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イタチハギ(鼬萩)
 イタチハギ(鼬萩)は、マメ科イタチハギ属の落葉低木です。北アメリカ南部からメキシコの原産です。砂防、護岸等の目的で1912(大正元)年に韓国から種子が輸入され,1940年代以降に本格的に移入されたとされています。日本では全国に分布する外来種です。逸出して野生化し、2005年に要注意外来生物、現在は生態系被害防止外来種の重点対策外来種に指定されています。名の由来は、花穂をイタチ(鼬)の尾に見立てたもの。別名のクロバナエンジュ(黒花槐)は、黒紫色の花を付け、葉がエンジュ(槐)1)に似ることから。中国名は、紫穗槐(zǐ suì huái)。

 マメ科(Fabaceae Lindl. (1836))は、世界に約650属18,000種があります。日本には、70属198種11亜種7変種17品種(41属100種)が分布します。イタチハギ属(Amorpha L.(1753))は、世界に約15種が分布します。日本に自生種はありません。

 荒地や河川敷で自生します。暑さ乾燥、水没に耐性があり、成長が早い特徴があります。1年生苗で40cm、2年生苗で約1mに成長します2)。根は長さ50cm以上になり、窒素固定作用があるので痩せ地でも生育が可能です。幹は灰褐色で、樹高は1~5m。葉は互生します。奇数羽状複葉で、6~20(5~10)対の小葉をつけます。小葉は卵形から長楕円形で、長さ約4cm、幅約2cm。毛があり、葉の下面に腺点があります。

 花期は4月から7月。穂状花序3)を出します。花序長は6~20cm。花は旗弁のみで、黒紫色。萼は5裂します。雌しべ雄しべ共に旗弁から突出し、花糸は紫色、葯は黄色。雄しべ10個、雌しべ1個。雌雄同株。果実は豆果です。イボ状突起があり、長さ約6~10mm、幅2〜3mm。裂開せず、水に浮き、種子1つを含みます。種子は長さ約4mm。発芽率は40%前後2)。染色体数は、2n=38,40。

脚注:
1)エンジュ(槐)Styphnolobium japonicum (L.) Schott
2)新村義昭・伊藤重右ヱ門(1976) 治山用広葉樹苗の育成法の研究 実生法による各樹種の苗木の特徴, 北海道林業試験場報告第14号。
3)穂状花序(すいじょうかじょ):花序の軸上に花柄の無い花を穂状につけ下部から開花する花序。無限花序(下部から上方へ順に咲く)の一つ。spike。

Japanese common name : Itati-hagi
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Amorpha fruticosa L.
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花期は4月から7月で、穂状花序を出す。

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左:昆虫が訪花。右:先端が5裂した旗弁のみの花。

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左:葉は奇数羽状複葉で互生する。 右:河川敷等に自生する。


イタチハギ(鼬萩)
別名:クロバナエンジュ(黒花槐)
マメ科イタチハギ属
学名:Amorpha fruticosa L.
花期:4月~7月 落葉低木 樹高:1~5m 穂状花序:6~20cm 花径:約8mm 果期:10月

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【学名解説】
Amorpha:amorphos(奇形の、不格好な)
fruticosa:fruticosus(低木状の)
L. : Carl von Linne (1707-1778)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から13.50km 左岸土手 2005.09.15
安倍川/河口から11.75km 左岸河川敷 2007.05.1
安倍川/河口から6.5km 左岸河川敷 2010.05.17 
ダイラボウ(Alt. 561.1m) 2019.05.16
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 09 June 2019
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# by pianix | 2019-07-17 00:00 | | Trackback | Comments(0)
スズメ(雀)
 スズメ(雀)は、スズメ科スズメ属の鳥です。亜種スズメは、ユーラシア大陸(日本、琉球諸島、台湾、韓国、中国南東部)に分布します。日本では、全国に分布する在来種です。名の由来は、不明です。古名は、碓女(うすめ)。鳴き声がスス、メはムレ(群)、あるいは小鳥を表すとの説があります。英名は、Tree Sparrow。中国名は、麻雀(má què)。

 スズメ科(Passeridae (Illiger, 1811))は、11属48種が分布します。スズメ属(Passer (Brisson, 1760))は、19(15~20)種が分布します。

 スズメは人の生活圏に棲む、馴染みの深い鳥です。日本にいるスズメは、ほとんどが留鳥です。雑食性で稲などの種子や昆虫を餌とします。稲の害鳥とされてきました。地上では両足で跳ね飛びます。鳴き声は、「チュン、チュン」。他に「ジュ、ジュ、ジュ」、「ジュクジュクジュク」等。

 体長は14~15cm。翼長は約7cm、尾長は約4.5cmです。羽根の枚数は、初列風切羽9~10枚、次列風切羽6枚。少しずつ換羽(羽毛の抜け換り)します。雌雄共に同色。頭は栗褐色で、上面は赤褐色に黒の縦斑、顔と頸側は灰白色、頬には黒斑があります。翼に白帯が2本あります。成鳥の嘴(くちばし)は黒色。趾(あしゆび)は、三前趾足(さんぜんしそく)で、前3本、後ろ1本の計4本あります。

 雑木林や竹藪にねぐらを作り群れます。樹上や人家に巣を作ります。産卵数は8個以下。卵は灰白色で、紫褐色や黒褐色の斑があります。約2週間抱卵します。孵化後2~3週間で巣立ちます。冬になると羽根がふっくらとして小太りに見えます。近年は減少傾向にあり、過去20年間(1987~2008)で約6割減少との報告があります1)。染色体数は、2n=78。

 類似種として、主に山地に生息し、頬に黒斑が無いニュウナイスズメ(入内雀)Passer rutilans (Temminck, 1835) がいます。

脚注:
1)三上修・森本元 標識データに見られるスズメの減少 山階鳥学誌 (J. Yamashina Inst. Ornithol.), 43: 23-31, 2011

Japanese common name : Suzume
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Passer montanus saturatus (Stejneger, 1885)

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左:11月(2013.11.22) 右:12月(2010.12.27)
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12月/水槽内の米を食べるスズメ(2010.12.28)
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1月(2011.01.12)
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2月(2011.02.07)
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3月(2013.03.16)
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4月(2010.04.11)


スズメ(雀)
スズメ目スズメ科スズメ属
学名:Passer montanus saturatus (Stejneger, 1885)
基亜種:Passer montanus Linnaeus, 1758

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分布:日本全国
体重:25g/成鳥
体長:約14~15cm
翼長:約7cm 尾長:約4.7~5.5cm
食餌:雑食性(イネ、虫)等

撮影地:静岡県静岡市
葵区 2009.04.06, 2010.04.11, 2010.12.27, 2010.12.28, 2011.01.12, 2011.02.07, 2013.03.16, 2013.11.22
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 10 July 2019
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# by pianix | 2019-07-10 00:00 | 動物 | Trackback | Comments(0)