ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋蝶)は、タテハチョウ科ツマグロヒョウモン属の蝶です。写真は雌です。キバナコスモスが咲く頃、安倍川河川敷で見る蝶のほとんどが、ツマグロヒョウモンでした。温暖化の影響で北進し、生息域を拡大しているとされています。以前は珍しい蝶でしたが、現在ではもっとも普通に見られる蝶の一つになってしまいました。
褄黒豹紋蝶の「褄」とは、着物の裾の左右両端の部分や縦褄(襟下)の意味で、前翅の縁が黒くなっているので「褄黒」の名が付いています。「豹紋」は、翅の前の波模様や、それに続く丸模様の黒点が豹柄である事からです。雌は翅両端に黒紋があります。毒蝶のカバマダラに擬態していると言われています。雄には、この黒紋はありませんから、雌雄の見分けは大変楽な種類です。間違えやすいものに、同じタテハチョウ科のヒメアカタテハ(姫赤立羽)やミドリヒョウモン(緑豹紋)があります。 終齢幼虫は黒地で、縦にオレンジの線が入り、棘状の突起に毛が生えています。毒々しい色ですが危険はないようです。 ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋蝶)/♂ ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋蝶)/幼虫 Japanese common name : Tumaguro-hyoumon ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋蝶) チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科ツマグロヒョウモン属 学名:Argyreus hyperbius (Linnaeus, 1763) 体長:(前翅長)27~38mm/(開張)65~75mm 出現期:4月~11月 分布:本州・四国・九州・沖縄 食草:スミレ類 撮影地:静岡県静岡市 安倍川/河口から6.25km 右岸河川敷 2005.09.08, 2005.09.23 [Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN] 10 December 2005 Last modified: June 14, 2008
by pianix
| 2005-12-10 00:00
| 虫
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Comments(7)
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surugaki at 2005-12-10 18:48
自宅の近くにもいましたが、名前が分かりませんでした。きょう、初めて知りました。
ツマグロヒョウモン・・・覚えましたよ。写真を撮ろうとしても、すぐ、逃げられてしまいました。 よく、撮れますね。来年、私の挑戦してみます。
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buona-fortuna_ma at 2005-12-10 18:59
こんばんは、はじめまして。うちの近くでもこの蝶見ます!スミレ類を食べるんですか じゃあスミレ葉にいた黒い幼虫はツマグロヒョウモンだったんですかね 写真撮ろうとするといつも逃げられてしまいます。
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pianix at 2005-12-10 21:00
surugakiさん
蝶は意外と速いですね。 上の蝶の写真を見て頂くと、吸蜜中であることが分かると思います。 一心不乱に食事中の時は、人間と同様に無警戒のようです。 マクロ撮影で数センチに近づいても大丈夫の事が多かったです。
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pianix at 2005-12-10 21:10
buona-fortuna_maさま
お越し下さってありがとうございます。 何故か、シゾーカ人が集合してきました。 スミレを栽培されている方は、この蝶の幼虫は目の敵です。 私は、人間を撮ろうとすると逃げられてしまいます。 蝶などの昆虫は、肖像権を主張しないのでありがたいです。
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aiki5dan
at 2005-12-10 21:34
我が家にもツマグロヒョウモンが10月に訪れました。
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つじさん
at 2016-08-05 08:26
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学校から持って帰ったパンジーの鉢にいつの間にか5,6匹の幼虫が。黒くて赤のラインにトゲがある!見た目がコワい!
調べてみたら成虫はこんなに素敵な蝶だったのですね。 スミレの花でないせいか葉はあまり食べていないのです。 パンジーでは育たないかしら? 蝶のお母さんが間違って食べられない葉に卵を産んだのではと心配していたのですが。 もう少し様子を見てみます。
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pianix at 2016-08-05 09:59
こんにちは、「つじさん」さん。パンジーは、Viola x wittrockiana Hort. ex Gamsで、スミレの交雑種です。ですから蝶のお母さんは間違えたわけではないようです。気持ち悪くないようであれば、しっかりと観察できますね。
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「草花と自然Blog」へお越し下さってありがとうございます。このブログは2005年8月1日に開始しました。
自然体験活動指導者 《静岡県》 森林環境教育指導者 環境学習指導員 ◆専門的なことをなるべく排除して、さらに必要な知識を得るための基礎となる内容を心がけています。少しでも生物についての興味を持って頂けたら幸いです。 ◆私の趣味は、アマチュア無線・競歩等です。興味のあるものは、天文学・理論物理学等です。残念ながら花には深い思い入れがありません。名前を覚えるのが苦手なので、せめて目にした野草の名前の幾つかを覚えようと観察を始めました。もっとも、聖書に書かれている「野の花がどのように育つのか、注意して見なさい。働きもせず、紡ぎもしない。しかし、言っておく。栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこのように装ってくださる。」(マタイ 6:28-30抜粋・新共同訳)に触発されたのが根底にあります。 【見にくい場合】スマホでレイアウトが乱れて見にくい場合は、ご利用のブラウザアプリでPC版に切り替えて下さい。PC版で最適化しています。 【検索する】和名はカタカナ表記です。漢字やひらがなで検索しないほうが良好な結果が得られます。 【写真を拡大する】写真をクリックすると拡大されます。その写真をクリックすると元に戻ります。ブラウザの設定によっては動作しません。 【コメントする】記事タイトルをクリックすると「コメントする」ボタンが最下部に現れます。パスワードは削除する時に必要なものです。投稿者のあなたが決めて下さい。 【トラックバックする】[停止中]承認制としさせて頂いていますので、確認後に有効にさせていただきます。問い合わせの必要はありません。 【間違いの指摘】コメント欄の「非公開コメント」にチェックを入れて書き込んで頂ければありがたいです。 【注意】民間療法、生薬などは、使い方を誤ると重大な結果を招きます。知識無く利用する事は危険です。専門家の指導無しに利用する事は避けてください。 ・このブログに掲載されている写真・画像・イラスト・文章を無断で使用することを禁じます。 ・写真にリンクを貼ることは固くお断りします。 ・当Blogを利用することで生じる損害その他一切の不利益について、作者は責任を負いません。 ・種子等の配布、及び栽培方法、生育地の詳細、民間薬としての使い方等を問い合せされてもお応えできません。 静岡県の推計人口 (2024年 2月 1日現在) 総数3,544,597人 (前月比 -3,553人) 世帯数1,515,983世帯 (前月比 -292世帯) 静岡市の人口・世帯数 (2024年 1月末日現在) 合計677,147人 (前年同月比 -5,763人) 男:329,734人 女:347,413人 世帯数324,434戸 (前年同月比 +1.576戸) 最新のコメント
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