】
Triodanis : treis(3)+odont(歯)/キキョウソウ属
perfoliata : perfoliatus(貫生葉の、抱茎の)
L. : Carl von Linne (1707-1778)
Nieuwl. : Julius Aloysius Arthur Nieuwland (1878-1936)
---
synonym(シノニム) : 同意語、異名。
Specularia : 窓
A.DC. : Alphonse Louis Pierre Pyrame de Candolle (1806-1893)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川河口から0km(海岸) 2005.06.07
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 7 June 2005
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by pianix | 2005-06-07 00:00 | | Trackback | Comments(0)
ゼニアオイ(銭葵)
 草花の撮影と称して、自転車で走り回っています。バイク2台が故障して使えなくなりました。歩いていくと時間がかかるので、自転車を使い始めました。気温が上がっている時は、自転車のカゴに飲み物を用意して行きます。あたりに自動販売機が無い時が多いからです。

 たまたま、飲み物を用意しないで出かけた時、汗が流れるほどになりました。これはまずいと思って、撮影前に自動販売機を探して買い求めました。そこに咲いていたゼニアオイ。初夏の日差しを浴びて咲くゼニアオイは、あたりを明るくさせるようです。野草化しているものも多く見られます。

 なお、徳川家の葵の紋に使われる葵は本種のアオイ科ではなく、ウマノスズクサ科です。葉を乾燥したものは錦葵葉(きんきよう)、花を乾燥したものは錦葵花(きんきか)として、生薬に使われます。

Japanese common name : Zeni-aoi
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Malva mauritiana L.


ゼニアオイ(銭葵)
アオイ科ゼニアオイ属
学名:Malva mauritiana L.
synonym : Malva sylvestris L. var. mauritiana Boiss.
花期:5月~6月 多年草 草丈:60~80cm 花径:3.5~4cm

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【学名解説】
Malva : malache(軟らかくする)/ゼニアオイ属
mauritiana : mauritianus(インド・モーリシャス島の)
L. : Carl von Linne (1707-1778)
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synonym : (シノニム) 同意語、異名
var. : varietas(変種)
sylvestris : sylvester(森林生の・野生の)
Boiss. : Pierre Edmond Boissier (1810-1885)

撮影地:静岡県静岡市
葵区安倍口団地(植栽) 2005.05.19
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 2 June 2005
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Last modified: 23 May 2010
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by pianix | 2005-06-02 00:00 | | Trackback | Comments(0)