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カテゴリ:花( 374 )
イタチハギ(鼬萩)
 イタチハギ(鼬萩)は、マメ科イタチハギ属の落葉低木です。北アメリカ南部からメキシコの原産です。砂防、護岸等の目的で1912(大正元)年に韓国から種子が輸入され,1940年代以降に本格的に移入されたとされています。日本では全国に分布する外来種です。逸出して野生化し、2005年に要注意外来生物、現在は生態系被害防止外来種の重点対策外来種に指定されています。名の由来は、花穂をイタチ(鼬)の尾に見立てたもの。別名のクロバナエンジュ(黒花槐)は、黒紫色の花を付け、葉がエンジュ(槐)1)に似ることから。中国名は、紫穗槐(zǐ suì huái)。

 マメ科(Fabaceae Lindl. (1836))は、世界に約650属18,000種があります。日本には、70属198種11亜種7変種17品種(41属100種)が分布します。イタチハギ属(Amorpha L.(1753))は、世界に約15種が分布します。日本に自生種はありません。

 荒地や河川敷で自生します。暑さ乾燥、水没に耐性があり、成長が早い特徴があります。1年生苗で40cm、2年生苗で約1mに成長します2)。根は長さ50cm以上になり、窒素固定作用があるので痩せ地でも生育が可能です。幹は灰褐色で、樹高は1~5m。葉は互生します。奇数羽状複葉で、6~20(5~10)対の小葉をつけます。小葉は卵形から長楕円形で、長さ約4cm、幅約2cm。毛があり、葉の下面に腺点があります。

 花期は4月から7月。穂状花序3)を出します。花序長は6~20cm。花は旗弁のみで、黒紫色。萼は5裂します。雌しべ雄しべ共に旗弁から突出し、花糸は紫色、葯は黄色。雄しべ10個、雌しべ1個。雌雄同株。果実は豆果です。イボ状突起があり、長さ約6~10mm、幅2〜3mm。裂開せず、水に浮き、種子1つを含みます。種子は長さ約4mm。発芽率は40%前後2)。染色体数は、2n=38,40。

脚注:
1)エンジュ(槐)Styphnolobium japonicum (L.) Schott
2)新村義昭・伊藤重右ヱ門(1976) 治山用広葉樹苗の育成法の研究 実生法による各樹種の苗木の特徴, 北海道林業試験場報告第14号。
3)穂状花序(すいじょうかじょ):花序の軸上に花柄の無い花を穂状につけ下部から開花する花序。無限花序(下部から上方へ順に咲く)の一つ。spike。

Japanese common name : Itati-hagi
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Amorpha fruticosa L.
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花期は4月から7月で、穂状花序を出す。

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左:昆虫が訪花。右:先端が5裂した旗弁のみの花。

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左:葉は奇数羽状複葉で互生する。 右:河川敷等に自生する。


イタチハギ(鼬萩)
別名:クロバナエンジュ(黒花槐)
マメ科イタチハギ属
学名:Amorpha fruticosa L.
花期:4月~7月 落葉低木 樹高:1~5m 穂状花序:6~20cm 花径:約8mm 果期:10月

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【学名解説】
Amorpha:amorphos(奇形の、不格好な)
fruticosa:fruticosus(低木状の)
L. : Carl von Linne (1707-1778)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から13.50km 左岸土手 2005.09.15
安倍川/河口から11.75km 左岸河川敷 2007.05.1
安倍川/河口から6.5km 左岸河川敷 2010.05.17 
ダイラボウ(Alt. 561.1m) 2019.05.16
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 09 June 2019
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by pianix | 2019-07-17 00:00 | | Trackback | Comments(0)
ノアザミ(野薊)
 ノアザミ(野薊)は、キク科アザミ属の多年草です。中国、朝鮮、台湾、ベトナム、ロシアに変種が分布します。日本では、本州、四国、九州に分布する日本固有種です。名の由来は、野に咲く薊から。薊の語源は不明です。幾つかの説があり、あざむ(惘)語源説は、アザムはアサマから転訛したもので、傷むとか傷ましいの意(中村 1980)と説明されています。中国名は、薊(jì)。

 キク科(Asteraceae Bercht. et J.Presl (1820))は、世界に約950属2万種が分布します。日本には約70属360種があり、帰化植物は100種以上あります。Asteraceaeは、aster(星)の意味。保留名のCompositae Giseke, 1792は、「合成された」との意味から。アザミ属(Cirsium Mill. (1754)は、主に北半球に分布し、世界に300種以上、日本に60種以上があります。

 山野に自生します。茎を直立させ、草丈は50~100cmになります。茎には白毛が密生します。葉は羽状中裂します。根生葉は放射状に広がり、花期にも残ります。茎葉は茎を抱き、互生し、鋭い棘(歯牙)があります。

 花期は5月から8月。茎頂に小花の集まりである頭花を上向きにつけます。蕾には、くも毛があり、先端から開き始め、周囲から中央へと順次開花します。紅紫色で径4〜5cm。筒状花(管状花)は花弁5枚があります。舌状花はありません。一般に両性花とされますが、厳密には、雌株と両性株がある1)雌性両全性異株2)(川窪, 1996)です。

 雄性先熟です。雄性期には、紫色で5本が合着した筒状の雄しべの中に桃色の雌しべがあります。小花が刺激を受けると雄しべの葯筒が花糸によって引き下げられ、白色で粘着性がある花粉と同時に雌しべが飛び出します。この時の雌しべは柱頭が閉じて受粉しません。

 虫媒花です。花粉は訪花した虫3)に付着して運ばれます。花粉や葯は、紫外線の下で蛍光を発します。紫外線からの遺伝子保護と送粉昆虫の誘引(福井, 2007)4)と考えられています。この後は雌性期となり、雌しべが成長、先端の柱頭が2裂して受粉可能となります。

 総苞は球形で、幅2〜4cm。総苞片は6~7列あり、総苞にほぼ密着し、腺体から粘液5)を出します。果実は痩果です。羽毛状の冠毛があり、長さ約1.5cm。種子は長さ約3mm。風散布されます。染色体数は、2n=34。

 根を乾燥させたものを生薬の薊根(薊)6)と称して、利尿、解毒、止血、強壮薬として用いられます。葉は、棘焼きと灰汁出しをして食用とされます。

脚注:
1)Male sterility and gynodioecy in Japanese Cirsium. Nobumitsu Kawakubo. Acta Phytotax. Geobot. 46(2) 153-1641995. 川窪伸光(1959- )
1-2)ノアザミの雌株に関する研究 小豆むつこ 共生のひろば 3号, 29-31, 2008年3月
1-3)Morphological change of florets in the flowering period in Cirsium japonicum Fisch. ex DC. (Compositae) - comparison between female and hermaphrodite florets -, Mutsuko AZUKI, Shizuka FUSE and Akira TAKAHASHI, Humans and Nature 20: 73-79 (2009)
2)雌性両全性異株:雌株と雌雄同株の混在。
3)送粉昆虫は、蝶、蜂、虻、甲虫、等。
4)「むしのめ - 虫が視る花の色と姿?!」、京都薬科大学薬用植物園、2007年. 福井宏至(1941-2013)
5)粘液は、食害昆虫を阻止する役目と考えられています。(川窪伸光)
6)薊根(アザミコン)、薊(ケイ)。成分は、ペンタデセン(1-pentadecene)、アプロタキセン(aplotaxene)、カプロン酸(caproicacid)、ツヨプシン(thujopsene)、シペレン(cyperene)等。(渡辺斉)

参考:
ノハラアザミ(野原薊) フジアザミ(富士薊)

Japanese common name : No-azami
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Cirsium japonicum Fisch. ex DC.

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蕾には、くも毛がある。先端から開き始め、周囲から中央へと順次開花する。

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総苞は球形、粘液で粘る。総苞片は6~7列で密着し、先端が僅かに浮き上がる。

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雄性先熟。左:雄性期、右:雌しべが飛び出した状態。

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頭状花の断面。筒状花の集合体。

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茎には白毛が密生。中央左に見えるのは種子。葉は羽状中裂して鋭い歯牙がある。


ノアザミ(野薊)
キク科アザミ属
学名:Cirsium japonicum Fisch. ex DC.
synonym : Cirsium japonicum Fisch. ex DC. var. maritimum Konta et Katsuy.
花期:5月~8月 多年草 草丈:50~100cm 花径:4~5cm

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【学名解説】
Cirsium : cirsion[静脈腫(cirsos)に効くCarduus pycnocephalus L.]の転用/アザミ属
japonica : 日本の[japonicus(男性形)/japonica(女性形)/japonicum(中性形)]
Fisch. : Friedrich Ernst Ludwig von (Fedor Bogdanovic) Fischer (1782-1854)
ex : ~による
DC. : Augustin Pyramus de Candolle (1778-1841)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河川敷 2004(12/24), 2005(5/5, 5/7, 5/10), 2007(5/2, 5/12, 5/22)
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 03 March 2019
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by pianix | 2019-03-04 00:00 | | Trackback | Comments(0)
テンニンギク・グランディフローラ(天人菊Grandiflora)
 テンニンギク(天人菊)は、キク科テンニンギク属の多年草です。北米が原産で、日本、台湾、中国、ハワイ、ヨーロッパ、オーストラリア、南米に帰化しています。日本には明治期に園芸用途として移入されました。名の由来は、漢名で天人に例えた菊から。天人とは、天上界に住む者。中国名は、天人菊(tiān rén jú)。英名は、Indian blanket-flower。

 掲載写真は代表的な園芸品種である、テンニンギク・グランディフローラ(Gaillardia x grandiflora van Houtte)。テンニンギクとオオテンニンギクの交配種(G. aristata x G. pulchella)です。中国名は、大花天人菊(dà huā tiān rén jú)。英名は、blanket-flower。

 キク科(Asteraceae Bercht. et J.Presl (1820))は、世界に約950属2万種が分布します。日本には約70属360種があり、帰化植物は100種以上あります。Asteraceaeは、aster(星)の意味。保留名のCompositae Giseke (1792)は、「合成された」との意味から。テンニンギク属(Gaillardia Foug. (1786))は、南北アメリカに約30種が分布します。

 分枝して直立し、草丈は60~90cmになります。葉は、互生します。茎葉は披針形で、長さ5~15cm。鋸歯があり、白色の柔毛があります。花期は、7月から9月。茎頂に覆輪1)がある頭状花をつけます。花径は、5~8cm。中央に筒状花、周囲に舌状花があります。筒状花は暗褐色、舌状花の花弁は紅紫色で先端が2~3裂し黄色。総苞片は卵形から披針状で24~40個あります。虫媒花。

 果実は痩果です。径約2cmの半円球形に多数つきます。倒円錐形の芒状。種子は2~3mmの棍棒状で、表面に毛があり、長さ4~7mmの冠毛があります。染色体数は、2n=34, 68 (34,36,68,72)。ロゼットで越冬します。繁殖は、実生や株分けによります。多くの園芸品種があります。

脚注:
1)細長く覆った器物の縁取り。

Japanese common name : Ten'nin-giku-grandiflora
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Gaillardia x grandiflora van Houtte

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草丈60~70cm。先端が黄色で紅紫色の頭状花をつける。右:品種が混在。

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中央は半球状に盛り上がる。中央が筒状花で、葯色は黄色。

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茎や萼には毛が密生する。茎は中空。

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果実は痩果で冠毛があり芒状。種子に毛がある。


テンニンギク・グランディフローラ(天人菊Grandiflora)
キク科テンニンギク属
学名:Gaillardia x grandiflora van Houtte
花期:7月~9月 多年草 草丈:30~90cm 花径:約5~8cm
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テンニンギク(天人菊)
別名:ガイラルディア(Gaillardia)/特攻花
キク科テンニンギク属
学名:Gaillardia pulchella Foug.
花期:7月~9月 1年草 草丈:30~90cm 花径:約5cm (2n=34)
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オオテンニンギク(大天人菊)
キク科テンニンギク属
学名:Gaillardia aristata Pursh
花期:7月~9月 多年草 草丈:30~90cm 花径:約5~8cm (2n=34, 68)

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【学名解説】
テンニンギク・グランディフローラ(天人菊Grandiflora)
Gaillardia : M. Gaillard de Charentonneau (1720-?)*氏の/テンニンギク属
*18世紀フランスの治安判事、植物学のスポンサー
x : 二種間交配種
grandiflora : grandi(大きな)+florus(花)
van Houtte : Louis Benoît Van Houtte (1810-1876)
---
テンニンギク(天人菊)
pulchella : pulchellus(美しい、愛らしい)
Foug. : Auguste Denis Fougeroux de Bondaroy (1732-1789)
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オオテンニンギク(大天人菊)
aristata : aristatus(芒のある)
Pursh : Frederick Traugott Pursh (1774-1820)
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Bercht. : Bedřich (Friedrich) Všemír (Wssemjr) von Berchtold (1781-1876)
J.Presl : Jan Svatopluk (Swatopluk) Presl (1791-1849)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から9.75km 左岸河川敷(植栽) 2005.06.03, 2007.06.16
安倍川/河口から6.75km 左岸河川敷 2016.05.04, 2018.05.19
自宅 2018.11.07, 2018.11.12, 2018.11.17
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 30 January 2019
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by pianix | 2019-01-31 00:00 | | Trackback | Comments(0)
ナヨクサフジ(弱草藤)
 ナヨクサフジ(弱草藤)は、マメ科ソラマメ属の1年草です。ヨーロッパ原産で、飼料として移入されました。1943(昭和18)年に帰化が確認され、現在は全国に野生分布しています。名の由来は、在来種のクサフジ(草藤)よりも茎が細く柔らかい事から。英名は、hairy vetch。中国名は、歐洲苕子(ōu zhōu sháo zǐ)。

 マメ科(Fabaceae Lindl. (1836))は、世界に約650属18,000種があります。日本には、70属198種11亜種7変種17品種が分布します。ソラマメ属(Vicia L. (1753))は、北半球と南半球の温帯域に2亜属22節、約140種があります。

 河川敷や荒れ地に自生します。茎は稜があり、軟毛がまばらにあります。蔓性で他の物に絡みついたり這いながら150~200cmに伸びます。葉は互生します。羽状複葉で先端は巻きひげになります。小葉は狭楕円形で、6~12対(12~24枚)。葉柄の基部付近に不定形の托葉が互生します。

 花期は、5月から8月。葉腋から総状花序を出し、10~30の花を一方向に偏って穂状に斜上させます。花序長は約10cm。蕾は黄緑色で先端は黄白色。花は紫色の蝶形花で、長さ約1.5cm。左右相称の離弁花冠で、旗弁1枚、舟弁(竜骨弁)2枚、翼弁2枚の計5弁で構成されます。舟弁は時間経過と共に白色化します。

 花柄は長さ2~3mmで、萼筒の下部に付き後部が突き出ます。萼裂片は5裂し線形です。旗弁の筒状の爪部は、立ち上がった舷部の2倍の長さ(クサフジ、ツルフジバカマは同長)。旗弁基部に蜜標があり、奥に蜜腺があります。雄しべは10本あり、内1本が独立しています。

 果実は、豆果です。狭長楕円形で長さ2~3cm。若い内は扁平で、熟すと膨らみ、鞘が固くなり、裂開します。種子は径4~5mmの球形で、鞘内に3~6個程が入っています。染色体数は、2n=14, 28。アレロパシー効果(他感作用)があります。

 緑肥作物としての利用があります。環境省の生態系被害防止外来種リストで、適切な管理が必要な産業上重要な外来種(産業管理外来種)に指定されています。

 類似種として、毛が多いビロードクサフジ(天鵞絨草藤)Vicia villosa Roth subsp. villosa、小葉の幅が広いオオバクサフジ(大葉草藤)Vicia pseudo-orobus Fisch. et C.A.Mey.、在来種のクサフジ(草藤)Vicia cracca L.、ツルフジバカマ(蔓藤袴)Vicia amoena Fisch. ex Ser.があります。

参考:クサフジ(草藤)

Japanese common name : Nayo-kusa-fuji
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Vicia villosa Roth subsp. varia (Host) Corb.
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蔓性で他の物に絡みついたり這いながら150~200cmに伸びる。
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総状花序を出し一方向に偏って穂状に斜上させる。
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花柄は萼筒の下部に付く。筒状の爪部は、立ち上がった舷部の2倍の長さ。

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蕾は黄緑色で先端は黄白色。花序の下から咲く。萼筒に毛がある。

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茎は稜がある。葉に若干の毛がある。

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左:雄しべと花柱が残っている若い果実。果実は豆果。


ナヨクサフジ(弱草藤)
マメ科ソラマメ属
学名:Vicia villosa Roth subsp. varia (Host) Corb.
花期:5月~8月 1年草 草丈:蔓性(150~200cm) 花弁長:約1.5cm

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【学名解説】
Vicia : vincire(巻き付く)/ソラマメ属
villosa : villosus(長軟毛のある)
Roth : Albrecht Wilhelm Roth (1757-1834)
subsp. : subspecies(亜種)
varia : variatus(変わりやすい)
Host : Nicolaus Thomas Host (1761-1834)
Corb. : François Marie Louis Corbière (1850-1941)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から5.75km右岸 2009.04.15
安倍川/河口から4.25km左岸 2010.05.18, 2010.06.09
安倍川/河口から6.75km左岸 2016.05.04
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 11 December 2018
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by pianix | 2018-12-19 00:00 | | Trackback | Comments(0)
ニオイタチツボスミレ(匂立坪菫)
 ニオイタチツボスミレ(匂立坪菫)は、スミレ科スミレ属の多年草です。北海道、本州、九州、四国に分布する在来種です。名の由来は、香りがあるタチツボスミレである事から。タチツボスミレは、庭などに立ち上がって咲くスミレの意味。スミレは、語源不明です。墨入れに似るとか、摘み入れ草の転化であるとかの説があります。

 スミレ科(Violaceae Batsch, 1802)は、21属約800種があり、スミレ亜科には19属があります。スミレ属(Viola L. (1753))は約400種があり、日本には約60種があります。

 山地の日当たりの良い草地に自生します。短い根茎があります。茎は白色の細かな毛があります。草丈は、花期に高さ10~15cm、花後に徒長して果実期に約30cmになります。葉は、根出葉。円心形で長さ1.5~3cm、鋸歯があり、無毛で鈍頭。

 花期は、4月から5月。萼片は披針形で5枚。花弁は濃紫色で、丸形で重なり合い、長さ12~15mm。基部が白色で濃紫色の筋模様があります。花弁は上弁2枚、側弁2枚、唇弁1枚の計5枚。蜜を溜めた距は上向きに反り返り、長さ約6mm。雄しべは5個。花柱は棒状で黄色の雄しべ付属体に包み込まれ、その下側に雄しべが取り囲みます。花径は、1.5~2cm。

 果実は、蒴果です。上向きになり熟すと3裂して種子をはじき飛ばします。種子は、種沈(caruncle)が付き、長さ約1.5mm。染色体数は、2n=20。

Japanese common name : Nioi-tatitubo-sumire
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Viola obtusa (Makino) Makino


ニオイタチツボスミレ(匂立坪菫)
学名:Viola obtusa (Makino) Makino
スミレ科スミレ属
花期:4月~5月 多年草 草丈:(花期)10~15cm 花径:1.5~2cm

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【学名解説】
Viola : 紫色の/スミレ属
obtusa : obtusus(鈍形の)
Makino : 牧野富太郎 Tomitaro Makino (1862-1957)

撮影地:静岡県静岡市
高山(牛ヶ峰)Alt. 717m 2015.04.17
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 07 December 2018
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by pianix | 2018-12-13 00:00 | | Trackback | Comments(0)
キツネアザミ(狐薊)
 キツネアザミ(狐薊)は、キク科キツネアザミ属の2年草です。日本、朝鮮半島、中国、インド、オーストラリア等に分布します。日本では、ほぼ全国に分布する在来種です。名の由来は、諸説あります。アザミに似ているがアザミでは無く、キツネに騙されたようだ(牧野(1962))との説が知られています。中国名は、泥湖菜(ní hú cài)。

 キク科(Asteraceae Bercht. et J.Presl (1820))は、世界に約950属2万種が分布し、日本には約70属360種があります。キツネアザミ属(Hemisteptia Fisch. & C.A.Mey. (1835))は、本種のみの1属1種です。

 野原や道端に自生します。茎を直立させ、上部で多数に分枝します。草丈は、60〜90cm。根葉は束生し、長楕円形。茎葉は互生します。羽状深裂し、長さ10~20cm。葉裏に白色の綿毛があります。

 花期は、5月から6月。枝先に頭花を上向きにつけます。頭花は紅紫色の筒状花が集まり、長さ約1.5cm、径約2.5cm。雌しべ花柱は2裂して先端が丸まります。総苞は球形で、長さ12~14mm。総苞片は緑色で8列あり、先端が紅紫色のとさか状付属体があります。

 果実は痩果です。長楕円形で縦の稜線があり、長さ2~2.5mm。羽毛状の冠毛があり風散布されます。ロゼットで越冬します。染色体数は、2n=36。

Japanese common name : Kitune-azami
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Hemisteptia lyrata (Bunge) Fisch. et C.A.Mey.

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左:蕾。 右:総苞は球形。総苞片先端に、とさか状付属体がある。

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茎葉は互生。羽状深裂する

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キツネアザミ(狐薊)
キク科キツネアザミ属
学名:Hemisteptia lyrata (Bunge) Fisch. et C.A.Mey.
花期:5月~6月 2年草 草丈:60〜90cm 花径:約2.5cm

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【学名解説】
Hemisteptia : hemk(半)+steptos(冠のある)/キツネアザミ属
lyrata : lyratus(頭大羽裂の、竪琴状の)
Bunge : Alexander Andrejewitsch von Bunge (1803-1890)
Fisch. : Friedrich Ernst Ludwig von Fischer (1782-1854)
et : et alii(及び・命名者が2名の時など・&(and)に同じ)
C.A.Mey. : Carl Anton von Meyer (1795-1855)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から9.0~8.5km 左岸河川敷 2005.05.02, 2005.05.09
安倍川/河口から5.75km 右岸河川敷 2009.04.15
ダイラボウ(Alt. 561.1m) 2010.06.02, 2017.05.12
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 20 November 2018
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by pianix | 2018-11-24 00:00 | | Trackback | Comments(0)
トキリマメ(吐切豆)
 トキリマメ(吐切豆)は、マメ科タンキリマメ属の蔓性多年草です。日本、中国、朝鮮半島に分布します。日本では、本州(宮城県以西)、四国、九州に分布する在来種です。名の由来は、不明です。葉先が尖る事から尖り(とぎり)との説があります。中国名は、漸尖葉鹿藿(jiàn jiān yè lù huò)。

 マメ科(Fabaceae Lindl. (1836))は、世界に約650属18,000種があります。日本には、70属198種11亜種7変種17品種が分布します。タンキリマメ属(Rhynchosia Loureiro (1790))は、世界に約250種あり、日本には3種が分布します。

 山野に自生します。蔓は長く伸びます。葉は互生します。三出複葉です。小葉は卵型で、長さ5~8cm。基部が広く先にかけて細くなり、先端は尖ります。全体に毛があり、葉裏や萼に黄色の腺点があります。

 花期は7月から9月。葉腋から総状花序を出します。黄色の蝶形花で、長さ約1cm。旗弁、翼弁2枚、舟弁(竜骨弁)2枚の5弁からなります。左右相称。舟弁の中に雌しべと雄しべがあります。雄しべは合着9本と離生1本の計10本。萼は5裂し、長さ4~5mm。萼片は萼筒より短い。

 果実は、豆果です。長楕円形で長さ1.5~2cm。熟すと赤褐色となり、裂けて2個の種子を出します。種子は黒色の偏球形で、約6mm。鞘の縁にぶら下がります。

 類似種に、葉の基部が細く、扇形に広がり、葉先にかけて太くなるタンキリマメ(痰切豆)Rhynchosia volubilis Lour. があります。

Japanese common name : Tokiri-mame
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Rhynchosia acuminatifolia Makino
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葉は、基部が広く先にかけて細くなり先端は尖る。


トキリマメ(吐切豆)
別名:オオバタンキリマメ(大葉痰切豆)
マメ科タンキリマメ属
学名:Rhynchosia acuminatifolia Makino
花期:7月~9月 多年草 草丈:蔓性 花冠長:約1cm 果期:10~11月

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【学名解説】
Rhynchosia : thynchos(くちばし=竜骨弁の形)/タンキリマメ属
acuminatifolia : acuminatifolius(鋭尖した葉の)
Makino : 牧野富太郎 Tomitaro Makino (1862-1957)

撮影地:静岡県静岡市
麻機遊水地第3工区 2018.10.03
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 7 November 2018
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by pianix | 2018-11-07 00:00 | | Trackback | Comments(0)
ホシアサガオ(星朝顔)
 ホシアサガオ(星朝顔)は、ヒルガオ科サツマイモ属の1年草です。熱帯アメリカが原産です。日本では、本州中部以西に分布する帰化植物です。非意図的侵入と考えられています。名の由来は、花冠裂片が星形に開く朝顔の仲間である事から。中国名は、三裂葉薯(sān liè yè shŭ)。

 ヒルガオ科(Convolvulaceae Juss. (1789))は、熱帯から亜熱帯に約58属1650種が分布し、日本には5属10種があります。サツマイモ属(Ipomoea L. (1753)) は、熱帯から亜熱帯に約500種が分布します。

 土手や河川敷、荒れ地等で自生します。茎は分枝しながら他物に巻き付いて長く延びます。葉は、互生します。全縁の卵円形から心臓形、3裂するものなど形状変化があります。長さ2~7cm、幅3~6cm。葉柄は3~6cm。

 花期は、7月から10月。葉腋から長い花柄を出し、茎頂に1~5個の花をつけます。小花柄にはイボ状の低突起がまばらにつきます。萼片は約7mmで尖ります。花冠は漏斗形で五角形の星形に浅裂し、径10~18mm。淡紅紫色で筒部内面が濃色となります。両性花。雌しべ1本、雄しべ5本。葯色は白色。類似種であるマメアサガオ(豆朝顔)の葯色は、紅紫色です。

 果実は朔果です。球形で、上部に白毛があり、径7~9mm。子房2室、4胚珠。種子は卵形で4種子あり、黒色で滑らか、長さ4~5mm。染色体数は、2n=30。

 環境省の「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト」で、分布拡大期~まん延期とされ、大豆畑に影響が大きく、「その他の総合対策外来種」に指定されています。

 類似種として、ベニバナマメアサガオ(紅花豆朝顔)Ipomoea lacunosa L. f. purpurata Fernald 、萼や茎などに毛があり、芋状の根茎があるイモネノホシアサガオ(芋根の星朝顔)Ipomoea trichocarpa Ell. 、マメアサガオ(豆朝顔)Ipomoea lacunosa L. があります。

Japanese common name : Mame-asagao
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Ipomoea triloba L.

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左:蕾。右:花冠は漏斗形で五角形の星形に浅裂。筒部内面が濃色。

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 右:葯色は白色。右:雄しべ。
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根。
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他の物を覆うように伸びる。葉は卵円形から心臓形、3裂する等、変化がある。

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小花柄には、イボ状の低突起がまばらにつく。

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果実は朔果で球形、上部に白毛がある。種子は4個。


ホシアサガオ(星朝顔)
ヒルガオ科サツマイモ属
学名:Ipomoea triloba L.
花期:7月~10月 1年草 草丈:蔓性 花径:10~18mm

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【学名解説】
Ipomoea:ips(芋虫)+homoios(似た)/サツマイモ属
triloba:trilobatus(三裂片の)
L.:Carl von Linne (1707-1778)

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から14.25km 左岸河川敷 2005.11.02
安倍城跡 (Alt.435m) 2011.10.18
帆掛山 (Alt.304m) 2017.09.21
麻機遊水地第4工区 2017.10.27
麻機遊水地第3工区 2017.10.29, 2018.09.18
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

8 October 2018
Last modified: 7 November 2018
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by pianix | 2018-10-08 00:00 | | Trackback | Comments(0)
ハクチョウソウ(白蝶草)
 ハクチョウソウ(白蝶草)は、アカバナ科マツヨイグサ属の多年草です。北アメリカが原産です。日本には、1863年頃に文久遣欧使節によって移入されたと言われています。当時は、ヤマモモソウ属(Gaura L. (1753))のヤマモモソウ(山桃草)とされていました。現在はマツヨイグサ属です。逸出して日本全国で野生化している帰化植物です。名の由来は、花冠を白いチョウに見立てたもの。中国名は、山桃草(shān táo cǎo)。英名は、White gaura。

 アカバナ科(Onagraceae Juss. (1789))は、世界に約37属640種が分布します。日本には5属28種があります。マツヨイグサ属(Oenothera L. (1753))は、約125種があり、日本に自生種は無く、14種が帰化しています。

 茎は根元で分岐して直立します。草丈は50~150cm。茎葉はロゼット状。葉は互生します。葉柄が無い披針形で、長さ1~9cm。まばらに鋸歯があります。茎や茎葉には毛があります。

 花期は5月から11月頃までと長く続きます。長い茎の先に総状花序を出します。花柄と萼は赤味を帯びます。蕾に毛があります。萼は4枚で、後方に大きく反り返り、斜めに立ち上がります。

 花径は2~3cm。花色は白色で、桃色もあります。花弁は倒卵型で、長さ12~20mm。4枚が上側に半円状に並びます。雄しべと雌しべは長く突き出ます。雄しべは8本で葯は赤褐色。雌しべは1本で、白色の柱頭は4裂します。

 一日で萎む一日花ですが、下から順に咲き続けます。子房下位で4室。果実は蒴果です。長さ7~8mm、幅約3mmの紡錘形で堅果。種子は長さ2~2.5mmで赤褐色。染色体数は、2n=2x=14。

 種子繁殖します。園芸では、挿し木、株分けでも行われます。繁殖力が強く、放置すると簡単に雑草化します。

Japanese common name : Hakuchou-sou
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Oenothera lindheimeri (Engelm. et A.Gray) W.L.Wagner et Hoch

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左:萼片は4枚、雄しべ8、柱頭は4裂する。右:萼は4枚で後方に反り返る。

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左:風でよく揺れる。右:葉はまばらに鋸歯がある披針形。

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左:茎は根元で分岐して直立する。右:1~2年で野生化するほど繁殖力が強い。


ハクチョウソウ(白蝶草)
別名:ヤマモモソウ(山桃草)
流通名:ガウラ
アカバナ科マツヨイグサ属
学名:Oenothera lindheimeri (Engelm. et A.Gray) W.L.Wagner et Hoch
Synonyms : Gaura lindheimeri Engelm. et A.Gray
花期:5月~11月 多年草 草丈:60~150cm 花径:2~3cm

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【学名解説】
Oenothera : oinos(酒)+ther(野獣)/マツヨイグサ属
lindheimeri : Ferdinand Jakob Lindheimer (1801-1879)氏の
Engelm. : Georg (George) Engelmann (1809-1884)
et : et alii(及び・命名者が2名の時など・&(and)に同じ)
A.Gray : Asa Gray (1810-1888)
W.L.Wagner : Warren Lambert Wagner (1950- )
Hoch : Peter Coonan Hoch (1950- )
---
Gaura : 立派な、華美な/ヤマモモソウ属

撮影地:静岡県静岡市
安倍川/河口から6.25km 安倍川柳町緑地公園
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 24 August 2018
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by pianix | 2018-08-25 00:00 | | Trackback | Comments(0)
ツタバウンラン(蔦葉海蘭)
 ツタバウンラン(蔦葉海蘭)は、オオバコ科ツタバウンラン属の蔓性多年草です。ヨーロッパの地中海沿岸地方が原産です。園芸用途として大正12(1823)年に移入され、逸出した帰化植物です。日本では、北海道、本州、四国、九州に帰化しています。名の由来は、花がウンラン(海蘭)に、葉がツタ(蔦)に似る事から。英名は、coliseum ivy、Ivy-leaved Toadflax。

 オオバコ科(Plantaginaceae Juss. (1789))は、約90属1700種が分布します。日本には15属43種が自生分布します。旧分類ではゴマノハグサ科1)で、世界に約220属3000種の分布でしたが、現在は約56属2100種に減少しました。ツタバウンラン属(Cymbalaria Hill (1756))は、ヨーロッパ西部、地中海からイランに約10種が分布します。

 石垣や斜面等に自生します。糸状の細い茎を10〜60cmに伸ばし、不定根を出しながら石垣などに絡みつきます。茎は無毛の紫褐色で、径約1mm。もろく、簡単に引きちぎれます。葉柄は10~17mm。葉は互生します。円形や扁円形で、掌状に5〜7浅裂し、長さ1~3cm、幅1.5~4cm。裂片は幅が広く、先端は小型葉が鋭頭、大型葉は微鋭頭の傾向があります。

 花期は、5月から10月頃まで。葉腋から紫色を帯びた10~17mmの花柄を出し、先端に花をつけます。花冠は唇形花2)で、白色や淡紫色。上唇は暗紫色の縦筋が入り、斜めか直立して2裂します。下唇は3浅裂して、基部は背面から押されて湾曲し隆起します。2個の凸部の上部が黄色の蜜標3)になり、内部への通路を塞ぐ形状になります。虫媒花で、訪れた虫が下唇に乗ると開く構造です。後端に長さ約3mmの距があります。花冠の幅は7~10mm、長さは7~10mm。萼は5裂します。萼片は線状披針形で長さ約3mm。

 両性花です。雄しべは長2短2の計4本で、葯は薄黄色。雌しべは1本で、花柱は紫色を帯びます。花冠内部に腺毛があります。子房上位。花後は果柄を25~45mmに伸ばし、下垂します。果実は蒴果です。球形で2室あり、径5~6mm。熟すと裂開します。種子はヒダ状のシワがあり径約1mm。染色体数は、2n=14。

 同属のCymbalaria aequitriloba (Viv.) A.Chev.が、ヒメツタガラクサ(姫蔦唐草)の園芸名で流通しています。花冠が似た種として、ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)、トキワハゼ(常磐爆/常盤黄櫨)、カキドオシ(垣通し)、マツバウンラン(松葉海蘭)等があります。

脚注:
1)Scrophulariaceae Juss. (1789)
2)唇形花(しんけいか):合弁花で、筒状の花冠が唇のように上下に分かれる形状の花(lip)
3)蜜標(みつひょう) : 昆虫に蜜の所在を示す標識(nector guide)

Japanese common name : Tutaba-unran
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Cymbalaria muralis G.Gaertn., B.Mey. et Scherb.

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白色花冠。上唇は2裂、下唇は3浅裂。右:背面は大きく窪(くぼ)む。
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紫色花冠。後部に距がある。萼は5裂。

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雄しべは長2短2の計4本。葯色は薄黄色。花冠内部には腺毛がある。

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萼は5裂して萼片は長さ約3mmの線状披針形。葉腋から紫色を帯びた花柄を出す。

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葉は大小があり掌状に5〜7浅裂。裂片は小型葉が鋭頭、大型葉は微鋭頭の傾向。

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花期は長い。

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細い茎を斜面に這わせる。果実は蒴果で下垂し径5~6mm。

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左:若い果実の内部。 右:種子はヒダ状のシワがあり径約1mm。


ツタバウンラン(蔦葉海蘭)
別名:ツタガラクサ(蔦唐草)、ウンランカズラ(海蘭葛)
オオバコ科ツタバウンラン属
学名:Cymbalaria muralis G.Gaertn., B.Mey. et Scherb.
synonym : Linaria cymbalaria (L.) Mill
花期:5月~10月 多年草 草丈:蔓性 花冠長:7~10mm

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【学名解説】
Cymbalaria : kymbalon(シンバル)のような/ツタバウンラン属
muralis : 壁に生える
G.Gaertn. : (P.Gaertn.) Philipp Gottfried Gaertner (1754-1825)
B.Mey. : Bernhard Meyer (1767-1836)
et : et alii(及び・命名者が2名の時など・&(and)に同じ)
Scherb. : Johannes Scherbius (1769-1813)
---
Cymbalaria aequitriloba (Viv.) A.Chev.
aequitriloba : aequalis(同形の)+trilobus(三片の)
Viv. : Domenico Viviani (1772-1840)
A.Chev. : Auguste Jean Baptiste Chevalier (1873-1956)

撮影地:静岡県静岡市
葵区池ヶ谷 2018.05.16, 2018.06.19
[Location : Shizuoka City, Shizuoka Prefecture JAPAN]

Last modified: 25 June 2018
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by pianix | 2018-06-25 00:00 | | Trackback | Comments(0)