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マルバアメリカアサガオ(丸葉亜米利加朝顔)
 安倍川堤防土手は、車の通行ができる場所と歩行者専用の区分があります。また、土手が途中で途切れたりしている箇所があります。バイクで野草撮影に出かけて、行った事がない小道へ入ると、そこから先は自転車だけが走れる土手につながっていました。バイクを置いて歩き始めると、その1km程先には見慣れた河川敷が広がっていました。

 土手沿いにコセンダングサが広がっています。その中に薄い空色をした朝顔が咲いていました。マルバアメリカアサガオ(丸葉亜米利加朝顔)でした。ヒルガオ科サツマイモ属の1年草です。アメリカアサガオの葉が丸みを帯びているものを差します。葉には細かな毛が生えています。花は小振りで3cm程ですが、実の大きさは一人前で、そのアンバランスを感じます。実の萼は大きく反り返り、荒毛が目立ちます。フェンスや標識などにも巻き付いています。染色体数は、2n=30。

 ヒルガオ科(Convolvulaceae Juss. (1789))は、熱帯から亜熱帯に約58属1650種が分布し、日本には5属10種があります。サツマイモ属(Ipomoea L. (1753)) は、熱帯から亜熱帯に約500種が分布します。

 北アメリカ原産の帰化植物で、戦後に輸入穀物に混入し、各地で野生化しました。茎は上から見て反時計回り(右巻き)*で絡みつきます。果期の萼片は大きく湾曲します。英名は、Entireleaf Morning Glory。Entireleafは、全縁の意味。

*学術用語集植物学編増訂版(1990)の定義による

Japanese common name : Maruba-amerika-asagao
マルバアメリカアサガオ(丸葉亜米利加朝顔)_e0038990_12175514.jpg
Ipomoea hederacea Jacq. var. integriuscula A.Gray

マルバアメリカアサガオ(丸葉亜米利加朝顔)_e0038990_12181060.jpgマルバアメリカアサガオ(丸葉亜米利加朝顔)_e0038990_1112515.jpg
茎は反時計回り(右巻、Z巻)


マルバアメリカアサガオ(丸葉亜米利加朝顔)
ヒルガオ科サツマイモ属
学名:Ipomoea hederacea Jacq. var. integriuscula A.Gray
花期:8月~10月 1年草 草丈:蔓性~100cm 花径:3cm

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【学名解説】
Ipomoea : ips(芋虫)+homoios(似た)/サツマイモ属
hederacea : hederaceus(キズタ属(Hedera)に似た)
Jacq. : Nicolaus Joseph Baron von Jacquin (1727-1817)
var. : varietas(変種)
integriuscula : integri~(接頭辞)全て+~usculus(接尾辞)似た
A.Gray : Asa Gray (1810-1888)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から16.25km 左岸河川敷 2005.11.02
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

June 22, 2008
Last modified: 21 September 2016
マルバアメリカアサガオ(丸葉亜米利加朝顔)_e0038990_1703595.gif

by pianix | 2005-11-11 00:00 | | Comments(0)
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