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ツルウメモドキ(蔓梅擬)
 ツルウメモドキ(蔓梅擬)は、ニシキギ科ツルウメモドキ属の落葉低木です。山野に生育する落葉性の蔓植物です。しっかりとした茎を持っているので蔓植物に見えないかもしれません。よく見ると、枝の先端部分が蔓となって他の木に絡みついている事が分かります。生け花の花材として使われる事があります。

 雌雄異株で、雌花は花弁5枚の薄緑色をした6mm程の小さな花をつけます。雄花は8mm程で、5本の雄しべがあります。11月になると黄色の果実ができ、3裂して、光沢のある仮種皮に包まれた赤い実を現します。

 ウメモドキ(梅擬)に似た蔓植物ということから名前が付いています。ウメモドキは、その葉が梅に似ている、モチノキ科モチノキ属の植物です。赤い実を付けますが、ツルウメモドキのように仮種皮はありません。

 この時期になると、あらゆる所のツルウメモドキは枝を切り落とされ持ち去られているようです。生け花、リース材料、庭木、盆栽などに使われています。挿し木(密閉挿し)による増殖が可能です。

Japanese common name : Turu-ume-modoki
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Celastrus orbiculatus Thunb. var. orbiculatus

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熟すと3裂して、橙赤色の仮種皮に包まれた種子を出す。

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雄株。集散花序に黄緑色の花をつける。


ツルウメモドキ(蔓梅擬)
ニシキギ科ツルウメモドキ属
学名:Celastrus orbiculatus Thunb. var. orbiculatus
花期:5月~6月 落葉低木 樹高:蔓性 花径:6~8mm 果期:10~12月 果実:7~8mm

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【学名解説】
Celastrus : Celastros(西洋木蔦)からの転語。celas(晩秋)/ツルウメモドキ属
orbiculatus : 円形の
Thunb. : Carl Peter Thunberg (1743-1828)/スウェーデンの植物学者
var. : varietas(変種)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から11.75km 右岸河川敷 2005.11.01
賤機山 (Shizuhata-yama) 2005.11.02, 2016.04.29, 2017.12.14
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

22 June 2008
Last modified: 17 April 2018
ツルウメモドキ(蔓梅擬)_e0038990_1703595.gif

by pianix | 2005-11-09 00:00 | | Comments(2)
Commented by ビート at 2005-11-09 15:56 x
はじめまして。東京・湾岸エリアで独り言綴ってます。素敵な画像拝見しました。ありがとう!
Commented by pianix at 2005-11-09 22:14
ビートさん
お越し下さって、コメントを頂き、ありがとうございました。
野草が主体で、撮影の腕が未熟なので素敵な画像には、ほど遠いと思います。しかし、よろしかったら又おいで下さい。
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